コバチッチのボレーシュートで息を吹き返したチェルシー。リヴァプール戦は2対2のドロー

コバチッチのボレーシュートで息を吹き返したチェルシー。リヴァプール戦は2対2のドロー

2022年1月2日(日本時間3日)に開催されたプレミアリーグ第21節、チェルシー対リヴァプール(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、2対2(チェルシー:コバチッチ、プリシッチ。リヴァプール:マネ、サラー)のドローで試合を終えた。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー(ジョルジーニョ、後半25分~)、チアゴ・シウバ、リュディガー、アスピリクエタ(C)、カンテ、コバチッチ、アロンソ、マウント、ハヴァーツ(オドイ、後半34分~)、プリシッチでフォーメーションは3-4-3。なお、クリステンセン、チルウェル(※前十字靭帯の手術を行ったため今シーズンの復帰は困難)、ロフタスチーク、ヴェルナーは怪我や新型コロナウイルスの陽性などで欠場。

また、ルカクは『Sky Sports』の取材に無断で応じたことが問題となり、トゥヘル監督は「試合間近になり事が大きくなり過ぎたし、騒がしくなりすぎた。だから、試合に向けて準備するためにメンバーから外す決断をした」と話した。

試合は前半から両チームともにインテンシティが高く、激しい展開となった。

先制したのはリヴァプール。前半9分、ジョタの縦パスをチャロバーがヘディングでカット。しかし、そのこぼれ球に素早く反応したマネがペナルティーエリア内に持ち込むと、メンディをかわし、シュートを決められた。

チェルシーは得点を奪うために、ハイプレスをかけて押し込んでいたが、前半26分にアレクサンダー・アーノルドが裏に抜けたサラーにスルーパス。サラーは、ペナルティーエリア右に侵入。寄せてきたアロンソをワンフェイクでかわすと深い位置からニアにシュートを放ち、チェルシーは早くも2失点目を喫してしまう。

このまま大量失点もあり得た展開だったが、ここからチェルシーの反撃が始まる。前半42分に右サイドの深い位置でフリーキックを獲得。アロンソがシュートを直接狙い、ケレハーに弾かれるが、そのこぼれ球をコバチッチが右足でダイレクトボレーを放つと、そのボールがポストに当たり、ゴールネットを揺らした。このゴールにより息を吹き返したチェルシーは、その4分後にカンテのダイレクトパスに抜け出したプリシッチがボックス内に侵入し、エリア左からシュート。これがゴール右に決まり、チェルシーが前半で同点に追いついた。

後半もチェルシーが押し込む展開で推移したが、縦に早いカウンターを狙うリヴァプールにチャンスが訪れる。後半12分に、ロングカウンターに転じた流れからサラーが意表を突いたミドルシュートでゴールを狙ったが、メンディが好セーブ。その1分後にもマネがペナルティーエリア内でシュートを放つが、これもメンディがセーブ。

これに対処するべく、トゥヘル監督は後半25分、チャロバーに代えてジョルジーニョを投入。フォーメーションを3-5-2にしてカンテ、コバチッチ、ジョルジーニョの3枚で中盤を安定させた。その後、両チームともに決定的なチャンスは訪れず、2対2で試合が終了した。トゥヘル監督は、

「最初に2つ、3つの大きなミスを犯してしまった。2対0となれば、厳しい状況になるのは目に見えているし、今日は我々の日ではなかったかもしれないが、選手たちは粘り強く、素晴らしい姿勢で試合に臨んでくれた。そのような中でコバチッチが素晴らしいゴールを決めたことで、スタジアムに信念が戻ってきたし、プリシッチの活躍で同点に追いついた。見事なサッカーをしたと思っているよ」

と苦しい状況の中で、同点に追いついた選手たちを称えた。また、素晴らしいボレーシュートでチームの息を吹き返したコバチッチは、

「2対0の状況で、私たちは困難な瞬間にいた。運良くボールが来たので、そのままシュートを打ったんだけど、とてもビューティフルなゴールだったね。チームスピリットを見せ、同点に追いつけたことは嬉しかったけど、勝点2を落としたことは残念だよ。私たちにも多くのチャンスがあったし、相手にも良いチャンスがあり、素晴らしいサッカーができたと思う。全体的に良いパフォーマンスができたことに満足しているし、今後もこのようなプレーを続けていくべきだね」

と話した。また自身のプレーについては、

「リヴァプールはインテンシティの高いチームだから、今日は私にとって重要なテストだった。この2カ月間は怪我やコロナなどで、いくつか困難なことがあったけど、うまく対処できたと思う。ただ、まだ改善の余地がたくさんあるし、もっと体力をつけなければならないね」

と苦しんだ2カ月間を振り返った。しかし、チェルシーにとってコバチッチの復帰はとても大きく、今後も中盤で重要な役割を担ってくれるはずだ。

なお次戦は、カラバオカップ準決勝ファーストレグのトッテナム戦(1月5日)となっている。

・今シーズンのリーグ戦でのリヴァプールは2分け

・チェルシーは公式戦8試合無敗(3勝5分け)

・コバチッチは今シーズンリーグで2点目を記録。プレミアリーグにおいて初の複数得点