苦労しながらもジェームズの2得点などでニューカッスルUに勝利。チェルシーはリーグ4連勝で首位をキープ

苦労しながらもジェームズの2得点などでニューカッスルUに勝利。チェルシーはリーグ4連勝で首位をキープ

2021年10月30日に開催されたプレミアリーグ第10節、ニューカッスルユナイテッド対チェルシー(アウェイ・セントジェームズパーク)は、0対3(チェルシー:ジェームズ×2、ジョルジーニョ)でチェルシーが勝利した。

Embed from Getty Images

チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ(C)、カンテ(ロフタスチーク、後半19分~)、チルウェル、ツィエク(バークリー、後半19分~)、オドイ(サウール、後半43分~)、ハヴァーツで、フォーメーションは3-4-3。なお、プリシッチ、ルカク、ヴェルナー、コバチッチは怪我のため欠場。そして、マウントは病気のため急遽欠場となった。

前半は、攻撃的な選手が数多く欠場となったチェルシーが攻撃面で苦戦する展開となった。ニューカッスルユナイテッドは守りを固めカウンターアタックを仕掛けるという戦術の中、チェルシーはボールを保持し、何とかチャンスを作ろうとするが、それが中々実らなかった。

決定的なチャンスは前半29分。ジョルジーニョが出した鋭い縦パスをペナルティエリア右で受けたツィエクが左足でゴール左上に突き刺すもののオフサイドとなり、得点は認められなかった。支配率75%とチェルシーペースで進んだが、枠内シュートが0本とニューカッスルユナイテッドの守備を崩せず、前半が終了した。

しかし、前半の停滞ムードとは一転し、後半開始早々からチェルシーは積極的に攻撃に転じた。後半3分には、クリステンセンからの楔のパスをペナルティエリア手前で受けたツィエクが、反転から前を向いて左足でシュート。これがラスセルズに当たりコースが変わると、右のポストに当たり、得点には至らなかったものの中央で楔のパスを多く出していき、攻撃の流れを変えていく。

後半19分には、得点チャンスをより多く作るべく、ロフタスチーク&バークリーを投入。そして、その1分後にチェルシーが先制する。左サイドをえぐったオドイのクロスはファーサイドのジェームズへ。ジェームズは、右足でワンタッチした後、利き足ではない左でシュートを放ち、これをゴール左上の隅に突き刺した。この得点により、試合の流れは完全にチェルシーペースとなっていく。

後半32分には、ロフタスチークのシュートが相手ディフェンダーに当たり、ペナルティエリア右にこぼれたところを、ジェームズが反応。右足を振り抜きゴールイン。その2分後には、ハヴァーツが相手ゴールキーパーのダーロウに倒されてPKを獲得。キッカーを務めたジョルジーニョが落ち着いて決め、チェルシーは3点目を奪った。

試合はこのまま終了し、0対3でチェルシーが勝利。試合後トゥヘル監督は、

「複雑な試合だったね。オドイのドリブルがなければジェームズの得点は生まれなかったし、チルウェルがスペースを開けないとオドイはドリブルができなかった。ハヴァーツのいるニアポスト、バークリーのいる中央、そしてロフタスチークのいるファーポストすべてが危険だった。だから、ファーポストを越えた時に得点することが可能になったんだ。時にはストライカーが自分を犠牲にして、他の選手にチャンスやスペースを作っている。オフ・ザ・ボール時のパフォーマンスに非常に満足しているし、オフ・ザ・ボール時の努力と規律、それが勝利の鍵だったね」

と話した。そして、今試合で2得点を決めたジェームズは、

「最初の得点は良かったと思うね。利き足ではない左だったけど、良いフィニッシュだった。(ボールが)足を離れるとすぐにゴールと分かったよ。そして2点目はより簡単なものになったね。ゴールキーパーがゴールにいなかったから、私は足を踏み込んだだけだった。ここ(セントジェームズパーク)に来るとき、試合がタフなものになることは知っていた。我々は前半に何度も(得点を)試みたけど、ニューカッスルはとても強力で非常に組織的だった、特にホームのサポートもあったしね。2チーム(リヴァプール、マンチェスターシティ)がポイントを落として、私たちが3ポイントを獲得できたことは、とても素晴らしい結果だった」

と笑顔で自身のゴールについて話した。前半は攻撃的な選手が少なく、忍耐力が試された試合となったが、リーグ4連勝を達成したことは大きな自信となったはず。今節ジョルジーニョが得点したことで、チーム内のリーグ得点者が15人に。チーム全体で得点ができているチェルシー。対戦相手チームの守備陣にも脅威を与えることは間違いない。

・チェルシーは10月の公式戦全勝(6戦6勝)

・ジョルジーニョはプレミアリーグで初めてPKを10回連続で決めた選手に

・ジェームズは、ここまでの公式戦で4ゴール、3アシストを記録。チーム内で1番得点に関与している選手に

・カンテはプレミアリーグ通算200試合の出場を達成