4得点でリーグ無敗のトッテナムに勝利したチェルシー。ジャクソンのハットトリックについてポチェッティーノ監督がコメント

4得点でリーグ無敗のトッテナムに勝利したチェルシー。ジャクソンのハットトリックについてポチェッティーノ監督がコメント

2023年11月6日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ11戦目が行われ、チェルシーはアウェイでトッテナムと対戦。結果は、1対4でチェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ジェームズ、ディサシ、シウバ、コルウィル、カイセド、ギャラガー、フェルナンデス、パルマー、スターリング、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ペトロヴィッチ、ククレジャ、マートセン、ギュスト、バディアシル、ウゴチュク、ワシントン、マドゥエケ、ムドリク。

リーグ10戦を終えて3勝3分4敗と負けが先行しているチェルシー。リーグ無敗のトッテナムを相手に勝点を取れるかどうかに焦点が当てられていた。

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試合が動いたのが開始5分。右サイドのスペースに走り込んでいたクルゼフスキがボックス右に侵入し左足を振り抜かれると、そのシュートがコルウィルに当たり失点。チェルシーは早い段階でリードを奪われてしまう。

その8分後には、ブレナン・ジョンソンのラストパスに反応したソン・フンミンにゴールネットを揺らされるが、これはオフサイドの判定。トッテナムの勢いを止められずにいた。

しかし、トッテナムの高いラインを崩すために、カウンター気味にスターリングをスペースに走らせることで、チェルシーも何度かチャンスを作っていく。前半27分には、カイセドのミドルシュートが右隅に決まり同点かと思われたが…これはジャクソンがオフサイドという判定に…。

しかし、直前のボックス内でロメロの足裏がフェルナンデスのスネに直撃。オンフィールド・レビューの判定の結果、ロメロはレッドカードとなりチェルシーにはPKが与えられた。これをキッカーのパルマーが相手ゴールキーパーのヴィカーリオに触られながらも決め切り、1対1の同点で前半を終える。

後半に入ると、1枚イエローカードを貰っていた左サイドバックのコルウィルを下げて、ククレジャを投入することを決めたポチェッティーノ監督。

後半10分には、前半に1枚イエローカードをもらっていたウドジェが、スターリングへのアフターチャージで2枚目のカードを提示。これで9人対11人での戦いとなり、チェルシーにとってかなり有利な状況となった。

2人少なくなっても高いラインを維持するトッテナムに対して、前半同様ハーフェイライン付近からカウンターを仕掛けるもヴィカーリオの好セーブに何度も合い、2点目を奪えずに時間だけが経過。

それでも何度も攻撃を仕掛けながら、トッテナムの守備陣を消耗させていき、後半30分に相手陣内右サイドでの細かい繋ぎから、カイセドのスルーパスに反応したスターリングがラインブレイク。そのままボックス内まで運び、並走するジャクソンに横パス。これを左足で流し込み、ゴールをこじ開けることに成功する。

その後トッテナムの猛攻を凌いだチェルシーは、後半のアディショナルタイムにジャクソンが2得点を記録し、ハットトリックを達成。1対4でチェルシーが逆転勝利を飾った。試合後ポチェッティーノ監督は、

「素晴らしい試合だったし、勝利に値すると思った。様々な分析をしなければならないが、相手にミスを強いたし、チームは良いキャラクターを見せてくれた。トッテナムは首位に立ち、非常に良いプレーをしていから、自信に満ちていた。私たちはできる限り最高の状況で戦うため、ここにやってきた。今試合のパフォーマンスは、我々が本当に優れていることを示してくれた。

そして、今日は感情をコントロールすることが重要だった。このタイプの試合では、感情さえコントロールすれば勝利を掴める。90分、今日は(アディショナルタイムが長い影響で)110分だったが、感情をコントロールすることが本当に大切だった」

首位に立っていた相手に最高のパフォーマンスで勝利できたことに満足していた。また多くの批判を受けていたストライカーのジャクソンに、この日ハットトリックが生まれたことを喜んだ。

「ストライカーは得点がなければ苦しむ。だから、ジャクソンのことを考えると嬉しいよ。彼は本当に若い選手であり、この夏クラブにやって来たばかりだ。チェルシーでプレーするのは簡単ではない。

だからこそ、プレーする方法を彼に提供して冷静に物事を評価しなければならない。自信は見られるし、彼は後押しを受けるに値する選手。だから、私は今日のパフォーマンスにとても満足しているんだ」

とジャクソンには、今後もこのようなパフォーマンスを続けてほしいと話した。最後に古巣トッテナムに帰還し、勝利できたことについて聞かれると、

「4年後に戻ってきて、すべてのスタッフや関係者に挨拶できる機会を得られたことは、私たちにとっての贈り物だと思う。思い出が肌に染み付いていると思うけど、今日はとても情熱的で、とても拮抗した試合だった。正直なところ、僕らにとって本当に重要な勝点3を獲得できたのだから、素晴らしい一日になったよ。

ただ20分のアディショナルタイムがあったから、今は選手の回復に全力を注がなければいけない。日曜日はマンチェスターシティとの試合があり、トレーニングだけでなく、選手を回復させることが重要だ」

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チェルシーがリーグ戦でビッグ6(マンチェスターシティ、マンチェスターユナイテッド、リヴァプール、アーセナル、トッテナム)に勝利したのは、2022年1月のトッテナム戦まで遡る。

2人少なかったとはいえ、この勝利は『新生チェルシー』にとって大きな転換期になるはず。まだまだ課題は多くあるが、マンチェスターシティ戦に向けて、選手たちの士気が上がったことは間違いない。