今シーズン初の3失点でウエストハムに逆転負けを喫したチェルシー。台所事情が厳しい中さらに2名が負傷者リストに加わる

今シーズン初の3失点でウエストハムに逆転負けを喫したチェルシー。台所事情が厳しい中さらに2名が負傷者リストに加わる

2021年12月4日に開催されたプレミアリーグ第15節、ウエストハムユナイテッド対チェルシー(アウェイ・ロンドンスタジアム)は、3対2(ウエストハム: ランシーニ、ボーウェン、マズアク、チェルシー:シウバ、マウント)でチェルシーが逆転負けを喫した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ(c)、ロフタスチーク、アロンソ(プリシッチ、後半28分〜)、ツィエク(オドイ、後半20分〜)、ハヴァーツ(ルカク、後半開始〜)、マウントで、フォーメーションは3-4-3。なおコバチッチ、カンテ、チルウェル、チャロバーは怪我のため欠場となった。

お互い3-4-3的なフォーメーションとなり、ミラーゲームとなったロンドンダービーは、試合開始から激しい攻防が繰り広げらるが、先制したのはアウェイのチェルシー。前半28分、右コーナーキックをマウントが蹴り、ゴール前にタイミング良く入り込んだシウバがヘディング。ファビアンスキの手を弾いたボールが、右ポスト内側に当たりゴールイン。

しかし、前半38分にジョルジーニョがメンディに不用意なバックパスを行い、それに反応したボーエンがメンディからボールを奪いかけたところで足をかけられ、これがPKの判定。これをランシーニに決められ同点。このまま前半が終わると思った44分に、ツィエクがボックス右へ走り込むマウントへ柔らかな浮き球のパスを送ると、マウントが見事なダイレクトボレーシュートでネットを揺らし、1対2とリードして前半を終える。

ただチェルシーは、前半終了間際にズマに倒されたハヴァーツが足首を負傷してしまい、後半開始からはルカクを投入することになった。

後半も互いに譲らず、激しい戦いとなったが得点を決めたのはウエストハム。後半11分にボーエンがボックス中央付近からシュートを放つと、クリステンセンの股間を抜けゴール左隅に決められてしまい、ゲームは振り出しに戻ってしまう。

そこからチェルシーは、得点を奪うためにプリシッチとオドイを投入するが、ルカクもコンディションが全快ではないために、連携が上手くいかず、決定的なチャンスを作れずにいた。

このまま勝点1を分け合うかと思った終盤の後半42分に、マズアクが右サイドのボックス外でクロスを匂わせながら、意表を突くシュート。これがゴールのニアサイドに向かい、メンディは触ることができず3失点目。

このまま試合は終わり、チェルシーは逆転負けでリーグ戦2敗目となった。トゥヘル監督は、

「試合に勝つには、十分なパフォーマンスだったが、簡単に失点してしまったのは明らかで、これは非常に珍しいこと。マンチェスターユナイテッド、ワトフォード、そして今日と、3試合連続で大きなミスを犯している。このようなレベルでこのようなことをしていては、結果を出すことはできない。これは明らかに集中力の問題で、ディテールの問題でもある。大事なのは次の試合。集中力とプレーの姿勢を正し、細部にまで気を配ることだ。今のチームは、それができていない。大きなミスが多すぎるから、細かいところまで気を配る必要がある」

と3試合連続でミスが続いていることに対し、フラストレーションを溜めていた。またハヴァーツに加え、アロンソも怪我をしたことが明らかになった。

「ハヴァーツは(足首に)大きな痛みを、そしてアロンソは背中の痛みを抱えている。怪我でまた2人の交代要員が必要になる。カンテがいつ復帰するかわからないし、コバチッチも5〜6週間欠場中。また、ジョルジーニョは何日も前から少し痛みを感じながらプレーしており、それは見ての通りだよ」

と今試合で新たに2名が負傷。コバチッチ、カンテ、チルウェル、チャロバーにハヴァーツ、アロンソまで負傷者リストに加わることになった。12月は過密日程だが、台所事情がさらに厳しくなったチェルシー。ここがシーズン最初の正念場。トゥヘル監督と共に、選手たちの奮起に期待したい。

・シウバは37歳73日でゴールを決めました。これはチェルシー選手として最年長記録(プレミアリーグ)

・チェルシーは今シーズン初の3失点&アウェイ戦で初の黒星

・チェルシーがプレミアリーグで前半をリードして逆転負けをしたのは、2018年12月ウルブス以来