ローン先のクリスタルパレスで大活躍中のコナー・ギャラガー。順調に成長できている理由は?

ローン先のクリスタルパレスで大活躍中のコナー・ギャラガー。順調に成長できている理由は?

チェルシーの下部組織出身のコナー・ギャラガーが、大きな成長を遂げている。

Embed from Getty Images

昨季は、ウエストブロムにシーズンローンで加入。チームは残念ながら降格してしまったもののギャラガーは、30試合に出場し2ゴール2アシストを記録。プレミアリーグは初めての経験だったが、きちんと結果を残した。

そして、今夏にはシーズンローンでクリスタルパレスへ。ここまで公式戦12試合に出場し、4ゴール3アシストを記録し、8月・9月のクラブ月間最優秀選手賞を受賞。イングランド代表にも招集され、カタールワールドカップの欧州予選・サンマリノ戦ではフル代表デビューを果たしている。トゥヘル監督も彼の活躍を賞賛している。

「シーズン前に、ギャラガーと話し合いを持ったときには、彼はここに留まり、ポジション争いができると考えていた。しかし、ビエラ氏との話し合いが始まり、クリスタルパレスでの役割を理解した後、彼は挑戦したいと思ったんだ。これが正しいことだと思ったから、彼を手放すことに同意した。今は毎試合、目立っているから功績を認めるのは簡単だね。現在はクリスタルパレスのメンバーであり、良い場所にいると思うから、これを変更する必要はない。私たちはそれを十分に認識していて、彼がとても良い気分で、クラブの大きな部分を担っていることを嬉しく思っている」

と今シーズン途中でチェルシーに戻す予定はなく、ローン先でのプレーに集中してほしいと話した。

ギャラガーは、クリスタルパレスにローンで移籍する前に、チャールトン、スウォンジーシティ、ウエストブロムといったクラブで試合に出場し、経験を積んだ。

「新しい人たちと出会い、様々な選手と一緒にプレーをし、様々な監督の下でプレーできたことは素晴らしいことだったね。ウエストブロム時代のサム・アラダイス氏のもとでは、“汚れ仕事”を上手くこなすことに重点が置かれていたが、スウォンジーシティでは背後から走り込んでチャンスを作ることに重点を置かれていた。4人の監督(スティーブ・クーパー、リー・ボウヤー、サム・アラダイス、スラベン・ビリッチ)の下でプレーしたことと、異なるプレースタイルを経験し、間違いなく選手として成長したね」

4人の監督の元、様々なプレースタイルを要求されたことが、成長に繋がっていると話した。またギャラガーは、中盤であればどのポジションでもこなすことができると話している。

「自分はオールラウンドなミッドフィルダーだと思っている。ボックス・トゥ・ボックスでプレーするのが好きだし、ピッチ上で動き回ってチャンスを作り、守備もしたい。何でもできるし、自分にはそれができるだけの実力があると思っている。ただ、守備面は私が向上させるべきものだと思っているので、昨シーズンからプレシーズンにかけて取り組んできた。まだ21歳だけど、すでに多くの経験を積んで、選手として大きく成長したと感じているんだ。でも、自分の理想とするところには程遠い状態。もっともっと上を目指せると思っているよ」

クリスタルパレスは、アーセナルの中盤の要として活躍したパトリック・ビエラ氏が今シーズンから監督を務めている。同じポジションのレジェンドが指導してくれることで、さらなる成長が期待されるギャラガー。来季こそはチェルシーに戻り、レギュラー争いをしてほしい。