チェルシーの新監督に就任したエンツォ・マレスカ氏。『チェルシーの監督になった2つの理由』や『目標』などを明かす

昨シーズン6位に終わったチェルシーだったが、マウリシオ・ポチェッティーノ氏はわずか1シーズンで退任。後任として、昨季レスターシティを率いてチャンピオンシップで優勝したエンツォ・マレスカ氏が新監督に就任し、2029年夏+1年のオプションという長期契約にサインをした。

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マレスカ氏はイタリア出身で現在44歳。現役時代にはユベントスやボローニャ、フィオレンティーナ、セビージャなどで活躍。2017年の引退後に、指導者へ転身した。

アスコリやセビージャ、ウエストハムユナイテッドのアシスタントコーチ、マンチェスターシティU-23監督を務めた後に、パルマの監督に就任。しかし成績不振により解任され、2022年夏にマンチェスターシティのアシスタントコーチに就任。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で経験を積み、昨夏レスターシティで結果を出した。

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2024年7月1日に、チェルシーの新指揮官に正式に就任したマレスカ氏。初のインタビューに応じて『チェルシーの監督になった2つの理由』、『目標は勝つこと』、『サポーターと強い繋がりを築くことの重要性』、『既に全員の選手を知っている感覚でプレシーズンがスタート』などについて話をした。

チェルシーの監督になった理由

「今は、とても幸せで興奮しているよ。素晴らしい旅になるだろうし、選手たちとトレーニングを始めるのが楽しみだよ。クラブに来た最初からかなり忙しいけど、それは普通のこと。練習場にいる全員、すでに練習に参加していた選手たちとお互いを理解しいようとしているからね。でも、最高の気分だよ。

私がここにきた理由の一つは、チームが非常に優秀で才能に溢れていると確信しているからなんだ。今最も重要なことは、シーズンに向けて私たちを駆り立てる正しい文化を創り出すこと。選手を成長させることができれば、チームも成長できる。だから、毎日、全員を成長させることが私たちの目標。

加えて、イタリアの選手やコーチ陣との素晴らしい歴史があることも（私が加入した）理由の一つ。ここで再びイタリア人監督になれたことをとても誇りに思っている。おそらく、チェルシーとイタリア人の間には、うまく機能する何かがあるのかもしれないね！」

新たな章。チェルシーでの目標は？

「監督にはそれぞれ独自の考えやスタイルがある。私の場合は、それが非常に明確。カルロ・アンチェロッティ、マルチェロ・リッピ、マヌエル・ペレグリーニの下でプレーしてきて、彼らは皆、僕にとって非常に重要な監督だった。

私たちはみんな物事を取り入れようとし、そして自分の箱を作り、その中にすべてを詰め込み作り上げていくんだ。マネージャーになろうと考え始めたときから、私がやっていることなんだ。

昨年のレスターシティでは非常に良かったが、それは終わった。新しい章、新しいチーム、新しいクラブ。ここにいられてとても幸せだし、チェルシーのようなクラブに入団すると、そこは勝たなければならないクラブだと分かるので、それが一番重要なポイント。

だから我々は、タイトル獲得を目指して戦っているクラブと競争するために全力を尽くさなければいけない」

サポーターと強い繋がりを築くことの重要性

「クラブとチームが何を改善して、何を正しくする必要があるかを分析しようとしている。できるだけ早く正しいメンタリティと文化、ファンが誇りに思える文化を創り出す必要がある。これは非常に重要なことなんだ。

我々は、ボールを持っている時も持っていない時も攻撃的なチームになろうと努力していく。チームを応援してくれるファンがいると、12人目の選手としてプレーをしてくれている感覚になる。私たちは、ここでそれを作り出す必要がある。

（サポーターには）ただプロセスを信じ、アイデアを信じ、チームを支えてほしい。どのクラブでも、どの監督にとっても、簡単なことは何もないけど、私たちは間違いなくこの旅を楽しみたいと考えているんだ」

既に全員の選手を知っている感覚でプレシーズンがスタート

「トレーニングは、お互いを知る必要があるので、とても重要。正直に言うと、ここ2、3週間でたくさんの（チェルシーの）試合を観たので、すでに全員を知っているような気がしている。

しかし、実際に日々一緒に過ごすと違った感じがする。試合を通して彼らを見ることはできるが、日々一緒に過ごすと、違った種類の感情を受ける。だからトレーニングを始めるのはとても重要だし、とても興奮しているよ」

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7月8日から新シーズンに向けてトレーニングを開始したチェルシー。既にトシン・アダラバイヨ、キアナン・デューズバリー・ホール、マルク・ギウなどを獲得するなど積極的に補強を進めている。今夏にはマレスカ新監督も補強についての話し合いに参加しており、自身が目指すサッカーを構築するために最適な選手たちが加入しているようだ。

Source：Chelse FC