2021年 チェルシーで最も印象に残った出来事ベスト5
2021年も残りあとわずか。今年もチェルシーでは、インパクトに残る様々なシーンがあった。今回は【ChelseaFC info】が、この1年間で最も印象に残った出来事ベスト5を選出。チェルシーの2021年を振り返ってみよう。
【ベスト5】
アブラモビッチオーナーが約3年半ぶりにスタンフォードブリッジへ
2003年にチェルシーを買収したロマン・アブラモビッチ氏。2018年4月にイギリスのビザが失効。さらに、同年に起きたソールズベリ毒殺事件の影響で英露関係が悪化した影響で、ロシア人がイギリスビザを取得することが難しくなり、アブラモビッチ氏も入国できずにいた。しかしアブラモビッチ氏はイスラエル国籍を取得し、同国のパスポートで渡英。今年、3年ぶりにイギリスへの入国が確認された。
そして、2021年11月28日に行われたプレミアリーグ第13節のマンチェスターユナイテッド戦で、オーナーがスタンフォードブリッジに帰還したことが、『The Telegraph』などの情報で明らかになった。今後は、スタンフォードブリッジでチェルシーを応援するアブラモビッチ氏を見られる機会が増えそうだ。
【ベスト4】
アスピリクエタがチェルシーでクラブ通算450試合出場を達成
2012年8月にマルセイユから加入したセサル・アスピリクエタ。右サイドバック、左サイドバック、センターバックなど様々なポジションをこなせるユーティリティなプレーヤーとして、そしてチェルシーの守備を支える頼れるキャプテンとして、チームをけん引している。そして、2021年12月29日に行われたブライトン戦でクラブ通算450試合出場を達成。チェルシーの歴代試合出場ランキングでは、デニス・ワイズを抜き7位となっている。これからもチェルシーのレジェンドとして、その数字を伸ばしていってほしい。
チェルシーの歴代試合出場ランキング
1位 ロン・ハリス(795試合)
2位 ピーター・ボネッティ(729試合)
3位 ジョン・テリー(717試合)
4位 フランク・ランパード(648試合)
5位 ジョン・ホリンズ(592試合)
6位 ペトル・チェフ(494試合)
7位 セサル・アスピリクエタ(450試合)
【ベスト3】
ルカクがチェルシーに電撃復帰
2011年夏にアンデルレヒトからチェルシーに移籍したロメル・ルカク。ディディエ・ドログバに憧れていた18歳の少年は、チェルシー入りを夢見ていたが、中々出場のチャンスをもらえず、ウエストブロムとエヴァートンにシーズンローン。そして、2014年にエヴァートンに完全移籍することになってしまった。
その後は、マンチェスターユナイテッドやインテルで活躍し、チェルシーに戻ってくることはないと思っていたが、インテルのオーナーである中国の『蘇寧グループ』が深刻な財政難に直面したことで、チェルシーは本腰でルカクの獲得を目指し、クラブ史上最高額となる1億1500万ユーロ(約149億円)の移籍金で、7年ぶりにチェルシーに帰還した。怪我や新型コロナウイルス陽性となり、ここまで18試合7ゴール、2アシストという成績(※2021年12月30日時点)。直近のリーグ戦では2試合連続ゴールをあげるなど、これからもチームの勝利に大きく貢献してくれるはずだ。
【ベスト2】
ランパード監督解任&トゥヘル氏が新監督に就任
2021年1月25日、チェルシーはフランク・ランパード監督を退任したと発表し、多くの人に衝撃が走った。2019年夏、チェルシーは補強禁止という難しい時期だったが、それにも関わらず、指揮官に就任したランパード氏は、1年目のシーズンを4位で終え、見事にチャンピオンズリーグ出場権を獲得。しかし、大型補強した2シーズン目の12月中旬に失速し、8試合2勝1分5敗という成績で順位を落とすと、FAカップ4回戦ルートンタウン戦勝利後に解任された。その後ランパード氏は、ポッドキャスト「The Overlap」で当時の事をこう話していた。
「勝った翌朝だった。会長のブルース・バック氏からメッセージが届いて、『トレーニング場から移動して、役員室に来てくれないか』といわれた。すぐに察したよ。解任を伝えるのに最適な方法なんてものはない。礼儀作法も様々だと思うが、結局、クビということに変わりはないんだ。ブルースとマリナはとても真摯に対応してくれた。その瞬間を除いて、監督を務めさせてくれたことには感謝している。ただ、チェルシーというクラブでは、連続してタイトルを獲得しない限り、安泰なんて言葉はないんだよ」
その翌日には、PSGを2020年12月に退任していたトーマス・トゥヘル氏が新監督に就任。バトンを受け継いだトゥヘル監督は、チャンピオンズリーグ優勝、リーグ9位から4位へ押し上げるなど好成績を挙げた。しかし、CL出場権獲得やマウント、ジェームズといったアカデミー選手を積極的に起用したことは大きな功績として語り継がれる。
【ベスト1】
9シーズンぶり2度目のビッグイヤーを獲得
2021年5月29日、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が開催され、チェルシーはマンチェスターシティと対戦。ハヴァーツが前半42分に相手ゴールキーパーのエデルソンをかわしゴール。試合はこのまま1対0でチェルシーが勝利し、9シーズンぶり2度目のビッグイヤーを獲得。メンディは、12試合で9回目のクリーンシートを達成。また、プリシッチはアメリカ人として初めてCL決勝の舞台に立つなど、様々な記録が生まれた。チェルシーファンにとって、最高の瞬間となった。
チェルシーCL優勝までの軌跡
グループステージ
セビージャ 0対0(H)、クラスノダール 4対0(A)、レンヌ 3対0(H)、レンヌ 2対1(A)、セビージャ 4対0(A)、クラスノダール 1対1(A)
4勝2分 勝点14 首位通過
決勝トーナメント ラウンド16
アトレティコマドリード
第1戦 0対1(A)ジルー 第2戦 2対0(H)ツィエク、エメルソン
合計3対0 チェルシー
決勝トーナメント 準々決勝
ポルト
第1戦 0対2(A)マウント、チルウェル 第2戦 1対0(H)タレミ(ポルト)
合計2対1 チェルシー
決勝トーナメント 準決勝
レアルマドリード
第1戦 1対1(A)ベンゼマ(レアルマドリード)、プリシッチ 第2戦 2対0(H)ヴェルナー、マウント
合計3対1 チェルシー
決勝トーナメント 決勝
マンチェスターシティ
0対1 ハヴァーツ
優勝 チェルシー
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