新型コロナウイルス陽性者が続出。ストライカーを欠いたチェルシーはエヴァートンと痛恨のドロー

新型コロナウイルス陽性者が続出。ストライカーを欠いたチェルシーはエヴァートンと痛恨のドロー

2021年12月16日(日本時間17日)に開催されたプレミアリーグ第17節、チェルシー対エヴァートン(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、1対1(チェルシー:マウント、エヴァートン: ブランスウェイト)の引き分けで試合が終了した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)(チャロバー、後半34分~)、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、ロフタスチーク(バークリー、後半20分~)、ジョルジーニョ、アロンソ(サウール、後半20分~)、ツィエク、マウント、プリシッチでフォーメーションは3-4-3。なおコバチッチに加えて、新たにルカク、ヴェルナー、オドイ、怪我で戦列を離れているチルウェルが新型コロナウイルス陽性となり欠場。また、ハヴァーツも体調不良のため欠場となった。

前線の選手を欠いたチェルシーだったがプリシッチをトップに置き、マウント&ツィエク、ジェームズが積極的に前半の序盤から攻撃に参加し、多くのチャンスを作る。

最大の決定機は、前半36分。コーナーキックの崩れからこぼれ球を拾ったマウントが、ゴール前に残っていたリュディガーに預けてゴール前へ。リュディガーがエリア内に抜けたマウントにスルーパスを通すと、相手ゴールキーパーのピックフォードと1対1に。しかし、至近距離からのシュートはピックフォードが右足でセーブ。圧倒的に試合を支配し、シュート13本を放ったチェルシーだったが、前半を無得点で終えることになった。

後半も前半同様にチェルシーは得点を奪いに行くが、中々攻撃の形が作れずに我慢の時間が続いた。

そのような中、後半25分にチェルシーが先制する。カウンターからバークリー、ジェームズとつなぎ、エリア内右でラストパスを受けたマウントがニアサイドに強いシュートを打ち、ネットイン。ゴールが遠かったチームに待望の得点が生まれた。

しかし、その4分後にエヴァートンは、チェルシー陣内の左サイドでフリーキックを獲得。ゴードンの蹴ったボールに、リーグデビュー戦のブランスウェイトがファーポストで合わせて、同点に追いつかれてしまう。

サブメンバーに攻撃的なメンバーが少ない中、後半20分に投入したサウールをトップの位置に置くなど、選択肢のない中、トゥヘル監督は得点を奪うため試行錯誤したが、得点には結び付かず、同点で試合終了。エヴァートンにワンチャンスをものにされ、勝点2を落とす結果となった。

痛恨の引き分けでマンチェスターシティ、リヴァプールと勝ち点差が開いたトゥヘル監督は、

「1本のフリーキックで、失点をしてしまった。振り返ってみると、このようなことが頻繁に起こっている。ドレッシングルームはとてもがっかりしているし、私ももちろんがっかりしている。自分たちの状況を分析するのは、あまり簡単ではない。あまり悪いプレーをしていないのに、罰を受けているように見える。分析するのは少し厄介で、奇妙なことなんだ」

と悪いプレーをしていないが、勝点を積み重ねられない現状について、解決策を見つけることが難しいと話した。また選手起用については、

「サウールを9番としてプレーさせた。そしてチャロバーを起用したのは、もしかしたらセットプレーからゴールを決められる可能性があったからだ。そのチャンスを生かすために、私たちは決断を下し、その状況を最大限に活用した。今日も6、7人の選手が欠場している。あまりにも多くの選手が欠場していることが心配で、重要な問題のひとつ。中盤の状況は8週間前からわかっているし、ストライカーは全員欠場している。しかし、このような状況でも我々は常に解決策とピッチにいる選手たちにフォーカスしている」

カンテ、チャロバーと怪我から復帰してきたものの今度は新型コロナウイルス陽性反応などで、急遽4人の攻撃的選手を欠いたチェルシー。流れが非常に悪く、トゥヘル監督も頭を悩ませているが、ここが踏ん張り時だ。

Key Numbers 

・チェルシーはリーグ戦において、ホーム・スタンフォードブリッジでのエヴァートン戦直近27試合無敗(15勝12分)

・マウントは出場したリーグ戦4試合連続ゴール。これはチェルシーで最年少記録(22歳340日)

・チェルシーは公式戦6試合連続失点

イギリスでは、新型コロナウイルスが蔓延しており12月15日には、1日で7万人以上が新たに感染するなど歯止めが利かない状態。プレミアリーグに所属するチームでも感染者が増加し、試合の延期も増えてきている。今後、リーグ事態が中断される可能性も出てきおり、試合のスケジュールが大幅に変更する可能性が出ている。