メンディがスーパーセーブを連発しチェルシーがブレントフォードに辛勝。トゥヘル監督がサールを先発起用した理由を明かす

メンディがスーパーセーブを連発しチェルシーがブレントフォードに辛勝。トゥヘル監督がサールを先発起用した理由を明かす

2021年10月16日(日本時間:10月17日)に行われたプレミアリーグ第8節、ブレントフォード対チェルシー(アウェイ・ブレントフォードコミュニティスタジアム)は、チェルシーが0対1(チェルシー:チルウェル)で勝利した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、クリステンセン、サール、アスピリクエタ(c)(ジェームズ、後半44分~)、カンテ、ロフタスチーク、コバチッチ(マウント、後半20分~)、チルウェル、ヴェルナー、ルカク(ハヴァーツ、後半32分~)で、フォーメーションは3-5-2。なおプリシッチ、リュディガーは怪我、そしてツィエクは体調不良のため欠場。加えてチアゴ・シウバは、ブラジル代表戦を戦った直後のため欠場となった。

前半の序盤は、ブレントフォードがプレスを早くかけ、チェルシーが思うように攻撃を展開できない状況を作られていた。しかし、ロフタスチークを中心に、中盤からドリブルで相手をはがす動きを見せ、チェルシーが徐々にペースを掴んでいく。

前半22分には、ブレントフォードのムベウモがシュートを放つが、これは左ポストに。その場面からチェルシーはカウンターアタックを仕掛け、最後はヴェルナーの折り返したボールをルカクが合わせてネットを揺らしたが、これはオフサイドとなった。

試合が動いたのは前半45分、チェルシーが先制に成功。ペナルティエリア右からアスピリクエタが送ったクロスにルカクは合わせられなかったが、こぼれ球をチルウェルがボレーシュート。これがゴール左上に入り、1点リードしてチェルシーが前半を終える。

前半終了直後に得点が生まれたことで、余裕ができていたチェルシーは、後半15分ぐらいまで試合のペースを握っていた。しかし、ブレントフォードが後半22分、27分にフォルス、ゴドスを投入したことで流れは変わり、ブレントフォードに主導権を握られていく。

後半28分には、トニーにボレーシュートを放たれメンディがセーブ。その2分後にはムベウのシュートが右ポストに当たるなど、何度も何度も危ない場面を作られたが、メンディが集中力を切らさずスーパーセーブを連発。計17本のシュートを打たれたチェルシーだったが、リーグデビュー戦となったサール、クリステンセン、チャロバーの3センターバックが中心となり、チーム全体で何とか守り抜き、0対1でチェルシーが辛勝した。トゥヘル監督は、

「最後の20分はカップ戦のようになってしまった。70分間はとても強固にできたが(最後の)20分間は非常にラッキーで、最終的には逃げ切ることができた。勝点3を獲得でき、クリーンシートができた、メンディに感謝しているよ。彼は試合全体を通して非常に良かった。セットプレーが常に危険で、フリーキックやコーナーをたくさん入れてくるから、常に脅威となっていた。彼は、ビルドアッププレーにも集中していて、とても良いパフォーマンスだったね」

とメンディのパフォーマンスに賛辞を送った。またチェルシーは、シウバ、リュディガーというディフェンスラインの選手が欠場した中、サールを先発に起用することになった。トゥヘル監督は、起用の理由をこう話す。

「バック3を継続したくて、それを第1優先にしたかったし、変更する必要はなかった。リュディガー、シウバが欠場し、(怪我明けの)ジェームズが90分間プレーできるか明らかではなかった状況において、サールのベストポジション(3バックの左)に彼を置くことは簡単なことだった。彼がミスなくプレーしたことは嬉しかったね。代表期間中もここにいて、トレーニングでも良かったので彼を信頼したんだ」

代表ウィーク明けの一戦は、とても難しい試合展開となったが、勝ち点3を獲得。攻守の要となる選手が多く欠場し、トゥヘル監督も難しい選択を強いられていたが、この困難な状況で勝利できたことは、チェルシーにとって『非常に価値のあるもの』となった。

次戦はチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第3節のマルメ戦(10月20日、ホーム・スタンフォードブリッジ)。前節のユベントス戦で敗れたため、勝利が必要な一戦となる。

・チェルシーはアウェイのロンドンダービーで7連勝(フルハム、トッテナム、クリスタルパレス、ウエストハムユナイテッド、アーセナル、トッテナム、ブレントフォード)を達成

 ・メンディはプレミアリーグで20回目のクリーンシートを達成 (38試合出場)

・チルウェルはリーグ戦2試合連続ボレーシュートでゴール