【PL2024-25】大量5得点でサウサンプトンに勝利したチェルシー。1G1Aのマドゥエケに満足していない理由は?

【PL2024-25】大量5得点でサウサンプトンに勝利したチェルシー。1G1Aのマドゥエケに満足していない理由は?

2024年12月4日に、2024-25シーズンのプレミアリーグ14試合目が行われ、チェルシーはアウェイでサウサンプトンと対戦。結果は、1対5でチェルシーが勝利した。

Embed from Getty Images

プレミアリーグ2024-25・サウサンプトン戦(アウェイ)

スターティングメンバー(4-2-3-1)

サブメンバー:サンチェス、バディアシル、コルウィル、ベイガ、ラヴィア、デューズバリー・ホール、ネト、サンチョ、ジャクソン。

【関連記事:3得点でアストンヴィラに快勝したチェルシー。負傷交代したW・フォファナの復活時期は?

【前半7分・チェルシーゴール(ディサシ)】

フェルナンデスの左コーナーキックで、相手GKラムニーの前に上手く走り込んだディザジがヘディングでゴール。セットプレーから幸先良く先制に成功。

【前半11分・サウサンプトンゴール(アリボ)】

アーチャーのパスでボックス左深くまで駆け上がったウォーカー=ピータースがライン際でボールを残す。フェルナンデスもボールを奪い返すことができず、ペナルティーエリア中央にいたアリボへ。それをワンタッチでゴールに流し込こまれ、同点に追いつかれる。

【前半17分・チェルシーゴール(エンクンク)】

 ボックス外で最終ラインのパス回しを行っていた相手GKラムリーの縦パスをマドゥエケがインターセプト。ラストパスを受けたエンクンクが、冷静に無人のゴールにシュートを入れ、逆転に成功する。

【前半34分・チェルシーゴール(マドゥエケ)】

フェリックスのパスをボックス右で受けたマドゥエケが中に切り込む。相手ディフェンダーも足を出すことができず、徐々にゴールマウスに近づきながら得意の左足を振り抜くと、それがゴール左のサイドネットに決まり、2点差にする。

前半39分・サウサンプトンレッドカード(スティーヴンス)

サウサンプトンが左コーナーキックのチャンスを得るが、蹴る前のボックス内でのポジション争いでスティーヴンスがククレジャの髪を引っ張ってしまう。それが、VARでチェックされ、主審がレッドカードを提示。2点差+数的有利で状態で前半を終える。

【後半31分・チェルシーゴール(パーマー)】

数的有利もあり、後半はチェルシーペース。中々得点を奪えない時間帯が続いた。しかし後半31分に、フェルナンデスの縦パスに反応したエンクンクがボックス内まで侵入。切り返しで相手ディフェンダーを剥がしてシュートをするが、ボールに勢いが無く、走り込んだパーマーが押し込んで、3点差にする。

【後半42分・チェルシーゴール(サンチョ)】

中央にいたギュストがドリブルで持ち込むと、右サイドから走り込んでいたサンチョ(後半27分マドゥエケと交代)にパス。オフサイドラインを気にしながらもパス受け、ペナルティーエリア内に侵入。そして右足を振り抜くと、それがニアに突き刺さりチェルシーで初ゴールを記録。試合はこのまま終了し、大量得点で勝利した。

【まとめ】

チェルシーは支配率55%、シュート26本(枠内13本)、コーナー7本、パス503回、ゴール期待値は5.29でサウサンプトンの1.47を大きく上回った。なおデータサイト『OPTA』によると、チェルシーが記録した数字は、同サイトが記録を取り始めた2008-09シーズン以降のリーグ戦において、アウェイチームが記録した最高ゴール期待値になった。

【マレスカ監督コメント】

合序盤に苦戦した理由を説明

「5ゴールを決めたことにとても満足している。ただ最初の15分~20分は苦戦していたから、そこは満足をしていない。マンツーマンでプレッシャーをかけていなかったため、苦戦した。サウサンプトンに対しては、マンツーマンで戦わなければボールを奪い返すのに苦労する。その後、それを調整して試合はずっと良くなった。完全に変わったんだ。もっと得点できたかもしれないが、5ゴールでも十分だよ」

ドゥエケには満足していない。その理由は?

「彼は得点やアシストを記録して、満足し始めた瞬間、少し落ち着くんだ。彼が(アストンヴィラ戦で)プレーをしなかった理由は、彼のトレーニングが気に入らなかったからなんだ。

彼は毎日良いトレーニングをしなくてはならないことを理解しなければならない。野心的でなくてはならない。今夜は1点決めたが、2点目、3点目を狙わなくてはならないし、もっとアシストをしなくてはならない。

全体的に調子がいいし、素晴らしいことは分かっている。ただ彼はもっともっともっと良い成績を残せるから、さらに努力しなくてはならないことを理解しなければならない」

ポーターがチャント『チェルシーは戻ってきた』のか?

「(そのチャントの声を聞いて)とても良い気分だった。今夜はオーナーたちだけではなく、選手たちにとっても、クラブにとっても、ファンにとっても、良かったと思う。結果は、大いに役立っていると思う。クラブの周囲の騒ぎを少し和らげてくれるからね。

特にファンが喜んでいるのを見るのは良い気分。なぜなら、この2年間、チェルシーでは多くのことが起こった。特に(強い)チェルシーが戻ってきたことを彼らが見ることができたのは、重要なことなんだ」

【関連記事:2025年1月にスタートするFAカップ。3回戦の対戦相手が決定

【今後の試合と感想】

プレミアリーグ14試合を終えて、8勝4分2敗とアーセナルと同じ勝点だが、得失点差で単独2位となったチェルシー。

最下位のサウサンプトンであったが、出足が早く、ボール保持をしながら攻撃を組み立てていくチームに対し、試合開始早々は苦戦をしていた。しかし、前線からボールを回収することが功を奏し、エンクンクの2点目が生まれると、そこからはチェルシーペースとなり、試合を優位に進めることができた。

またスティーヴンスが退場になったことで、怪我をしないように、あまり無理をせず試合を展開できたこともポジティブな点。パーマー、ククレジャ、マドゥエケを途中交代することもでき、コルウィル、バディアシル、ネト、ラヴィア、ジャクソンはサブメンバーに入っていたが、出場はなく完全に休ませることができた。

次戦は、12月8日(日本時間9日)にアウェイでトッテナムとプレミアリーグの15試合目を戦う。リーグ3連勝で勢いに乗るチーム。敵地でのロンドンダービーを制し、好調の波をキープしたい。