カラバオカップ決勝でリヴァプールに惜敗したチェルシー。勝負の分かれ目をポチェッティーノ監督が明かす

カラバオカップ決勝でリヴァプールに惜敗したチェルシー。勝負の分かれ目をポチェッティーノ監督が明かす

2024年2月25日に、2023-24シーズンのカラバオカップ決勝が行われ、チェルシーはウェンブリースタジアムでリヴァプールと対戦。結果は、0対1(延長)でチェルシーが敗北。今大会を準優勝で終えた。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギュスト、ディサシ、コルウィル、チルウェル、カイセド、ギャラガー、フェルナンデス、スターリング、パルマー、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、サンチェス、ベッティネッリ、チャロバー、ギー、ギルクリスト、タウリアイネン、マドゥエケ、ムドリク、エンクンク。

チェルシーは2回戦からスタートし、ウィンブルドン、ブライトン、ブラックバーン、ニューカッスルユナイテッド、ミドルズブラを下し決勝に進出。2022年2月に行われたFIFAクラブワールドカップ以来となるトロフィー獲得を目指して、リヴァプールと戦った。

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決勝戦ということで、互いに牽制しあう展開になった前半序盤。そのような中で、前半20分に右サイドの攻撃からボックス中央でルーズボールに反応したパルマーがゴール至近距離でシュート。しかし、ケレハーの左腕に当たり、得点を奪うことが出来ず、スコアレスで前半を終える。

後半序盤こそ、リヴァプールに何度かチャンスを作られるが、終盤になるとペースはチェルシーが握る。後半31分には、ボックス右付近でパルマーのグラウンダーのクロスに反応したギャラガーが、ペナルティエリア右側でダイレクトシュート…これは惜しくも左ポストに当たる。

その後も、右サイドのパルマーのパスにより、ギャラガーがフリーでペナルティエリアに侵入し、シュートを打つが、ケレハーがセーブ。そしてジャクソンが抜け出し、ペナルティエリアでボールを保持して、走り込んだギャラガーにパス。ダイレクトでシュートを放つも、これは枠の外と…再三のチャンスをモノにできず、0対0のまま延長戦に突入した。

チェルシーは後半終了間近にジャクソンを下げ、ムドリクを投入。さらに、延長前半7分にギャラガーを下げ、マドゥエケを投入。後半22分に投入されていたエンクンクをトップにし、ムドリクとマドゥエケを両ワイドに配置するが、上手く攻撃を仕掛けられず、リヴァプールペースに。

そして、PK戦が見えてきた延長後半13分に右のコーナーキックから、ニアにタイミング良く走り込まれたファン・ダイクにゴールを決められ試合終了。今大会を準優勝で終えた。試合後ポチェッティーノ監督は、

「今日は4、5、6回とビッグチャンスを作ったが、得点できなかった。そうなればファイナルで勝利することはできない。そして土壇場で失点してしまい、対応するのが難しかった。とてもつらい結果になったが、今はポジティブなことを持ち帰らないといけないし、さらに良くなるために、このような試合を活用しないといけない。

ファイナルに到着して、大きなトロフィーを目指してプレーすることが何を意味するのかを選手たちは感じようとしている。リヴァプールがチャンピオンズリーグで負け、ヨーロッパリーグでも負けたのを覚えている。それは良い例だと思う。彼らは自分たちのプロジェクトを信じ続け、望むものを手に入れるまでシーズンごとに強くなっていった。リヴァプールのようなチームに挑戦したいのであれば、信じ続ける必要がある、それが最も重要なことなんだ」

と悔しさを露呈しながらも、この敗戦を糧にして前進していかなければいけないと語気を強めた。また延長に入ってからは、キープレーヤーとなっていたギャラガーやチルウェルを交代。その理由を話した。

「彼らのような一部の選手は、本当に疲れを感じ始めており、別の選手を起用してサポートする必要があった。いくつかの変更を加えたが、後半を終えたときのようにエネルギーを維持することはできなかった。しかし、私たちは責めることはできない。その努力は大変なものだったし、私はその努力に満足している。望んでいた報酬(優勝)は得られなかったが、今は前進を続けなければいけない。明日はトレーニングして、水曜日に備えて回復する必要がある」

PK戦を見据えて疲労した選手を変えたが、上手く機能せず土壇場で負けてしまったことを認めた。最後に、ギャリー・ネビル氏から“延長戦はまさにクロップの子供たちと青い10億ポンドのプレッシャーに弱いチームによる戦いだった”と発言されたことについてコメントを残した。

「両チームの年齢を比較すれば、同じぐらいだと思う。私は彼と良い関係にあり、彼の意見も尊重しているよ。我々は若いチームで、リヴァプールと比べられるものは何もない。このような形で話をすることはフェアではないんだ。これから強くなり続けるチームであり、このプロジェクトを信じている」

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カラバオカップ優勝で勢いを増したいところだったが…悔しい結果に終わったチェルシー。リーグでは11位で、4位のアストンヴィラとは17ポイント差とチャンピオンズリーグ出場権も難しく、首位のリヴァプールとは25ポイント差と優勝は絶望。残されているタイトルは、FAカップのみで2月28日にリーズユナイテッドと5回戦を戦う。

FAカップで優勝したクラブには、翌シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権が与えられる。リーグ戦も厳しい対戦相手が残っており、欧州のコンペティションに出るためにはFAカップで優勝する道しか残されていない。再び前を向き、勝ち星を積み上げ自信を高めていくしかない。