マンチェスターUに敗れリーグ6敗目のチェルシー。ポチェッティーノ監督がジェームズの起用方法&敗因について語る

マンチェスターUに敗れリーグ6敗目のチェルシー。ポチェッティーノ監督がジェームズの起用方法&敗因について語る

2023年12月6日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ15戦目が行われ、チェルシーはアウェイでマンチェスターユナイテッドと対戦。結果は、2対1でチェルシーが敗北した。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ククレジャ、ディサシ、シウバ、コルウィル、カイセド、フェルナンデス、パルマー、ムドリク、スターリング、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ペトロヴィッチ、ギルクリスト、バディアシル、ジェームズ、マートセン、キャッスルダイン、マトス、ワシントン、ブロヤ。

リーグ14戦を終えて、5勝4分5敗。前節のブライトン戦では1人少ない状況の中、100分以上を戦い何とか勝利したチェルシー。厳しい日程の中、オールドトラッフォードに乗り込んだ。

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立ち上がりから、チェルシーは敵地で劣勢に立たされる。前半6分にはフェルナンデスがペナルティエリア内でアントニーの足を踏んでしまい、オンフィールドレビューの結果、PKを与えてしまう。しかし、ブルーノ・フェルナンデスのシュートをサンチェスがビッグセーブ。先制を許さなかった。

ただ、マンチェスターユナイテッドの前線からのプレスを上手く剥がすことができないチェルシーは、前半19分に失点。相手のセットプレーの攻撃を防ぎ、カウンターのチャンスを作れた…と思われたがジャクソンが不用意なパスを出し、自陣の深い位置でボールロスト。ボックス左でフリーのガルナチョに繋がれると、折り返しをマグワイアがシュート。それをブロックしたが、こぼれに反応したマクトミネイに流し込まれてしまう。

その後サンチェスのビッグセーブが続き、2失点目を凌いていたチェルシーは、後半33分に右サイドで完璧に背後を取ったスターリングがボックス中央に走り込むフリーのジャクソンへパス。しかし、ジャクソンのファーストタッチがうまくいかず、相手ゴールキーパーのオナナに間合いを詰められセーブされてしまう。

前半終盤にかけてもマンチェスターユナイテッド優勢の時間が続いていたが、前半45分にムドリクがボックス手前右のパルマーに縦パスを通す。ここからカットインでボックス中央に持ち込み、意表を突くタイミングでグラウンダーシュートをゴール右下隅へ流し込み、同点に追いつき前半を終えることができた。

1対1で折り返すことのできたチェルシーだが、自陣でのボールロストが多かった中、ククレジャを下げてリース・ジェームズを投入。しかし、そのジェームズにもミスが目立ち、中盤でマンチェスターユナイテッドにボールを簡単に奪われ、守備を行う時間が多くなっていく。そのような中、後半24分にマクトミネイにヘディングで押し込まれ失点。

後半32分には、ムドリクを下げてブロヤを投入。後半45分には、ジェームズの右クロスに反応したブロヤがヘディングシュート…するもこれは左ポストを叩き、試合終了。結果は2対1とチェルシーが敗れた。試合後ポチェッティーノ監督は、

「試合のスタートがうまくいかなかったので残念だった。マンチェスターユナイテッドはスタートが良く、エネルギーもあると感じていた。彼らのエネルギーに及ばなかった。全体的に言えば、彼らは我々よりも優れていたと思う。

しかし、私たちもチャンスを作ったと思う。前半は引き分けで、いくつか良いチャンスがあったので、それを得点するべきだったし、(チャンスをものにできなかったことが)問題だった。後半は良いスタートを切れたが、失点した後は攻撃的になるエネルギーを失ってしまった。チャンスはいくつかあったが十分ではなかった。全体的に見て、彼らは私たちよりも優れており、勝点3に値したと思う」

日曜日のブライトン戦では約60分間を10人で戦い、マドゥエケやウゴチュクも怪我で離脱。復帰予定と噂をされていたエンクンクやラヴィアも欠場と、チームの駒不足が露わになった。

「ブライトン戦とほぼ同じ選手でプレーをしている。選手が1人少ない状態で60分間プレーし、回復までの時間がマンチェスターユナイテッドよりも1日短かった。60分間も10人でプレーをすることは、おそらく選手たちのエネルギーとパフォーマンスに少し影響を与える。

私たちは回復する必要があり、負傷した選手が多すぎるため、より競争力を高め、チームを助けるためにさまざまな選択肢を得るために、できるだけ早く彼らを回復する必要があった。ベンチを見てみると、多くの若い選手が私たちを助けようとしていた。それは言い訳ではないが、私たちは現実について話す必要があり、これが現実。彼らは全力を尽くしてくれたので、がっかりはしていない。おそらく彼らのエネルギーに及ばず、彼らの方が少し攻撃的だった。

私たちは競争力を持ってチャンスを作り、おそらく試合を引き分けるのに十分だった。しかし、結果が何も得られなかった場合、さらに多くの批判が集まり、勝てなかった別の理由を見つけようとする。我々は落ち着いて前進を続け、選手たちを助ける必要がある」

最後に、後半から投入されたリース・ジェームズについて聞かれると、

「90分間プレーはできなかった。だからこそ私たちは決断を下した。後半は、右サイドをもっと攻撃に活用したかったから、彼のおかげでそれが実現した」

と右サイドを活性化させたい狙いがあったが、結果的に同サイドから決勝点を許すことになってしまった。選手たちも10人で戦った後に、ミッドウイークにアウェイでのマンチェスターユナイテッド戦に挑まなければいけない厳しい状況になってしまったことは事実。

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しかし、今試合の中で一番不安だと感じたのはストライカーのジャクソン。彼のミスが失点に繋がり、キーパーとの1対1をあっさりとセーブされてしまうなど、好不調が激しい。やはり1月にストライカーを確保しなければいけない状況であり、4試合連続で複数失点をするディフェンスラインの補強も必要なのかもしれない。

ディフェンスラインは、来月ウェズレイ・フォファナが復帰する可能性が高く、エンクンクをストライカーのポジションに起用すれば問題は解決できるのかもしれないが…。トップ4までは11ポイント差。このままでは2シーズン連続で中位フィニッシュに終わってしまう。