大きなミスでエヴァートンに惜敗したチェルシー。チームの問題点は?トゥヘル監督が説明

大きなミスでエヴァートンに惜敗したチェルシー。チームの問題点は?トゥヘル監督が説明

2022年5月1日にプレミアリーグが行われ、チェルシーはアウェイでエヴァートンと対戦。結果は1対0『エヴァートン:リチャーリソン』)で、チェルシーが敗北に終わった。

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スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(ツィエク、後半23分~)、シウバ、リュディガー、ジェームズ、ロフタスチーク、ジョルジーニョ(コバチッチ、後半開始~)、アロンソ、マウント、ハヴァーツ、ヴェルナー(プリシッチ、後半23分~)でフォーメーションは3-4-1-2。なお、チルウェル、オドイ、クリステンセン、バークリーは怪我や病気のため欠場となった。

チェルシーは、4位を確実にするために。一方、エヴァートンは18位と降格争いをする中、両チーム共に勝ち点が必要な戦いとなったが、その想いが強かったのはエヴァートンのほうだった。

試合は序盤からチェルシーがボールを保持するが、前線からプレッシングにくるエヴァートンの守備に苦戦し、攻撃をするチャンスを中々作れず、枠内シュート0本で前半を終えることになる。

中盤での攻撃を組み立てられないチェルシーは、後半開始からジョルジーニョに変え、コバチッチを投入。しかし、その2分後に最終ラインでボールが渡ったアスピリクエタにチャーリソンがプレスをかけ、パスの出しどころを探していたアスピリクエタからボールを奪取。そのこぼれ球をグレイにダイレクトで繋がれ、最後はリチャーリソンに決められた。

そこからチェルシーも攻撃を仕掛ける。後半13分には、マウントのボレーシュートがポストに当たり、そのこぼれ球に反応したアスピリクエタがシュートを打つが、相手ゴールキーパーのピックフォードに弾き出されてしまう。その後もロフタスチークがミドルシュートを打つ機会もあったが、これもピックフォードにセーブされ試合終了。チェルシーは、大きなミスを補うことができず、1対0で敗北した。トゥヘル監督は、

「負けることは嫌だけど、その責任はある。問題は無失点に抑えられていないことなんだ。ここ4試合で無失点はウエストハムユナイテッド戦の1回だけで、それが唯一の勝利だった。これは非常に不甲斐ない結果だよ。私たちはゴールを与えてしまった。このスタジアムの雰囲気、この状況で起こる最悪の事態だった。我々の責任であり、あまりにも頻繁にミスが起きている。大きなミスをせずにプレーすることに苦労していて、結果を出すのに苦労している」

と大きなミスが頻繁に起きているこの状況に苛立ちを隠せない様子だった。また今節、アーセナルとトッテナムが勝利したため、トップ4争いが激しさを増する展開になってしまった。

「何週間も前に言ったことだが、決して安心はできないし、1位、2位、3位、4位とどの位置にいようと関係なく、4試合で勝ち点4というのは物足りない。だから、自分たちのできることを大切にしなければならない。今のところ、とてもいいプレーをしていても取るべき時に点が取れず、まあまあのプレーをしても負ける、これは悪い流れだ」

と勝ち点を落としている悪い流れに、トゥヘル監督も危機感を感じている。直近のチャンピオンズリーグファーストレグのレアルマドリード戦、プレミアリーグのアーセナル戦で、大きなミスが失点に直結しているチェルシー。

戦術以前に、選手の疲労による集中力の欠如が大きな問題になっていると感じる。怪我人や新型コロナウイルスの陽性反応が多く出る中、ここまで58試合を戦ってきている選手たち。次のウルブス戦は5月7日と、久しぶりにミッドウィークに試合がない。気持ちをリセットし、最後の5試合を戦い抜いてほしい。

・チェルシーは、リーグ戦のグディソンパークで4連敗

・ロフタスチークは、チェルシーで50試合目の先発出場を達成