ブライトン相手に大きな勝利を掴んだチェルシー。ギャラガーの退場&フェルナンデスの初得点についてポチェッティーノ監督が言及

ブライトン相手に大きな勝利を掴んだチェルシー。ギャラガーの退場&フェルナンデスの初得点についてポチェッティーノ監督が言及

2023年12月3日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ14戦目が行われ、チェルシーはホームでブライトンと対戦。結果は、3対2でチェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ディサシ、シウバ、バディアシル、コルウィル、カイセド、フェルナンデス、ギャラガー、ムドリク、スターリング、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベルグストロム、ペトロヴィッチ、ギルクリスト、マートセン、マドゥエケ、マトス、ワシントン、パルマー、ブロヤ。

リーグ13戦を終えて、4勝4分5敗。前節のニューカッスルユナイテッド戦では4失点で惨敗したチェルシー。昨シーズン2敗のブライトン相手に勝利を目指した。

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先制したのはチェルシー。前半17分に、右コーナーキックの流れからファーサイドでキープしたバディアシルがオーバーヘッド気味に強引に折り返すと、ゴール前で反応したフェルナンデスが頭で合わせ先制。プレミアリーグ初ゴールを記録した。

そして、その4分後にも右からのコーナーキックから追加点が決まる。ファーサイドで競り勝ったジャクソンが頭で折り返すと、ゴール前のコルウィルがヘディングでシュート。ギルモアにゴールライン上でかき出されたかに見えたが、ゴールラインテクノロジーによりゴールイン。コルウィルもプレミアリーグ初ゴールを記録することになった。

2点をリードするもブライトンがペースを握りボールを保持されると、前半43分にバイタルエリア中央でボールを収めたララーナからパスを受けたブオナノッテが右からのカットインで左足を振り抜くと、ディサシ、コルウィルの間を抜けたシュートがゴール左隅に決まり、1点差に追いつかれてしまう。

悪い流れは断ち切れず…ギャラガーがギルモアに対して後方からチャージをしてしまい、2枚目のイエローカードで退場。チェルシーは前節のジェームズに続き、2試合連続でキャプテンが退場する緊急事態となった。

2対1で折り返し、後半に入った今ゲーム。チェルシーはメンバーを変更せず、1人少ない中で守備を固める作戦を取った。

当然、ブライトンが後半開始直後から一方的に攻める展開になるが、得点を奪ったのはチェルシーだった。後半16分に、ロングカウンターからムドリクがボックス内に抜け出すと、これに後ろから対応する形となったミルナーが倒してしまう。オンフィールドレビューの結果、チェルシーにPKが与えられ、キッカーのフェルナンデスが中央下に蹴り込み、リードを2点に広げることに成功する。

ブライトンは、途中交代の三笘にボールを集めながらサイドを起点に攻撃。これに対してチェルシーはスターリングやジャクソン、ムドリクと前線の選手を下げてパルマー、マートセンなどを投入。三苫対策としてマートセンが右サイドバックになり、フォーメーションを5バックに変更。

集中力を切らさず守っていたが、後半ロスタイムに左コーナーキックの場面で、ニアに飛び込んだジョアン・ペドロにフリックヘッドでゴール右上隅へ流し込まれる。

逃げ切りたいチェルシーだったが、最終盤にはアディングラのクロスがボックス内のコルウィルの顔面付近に上げていた手に当たったという判定に…このプレーに対してオンフィールドレビューが入ったが、結局ボールは手に触れずに顔面に当たったとの判定でPKは取り消し。ピンチが続いたチェルシーだったが3対2で勝利し、大きな大きな勝点3を獲得した。試合後ポチェッティーノ監督は、

「チームは本当に良かった。ブライトンはいつもプレーをするのが難しいから、とても誇りに思う。最初の25分で我々は2得点し、ゲームをコントロールしていた。しかし、前半の終わりに失点した時、我々は少しフラットだった。そして、ギャラガーが退場になってしまった。ハーフタイムには、“これは我々にとって素晴らしいチャンスであり、大きなチャレンジになったから嬉しい”と伝えたんだ。我々はチームであることをもっと示す必要があったからね。だからこそ、選手たちが示したキャラクターをとても誇りに思っている。

とても疲れていて、とても感情的だったけど、勝点3を獲得する必要があったし、それができた。それがエンターテイメントであり、フットボール。もちろん、10ゴールを挙げて失点をゼロにしたいと思っているが、攻撃的なチームになりたいのであれば、時にはリスクを冒さなければいけない。チャンスを与え、時にはゴールを許すこともあるが、それは勝つことに繋がる」

と後半は激しい雨が降る中、110分以上戦いポチェッティーノ監督も疲弊したと明かした。しかし、数的不利な状況で勝利を収めたことで、選手たちも自信になったと話した。またこの試合で、プレミアリーグ初ゴールを決めたフェルナンデスについて聞かれると、

「さまざまな選手が得点できることが重要。彼にとって、プレミアリーグでの最初と2番目のゴールとなった。私たちは常に自信について話しているが、彼らがその自信を築くことが重要なんだ。チームを助けるために、さまざまな選手がゴールを決めるのはとても嬉しいことだよ」

最後に、ギャラガーの退場について言及した。

「レッドカードではなかったと思うけど、これは私の意見であり間違っているかもしれない。もちろん退場にはがっかりしているが、サッカーでは起こり得ること。それに気づいたことは良いことで、そうすれば将来のために学べるからね。自分にとってもチームにとっても厳しい状況だったので、彼は残念に思っているが、選手が責任を負うのはいつも良いことなんだ。彼は本当によくやっている」

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と若い選手だけにここから多くのことを学んでほしいと話した。アーセナル戦から続いていた強豪クラブの対決も、次節のマンチェスターユナイテッド戦で一旦終了。ブレントフォードとニューカッスルユナイテッドに敗戦したことは悔やまれるが、トッテナムとブライトンに勝利、マンチェスターシティとアーセナルには引き分けと悪くない結果を残している。

この連戦で確実に成長した新生チェルシー。リーグ上位進出に向けて、連勝街道を歩む予感がしていきた。