チームに‟大きな自信”を与えたルカクのゴール。チェルシーはCL初戦を白星で飾る
チェルシー2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)が開幕した。
2021年9月14日(日本時間15日)に、チェルシーはホームでロシア王者のゼニトとCLグループステージ第1節を戦った。結果は1対0、ルカクのゴールでチェルシーが勝利した。
チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)(シルバ、後半37分~)、クリステンセン、リュディガー、ジェームズ、コバチッチ、ジョルジーニョ、アロンソ(チルウェル、後半37分~)、ツィエク(ハヴァーツ、後半18分~)、マウント(ロフタス=チーク、後半45分アディショナルタイム)、ルカクで、フォーメーションは3-4-2-1。なおプリシッチ、カンテは怪我により欠場となった。
試合序盤、チェルシーは初対戦となるゼニトの様子をうかがうように慎重な入りを見せたため、ゼニトが前に出て、攻撃を仕掛ける展開が前半の25分程度まで続いた。しかし、それ以降はチェルシーがボールを保持しながらゼニトの守備を崩そうとするが、5バックで守る相手に攻撃のスペースをふさがれ、決定的なチャンスを作ることができず、チェルシーは枠内シュート0本で前半を終えた。
後半に入ると、チェルシーは戦い方を少し変え、前線からプレスを行い“得点”を決めにいく姿勢を見せる。すると、後半5分にはリュディガーが後方からドリブルでボールを持ち出し、ペナルティーエリア付近でシュートを放つも枠外へ。しかし、リュディガーの突破がチームに勢いをもたらし、徐々にチャンスが増えていく。
そして、後半24分にチェルシーがルカクのヘディングシュートで均衡を破った。アスピリクエタが右サイドからアーリークロスをあげ、これをファーサイドで競り勝ったルカクが頭で合わせる形となった。アスピリクエタのアシストからルカクのゴールという形は、前試合のアストンビラ戦でも見せており、早くも良い関係ができている。
一方、ゼニトのほうもアズムンやジューバなどにチャンスを作られる部分があったが、チェルシーのディフェンス陣が守り切り、白星スタートを切ることができた。
試合後トゥヘル監督は、
「全体的なパフォーマンスには満足しているよ。強い相手との対戦は厳しいもので、前半はゲームを加速させるための小さなスペースを見つけたり、ボックス内で効果的なプレーをしたりボールを持ちこんだりするのが難しかった。しかし、私たちは高いインテンシティで多くのボールを回収することができていた。また、ルカクのパフォーマンスについては簡単なものではなかった。我々は彼に多くのチャンスを作ることができずにいたからね。しかし、彼が自信と信念を失うことはない。なぜならワールドクラスのストライカーであり、それがここにいる理由なんだ。ハーフチャンスやワンチャンスで、ゴールを決めてくれるということは、チーム全体に大きな自信を与える。監督の話やビデオを見るだけでは、そういったインパクトを与えることはできないからね」
と難しい試合展開の中、ルカクの得点によりチームに自信がもたらされたと話した。CLグループステージの第2節は、9月29日(日本時間30日4時~)アウェイでユベントスと対戦。グループリーグで首位通過するためにも勝ち点を積み上げることが必要だ。
チャンピオンズリーグ グループH 順位表
1位:ユベントス(1勝、得失点+3、勝ち点3)
2位:チェルシー(1勝、得失点+1、勝ち点3)
3位:ゼニト(1敗、得失点-1、勝ち点0)
4位:マルメ(1敗、得失点-3、勝ち点0)
・チェルシーは、CLグループステージにおいて12戦無敗(2019年〜)を記録
・ルカクは、ヨーロッパのコンペティションにおいて直近14試合で14ゴールを記録
・メンディはチェルシー加入後、CLで10回目のクリーンシート。またチェルシーで50試合目の出場を達成
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