チェルシーは土壇場でブライトンに追いつかれてドロー。「完全に疲れ切っている」新たな負傷者にトゥヘル監督も疲労困憊
2021年12月29日(日本時間30日)に開催されたプレミアリーグ第20節、チェルシー対ブライトン(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、ブライトンに後半のアディショナルタイムに得点を決められ、1対1(チェルシー:ルカク、ブライトン:ウェルベック)のドローでチェルシーは試合を終えた。
チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)、クリステンセン(チャロバー、後半開始〜)、リュディガー、ジェームズ(アロンソ、前半27分〜)、ジョルジーニョ、コバチッチ 、プリシッチ、マウント、ルカク、オドイ(カンテ、後半22分〜)で、フォーメーションは3-4-2-1。なお、チルウェル(※前十字靭帯の手術を行ったため今シーズンの復帰は困難)、ロフタスチーク、ヴェルナーは怪我や新型コロナウイルスの陽性などで欠場となった。
前半は、ブライトンがボールを支配しながら、チェルシーのゴールマウスを脅かしていた。一方チェルシーは、セットプレーからチャンスを作った。前半17分に、コーナーキックの流れからルーズボールを拾ったアスピリクエタがシュート打つが、右ポストに嫌われてしまう。しかし、その11分後に再度コーナーキックを得ると、ニアサイドに飛び込んだルカクがヘディング。これがゴール左に決まり、チェルシーが先制する。
先制後、ブライトンに押し込まれたチェルシーは前半38分、ララーナにペナルティエリア中央でシュートを打たれるもメンディがセーブし、前半を1対0で終える。
1点を追いかけるブライトンは、後半開始直後から積極的に攻撃を仕掛ける。チェルシーは疲労が溜まっているのか、ボールを繋ぐことができず、クリアをしてはブライトンに回収され、シュートを何度も打たれる場面があったが、何とか無失点でしのいでいた。
上手く機能していなかったチーム状況を打開するために、後半22分にカンテを投入。加えて、右サイドから何度もチャンスを作られていたチェルシーアカデミー出身のランプティをブライトンが下げたことも相まって、徐々に中盤でボールが保持できるようになった。
チェルシーは1点を守りきり、年内最後の試合を終えらるかと思ったが、アディショナルタイムにクロスを入れられると、ゴール前のウェルベックに頭で合わせられ、これがゴールイン。このまま試合が終了しドロー。チェルシーは最後の最後に、悔しい形で勝点2を失った。
試合後トゥヘル監督は、
「非常に悔しいね。もちろん全てを出し切っていたので非常に残念だよ。タフな試合になることは事前に分かっていたけど、大きなチャンスは十分にあった。そして普段なら絶対に言わないけど、プリシッチに対するファールは100パーセントPKだったし、VARが入らなかったのはジョークだよ。審判の判定はひどいものだった。とても激しい試合で負傷者が2人出た。ドレッシングルームはもう毎試合、完全に疲れ切っているよ」
と普段は言わないような判定に対する意義を唱えるなど、監督自身も疲れ切っている様子だった。また怪我で交代したジェームズ、新型コロナウイルス陽性で中々回復しないヴェルナーについては、
「ジェームズはハムストリング、またプリシッチは背中を痛めた。それ以上のことはまだ分からない。そしてヴェルナーは良くない。彼はまだトレーニングに参加できていないんだ。リヴァプール戦に出場できる選手を探す努力をしなければならない。ウイングバックはもういない。みんな怪我をしているし、コロナの状況から戻ってきた選手もいるし、そのような中、プレーして、プレーして、プレーしているんだ」
と現在の状況に辟易している様子だった。トゥヘル監督が話すように、2022年1月2日に行われる大一番のリヴァプール戦では誰がスタメンに名を連ねられるのか。厳しい状態は、これからも続きそうだ。
・チェルシーはリーグ戦において、ホームでの直近5試合中4試合が1-1のドロー
・チェルシーはホームで初めてブライトンに失点
・チェルシーはリーグ戦5試合無敗
・ルカクはリーグ戦2試合連続ゴール
- 前の記事
ルカクの復活弾など3ゴールでアストンビラを下したチェルシー。しかしカンテとシウバが負傷交代…怪我の具合は? 2021.12.27
- 次の記事
2021年 チェルシーで最も印象に残った出来事ベスト5 2021.12.31