【FAカップ】ギャラガーの劇的弾でリーズUを下し準々決勝に駒を進めたチェルシー。パルマーらが先発できなかった理由は?
2024年2月28日に、2023-24シーズンのFAカップ5回戦が行われ、チェルシーはホームでリーズユナイテッドと対戦。結果は、3対2でチェルシーが勝利。準々決勝に駒を進めた。
スターティングメンバーは、サンチェス、ギュスト、ディサシ、チャロバー、ギルクリスト、カイセド、フェルナンデス、ムドリク、スターリング、マドゥエケ、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。
サブメンバーは、ペトロヴィッチ、コルウィル、マリーキャンベル、チルウェル、サミュエルズ・スミス、タウリアイネン、ハリソン、ギャラガー、パルマー。
チェルシーはプレストンノースエンド、アストンヴィラを下し5回戦に進出。ベスト8進出をかけて、チャンピオンシップ2位のリーズUと対戦した。
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しかし、先制点はリーズUが奪う。前半8分に、ゴールキックを自陣で繋ごうとするが、ボックス内でグレイのハイプレスを受けたカイセドがボールをロスト。このこぼれ球を拾ったアンソニーの折り返しからマテオ・ジョセフに右足を振り抜かれ、ネットを揺らされた。
しかし前半15分に、ボックス右手前でパスを受けたマドゥエケの落としをカイセドがダイレクトでボックス内に送ると、ボックス右に抜け出したジャクソンがメリエの股間を抜くシュートで同点に追いつく。
そこからは、両チーム得点を奪うために中盤で激しいボールの奪い合いを行う。その中で、前半37分にギュストのパスをボックス右の深い位置で受けたスターリングが折り返す。ニアに走り込んだムドリクがダイレクトでシュートを打つと、これがゴール左隅に決まり、逆転して前半を終える。
後半は得点を奪うために、リーズUが前線からプレッシャーをかけてボールを奪いにきたため、チェルシーはショートのカウンター気味の攻撃を仕掛けようとするが、相手にボールを奪われてしまい、そこからピンチを作ってしまう。
後半14分には、古巣のアンパドゥが左サイドのアンソニーに展開。簡単にクロスを上げられると、ゴール右手前に走り込んだジョセフがフリーでヘディング。それが入り、同点に追いつかれてしまう。
90分間で試合を決めたいチェルシーは、失点の直後にマドゥエケとギュストを下げて、ギャラガーとチルウェルを投入。さらに後半29分には、スターリングとギルクリストを下げて、パルマーとコルウェルを入れ、得点を奪いに行く。それでもリーズユナイテッドの守備を崩すことができず、延長戦に突入するかと思われた後半45分に、チェルシーが逆転弾を決める。
左サイドからドリブルで中に切り込んだフェルナンデスのパスをペナルティアーク内で受けたギャラガーがターンで相手ディフェンダーと入れ替わり、右足を振り抜くとメリエも反応できず、ボールはゴール中央に突き刺さり、3対2でチェルシーが勝利。2大会ぶりに準々決勝に進出した。試合後ポチェッティーノ監督は、
「今試合は結果が必要だった。素晴らしいパフォーマンスではなかったが、それはもちろんリーズUの功績。私たちにとっては厳しい試合だった。開始直後に失点したが、この状況の後に我々が見せたパフォーマンスは、これからも学ぶべきことだと思う。もちろん、最終的にはとても幸せだよ。終了間際に得点し、延長戦を回避できた。準々決勝に進出することが、私たちの目標だったからね。
カラバオカップ決勝は延長戦で負けたんだ。立ち直るまでの時間が72時間しかないというのは、いつも大変なこと。難しいことだったが、選手たちの努力には感謝を言わなければいけない」
と3日間で気持ちの整理が難しい中で、何とか勝利を掴むことができた選手たちのメンタリティを評価した。またこの日先発したものの、本領を発揮できないマドゥエケについて聞かれると、
「彼は時間が必要なんだ。それはムドリクにも言えること。同じコンペティションで、私たちは競争し、試合に勝たなければならない。練習場では選手たちが競争している。パルマー、スターリング、今は怪我をしているエンクンク、ジャクソン、ブロヤ(※フルハムにレンタル移籍中)もいる。6、7人の攻撃的な選手がいて、全員がプレーできるわけではない。良いバランスを提供する必要があるし、進化をしていかなければいけない。
私たちは常に将来を見据えて、チームにバランスを与え、若い選手たちが共にプレーすることができるのか、あるいはチーム内にさまざまなプロフィールの選手を揃えることができるのか、試行錯誤していく」
エンクンクが怪我で約1カ月間離脱することになり、今試合では10番のポジションで起用されたムドリク。得点こそ決めたが、まだ存在感を十分には出せていない。そしてマドゥエケも調子に波があることから、練習をして常に進化をしていくことが大切だと話した。
最後に、途中出場し決勝点を決めたギャラガーのパフォーマンス。またチルウェル、パルマーなどが先発ではなかった理由について明かした。
「彼が重要な選手であることは疑いの余地がない。私たちはシーズン初めから、彼のチームへの貢献は素晴らしいと話している。私は彼のことをとても嬉しく思っている。だから得点を多く決めすぎないでほしい、“得点王になってしまうからね”と冗談を言ったんだ。でも彼の努力とクオリティはそこにある。
またパルマーが先発できなかった理由は、試合前夜に体調を崩してしまったからだ。そして、チルウェルとギャラガーも問題を抱えていたから先発できなかった。今では常に10~12人の負傷者がいて、トップチームの人数が足りない」
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中盤ではウゴチュク、ラヴィアが不在の中、ユース出身のタウリアイネンがトップチームデビューを果たす状態。フェルナンデス、カイセドがフル回転している中で、彼らが怪我で離脱することだけは避けなければいけない。
3月2日にはプレミアリーグのブレントフォード戦がアウェイで開催される。彼らを休ませたいところだが…リーグでも負けが許されない状況。まだまだ、怪我人に悩まされる日々が続いていく。
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