クリスタルパレスからトレヴォ・チャロバーをレンタルバックしたチェルシー。構想外から一転、彼を復帰させた理由は?

クリスタルパレスからトレヴォ・チャロバーをレンタルバックしたチェルシー。構想外から一転、彼を復帰させた理由は?

昨夏に、チェルシーからクリスタルパレスにレンタル移籍をして、公式戦14試合(3ゴール)に出場していたトレヴォ・チャロバー(25)。

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しかしチェルシーは、W・フォファナとバディアシルの怪我による欠場に加えて、ディサシも退団が濃厚なことから、早期でのレンタルバックが可能となる条項を発動。チャロバーを1月15日に復帰させたことを発表した。

チャロバーは自身の公式SNSでクリスタルパレスに別れを告げた。

「短く、甘美な時間が終わりを迎えた。このクラブは僕にとって大事なものとなった。スタッフ、チームメイト、コミュニティ、そしてサポーターの皆さんからいただいた愛情によって、僕は加入初日から居心地の良さを感じることができた。『セルハーストパーク』の雰囲気は、毎試合僕のバイブスを高めてくれたよ。みんな、本当にありがとう」

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チャロバーは今季マレスカ新監督の元、プレシーズンをチェルシーでスタートさせていた。しかし米国のプレシーズンに帯同させないという方針となり、トップチームから除外。そこからはコブハムでユースチームとトレーニングを行っていた。戦力外となったチャロバーは、プレーができるクラブを探し、クリスタルパレスと契約。1年間のレンタルとなり、ロンドンを離れた。

しかし、半年間で状況が変わりエグバリ氏やマレスカ監督などがチャロバーに直接連絡。復帰を望まれたことで、本人もそれを了承。背番号は、昨季ギャラガーが背負っていた『23』となった。

チャロバーはチェルシーのアカデミー出身。ロリアンなどへのレンタル移籍を経て、2021年夏にトップチームデビューを飾った。同チームではCBとして公式戦80試合に出場するなど、プレミアリーグでの経験も豊富。構想外から一転、上層部に懇願されチェルシー復帰を果たしたチャロバー。

彼の良い点は、CB、右SBだけではなくDMFのポジションもロリアン時代に経験しており、逆サイドのベイガと同様に様々なポジションをこなすことができるのが魅力。

マレスカ監督は、『現代サッカーにおいて様々なポジションをこなすことができる選手が重宝される』と何度もコメントしており、まさにチャロバーは適正にピッタリな選手。FFPのことも考え、当初はメンバーから外したのかもしれないが…チームの成績が下降気味となっている中、彼の力を頼らざるを得なくなった。

守備が安定しないチェルシーにとってチャロバーの復帰はとても意味のあるもの。今度こそ、彼を大事に扱ってほしいと願うばかりだ。

Source:Chelsea FC、The Athletic