「我々にとって完璧な結果」と話したトゥヘル監督。アストンビラ戦は3対0でチェルシーが勝利

「我々にとって完璧な結果」と話したトゥヘル監督。アストンビラ戦は3対0でチェルシーが勝利

2021年9月11日(日本時間12日)に行われたプレミアリーグ第4節のチェルシー対アストンビラ(ホーム・スタンフォードブリッジ)。チェルシーは3対0(ルカク×2、コバチッチ)で勝利し、リーグ通算600勝を達成した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、シルバ、リュディガー、オドイ(ヴェルナー、後半37分~)、コバチッチ、サウール(ジョルジーニョ、後半開始~)、アロンソ(c)、ツィエク、ハヴァーツ(アスピリクエタ、後半19分~)、ルカクで、フォーメーションは3-4-2-1となった。

なおプリシッチ、カンテは怪我により欠場。そしてジェームズは、リヴァプール戦の退場により出場停止となった。

試合は、チェルシーが前半15分にルカクのゴールで先制する。前線からプレスをかけるアストンビラのプレッシャーをかいくぐったコバチッチがハーフェイライン付近からルカクにスルーパスを供給。ルカクはディフェンダーをかわし、ゴールキーパーの股の間を通してゴールネットを揺らした。このゴールはルカクにとってホーム・スタンフォードブリッジでの初得点となり、喜びを爆発させた。

しかし、その後はアストンビラのペースで試合が展開。ワトキンス、ミングス、コンサと、再三アストンビラがチェルシーのゴールマウスを脅かすシュートを放つが、メンディがスーパーセーブを見せ、前半を1点リードで終えることができた。

そして、後半開始からトゥヘル監督が動きを見せる。デビュー戦ということもあり、中々パフォーマンスが上がらなかったサウールに変えて、ジョルジーニョを投入。コバチッチ、ジョルジーニョという息の合ったコンビが中央に配置されたことで、チェルシーは落ち着きを取り戻す。後半49分には、ゴールキーパーに出したミングスのパスを狙っていたコバチッチが、そのボールを奪いゴールキーパーとの一対一を制し、ネットイン。ルカク同様、コバチッチもスタンフォードブリッジで初ゴールとなった。

そして後半アディショナルタイム3分には、右サイドからアスピリクエタがグラウンダーのパスを出す。そのパスを見たヴェルナーが相手ディフェンダーを引きつける走りを見せ、ルカクにスペースを作る。ルカクはパスを受けると、ほぼノーステップで左足を振り抜き、ゴール左上に突き刺し3対0。アストンビラの前線からのプレスに苦戦しながらも3得点、クリーンシートで勝利を手にした。

試合後トゥヘル監督は、

「準備万端で好調なアストンビラが相手だった。順調ではなかったよ。彼らは最初から鋭い動きを見せ、我々に多くの問題を引き起こした。強力で、多くのシュートをブロックし、セットプレーにも注意しなければならなかったディフェンス面では非常に強く、やるべきことをやっていたと思う。後半はもっと良くなった。もっとコントロールできたし、もっと流動的になって、チャンスをうまくものにできた。我々にとって完璧な結果であり、もちろんルカクにとっても完璧な夜だったが、我々はまだ多くのことを改善できる」

と苦戦しながらも勝ち点3を獲得できたことに安堵していた。また前半終了後に交代したサウールについても言及した。

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「国外での休暇後、彼を難しい試合に投入してしまった。相手のフィジカル、激しさ、ハイプレスに適応するのが難しかった。また、私たちのシステムや原則に適応するのも少し難しかったようだ。後半はジョルジーニョを入れて5-3-2に形を変えるために、センターにもう少し安定感を与えようと考えた。厳しい判断だったが、彼が私に責任があることを受け入れてくれればいいと思う。トレーニングでは問題なく適応しているように見えたが、それはトレーニングの話。今日の試合は非常に激しく、彼は簡単にボールを奪われることがあったので、彼がもっと自信を失う前に外しておこうと思った」

と話した。厳しいデビュー戦となったサウールだったが、今後システムやプレミアリーグの激しさに慣れることで、問題は解消されていくはずだ。チェルシーはリーグ戦4試合を終え、3勝1分と無敗をキープ。良い流れで、チャンピオンズリーググループステージのゼニト戦(9月14日、日本時間15日4時~)を迎える。