試合終了1分前にツィエクのゴールでクリスタルパレスに勝利したチェルシー。苦戦の理由をトゥヘル監督が明かす

試合終了1分前にツィエクのゴールでクリスタルパレスに勝利したチェルシー。苦戦の理由をトゥヘル監督が明かす

2022年2月19日(日本時間20日)に開催されたプレミアリーグ25試合目、クリスタルパレス対チェルシーは、0対1(チェルシー:ツィエク)でチェルシーが、1カ月ぶりのリーグ戦を白星で飾った。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、リュディガー、シウバ、クリステンセン、サール(アロンソ、後半29分~)、ジョルジーニョ(コバチッチ、後半29分~)、カンテ(ロフタスチーク、後半29分~)、プリシッチ、ツィエク、ハヴァーツ、ルカクでフォーメーションは4-1-4-1。なお、チルウェル、ジェームズ、マウントは怪我のため欠場となった。

試合は、チェルシーが攻め、クリスタルパレスがカウンターという展開になった。一進一退が続く中、前半11分にリュディガーがゴール27〜28メートル手前からロングシュート打つが、これは相手ゴールキーパーグアイタの好セーブに阻まれる。続く、前半21分にサールのパスに抜け出したカンテが、グアイタと1対1のチャンスを作るが、シュートは正面に飛びブロック。前半を0対0で終える。

後半も前半同様の試合展開で進んでいくが、決定的なチャンスはなく試合は中盤に。トゥヘル監督はこの状況を打破するべく、後半29分にコバチッチ 、ロフタスチーク、アロンソの3枚替えを敢行。

その1分後に、コバチッチの縦パスに反応したルカクが、ペナルティーエリア内でシュートを打つと、そのこぼれ球に反応したツィエクが押し込みゴールイン。しかしVARの結果、ルカクのオフサイドで得点は無効になる。

しかし、このままスコアレスドローで試合が終わる予感がした後半44分に、チェルシーが先制する。左サイドからアロンソがクロスを送ると、ファーサイドのツィエクがダイレクトで合わせゴール。試合はこのまま終了し、チェルシーはリーグ2連勝となった。試合後、トゥヘル監督は、

「飛行機のエアコンで風邪をひいた選手が6人、気温と時差のせいでアブダビでよく眠れた選手がいなかった。普通の1週間の準備期間ではなかったんだ。また昨日のトレーニングでは、アスピリクエタとオドイに問題があり、トレーニングを休むことになった。もっといいプレーができるのは分かっているし、もっといいプレーをしたいのも分かっている。少なくとも守備は堅かったし、規律もあった。ハーフタイムには、信じ続けること、クレイジーなことをしないこと、リスクを冒して相手にトランジションを与えないことを話した。どんな形であれ、勝てば前に進み、そこからポジティブなエネルギーを得て、次のゲームに持ち込むチャンスがあるんだ」

とクラブワールドカップ後に、多くの選手がコンディションを崩していたことが、苦戦した要因になったと話した。また、決勝点を決めたツィエクは、

「ここ数カ月は調子もいいし、サッカーを楽しめている。自分のベストを尽くすこと、それが一番大事なんだ。この時期、忙しいスケジュールの中で、試合に勝つことが最も重要。もちろん、いいサッカーをしたいとは思うが、いつもそうなるとは限らないんだ。難しいゲームで、チャンスはあまり多くなく、ほんの数回しかなかったが、最後の1分で決めたのは最高の気分だったね」

どのような形でも勝つ事が大切だと話したツィエクは、プレミアリーグで3試合連続の得点を記録するなど、好調を維持している。

次戦は、2月22日(※日本時間23日)チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦リールとの戦い。まずはホームゲームで、アドバンテージをとっておきたい一戦となる。

・ツィエクはリーグ戦3試合連続ゴールを記録

・チェルシーはクリスタルパレスを枠内シュート0本に抑える

・チェルシーは公式戦5連勝を記録

・ルカクは90分間を通してタッチ数7回。これは『Opta』の統計がプレミアリーグで使用可能となった2003-04シーズン以降、90分間以上プレーした選手でワーストの記録