CLマルメ戦はジョルジーニョの2得点などで『快勝』もルカク&ヴェルナーが負傷交代…トゥヘル監督が怪我の状態を明かす

CLマルメ戦はジョルジーニョの2得点などで『快勝』もルカク&ヴェルナーが負傷交代…トゥヘル監督が怪我の状態を明かす

10月20日(日本時間21日)に、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ・グループHの第3戦目が行われ、チェルシーはホーム・スタンフォードブリッジでマルメと対戦。結果は、4対0(クリステンセン、ジョルジーニョ×2、ハヴァーツ)でチェルシーが快勝した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン、チアゴ・シウバ、リュディガー、アスピリクエタ(c)(ジェームズ、後半20分~)、カンテ(サウール、後半20分~)、ジョルジーニョ、チルウェル(アロンソ、後半20分~)、マウント、ルカク(ハヴァーツ、前半23分~)、ヴェルナー(オドイ、前半44分~)で、フォーメーションは3-5-2。なお、プリシッチは怪我のため欠場。

前節ユベントスに敗れたチェルシー。この試合は『絶対に勝利が必要』という意気込みを感じられる一戦となった。

試合が動いたのは、前半9分。コーナーキックの流れからシウバがクロスをあげると、まだ前線に残っていたクリステンセンが右足でボレーシュートし、先制点を決める。その9分後には、ヴェルナーのパスを受けたルカクが相手を背負いながら、ペナルティーエリア内へ侵入したところをニールセンにスライディングで倒され、PKを獲得。これをジョルジーニョが決め2対0に、マルメの戦意を削ぐ追加点となった。

しかし代償は大きかった。このプレーでファウルを受けたルカクが右足を痛め、ハヴァーツと交代することに。加えて前半41分には、ハヴァーツのシュートチャンスに対し、ペナルティーエリア内に走り込んだヴェルナーがハムストリングを痛め、オドイと交代。前半で2人のストライカーを失うことになってしまった。

ただ、後半もチェルシーの勢いは止まらなかった。開始早々の後半3分には、オドイのパスに抜け出したハヴァーツがペナルティーエリア内左からチップキックを放つと、そのボールがファーポストに当たりゴールに吸い込まれた。さらに後半12分には、リュディガーが前線からプレスをかけ、ボールを奪取。そのままペナルティーエリア内でシュートを放つが、その時に後ろからラーソンに押され、これがPKの判定に。これをジョルジーニョが冷静に決めて、4対0でチェルシーが勝利した。試合の支配率は73パーセントと、高いボール保持率を継続したチェルシーが終始マルメを圧倒した展開となった。

点差が開いたことで、サウールなどにも出場のチャンスが訪れたことは非常に良かったが、ルカク&ヴェルナーの両ストライカーが負傷したことは想定外。トゥヘル監督は、

「ルカクはボックス内でのファウルで足首をひねり、ヴェルナーはハムストリングを負傷した。より正確に知るためには詳しい検査が必要だが、いくつかの試合には出場できないだろう。今日は、マウントとヴェルナーを中心に速攻を仕掛け、ルカクは中央で前線の起点を作っていた。彼のゴールや決定力が、状況を変えることができると思っていたし、おそらく彼なしでは2対0になっていなかったと思う。筋肉を痛めたわけでもなく、肉体的な疲労からくるものでもないので、(起用したことに)後悔はしていない。このようなことは起こり得ることで、運が悪かったんだ」

10月中には、リーグ戦が2試合(ノリッジ、ニューカッスル)とカラバオカップのサウサンプトン戦が予定されており、2人を欠いて試合を行うことになりそうだ。

「(2人不在の)解決策を見つける必要があることは明らかだよ。誰もがピッチでの出場時間を争うレースに参加することができるし、土曜日(ノリッジ戦)にもマルメ戦と同じような気持ちと決断力が必要だ」

とトゥヘル監督は、ハヴァーツ、マウント、ツィエク、オドイら攻撃陣の奮起を期待した。両ストライカーの離脱はチェルシーにとって非常に厳しいが、チーム全体で得点できる力を持っており、既にリーグ戦では12名が得点を記録している。

次戦のノリッジ戦(10月23日)でもチーム一丸となり、得点を決めてくれるはずだ。

チャンピオンズリーグ グループH 順位表

1位:ユベントス(3勝、得失点+5、勝ち点9)
2位:チェルシー(2勝1敗、得失点+4、勝ち点6)
3位:ゼニト(1勝2敗、得失点+2、勝ち点3)
4位:マルメ(3敗、得失点-11、勝ち点0)

・クリステンセンはチェルシーで初ゴールを記録(公式戦137試合目)

・メンディはCL15試合に出場し、11回目のクリーンシートを達成

・ハヴァーツは公式戦で6得点目を記録。これはトゥヘル監督就任後、マウントに並び一番得点を決めている選手