再三のチャンスを決めきれず…ボーンマスと引き分けたチェルシー。カイセド&マドゥエケの欠場理由と残念だった点は?

再三のチャンスを決めきれず…ボーンマスと引き分けたチェルシー。カイセド&マドゥエケの欠場理由と残念だった点は?

2023年9月17日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ5戦目が行われ、チェルシーはアウェイでボーンマスと対戦。結果は、0対0の引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ディサシ、シウバ、コルウィル、ギュスト、フェルナンデス、ギャラガー、ウゴチュク、ムドリク、スターリング、ジャクソンでフォーメーションは4-3-3。

サブメンバーは、ベルグストロム、ペトロヴィッチ、ギルクリスト、チルウェル、マートセン、マトス、パルマー、スタッター、ワシントン。

リーグ4戦を終えて、1勝1分2敗と黒星が先行しているチェルシー。インターナショナルブレイク明けの一戦で、勝利を目指して戦った。

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前半開始早々から積極的に攻撃を仕掛けていたチェルシー。前半13分にはムドリクとのパス交換によってボックス手前で前を向いたジャクソンがシュートを放つが、左ポストに直撃。前半33分には、ボックス中央でムドリクからの横パスを受けたギャラガーが、ディフェンダーをかわしてシュートを打つも、ネトのビッグセーブに阻まれ、無得点で前半を終えた。

後半も支配率60パーセント以上を維持しながら、先制点を狙いに行くチェルシー。この日一番のチャンスは、後半5分に訪れる。

ムドリクの仕掛けで得たボックス手前左のフリーキックの場面で、キッカーのスターリングが枠の右上隅を狙ったシュートを打つ。これがクロスバーの内側を叩いて真下に落ちるも、ゴールラインを完全には割らず、ノーゴール。さらに、そのこぼれに詰めたコルウィルがゴールネットを揺らすが、今度はオフサイドの判定で、決定的なチャンスをモノにすることができなかった。

その後、パルマー、チルウェル、マートセンと交代カードを切るが、ゴールは遠く…一方で中盤のスペースが空いたところをボーンマスに攻められ、危ないシーンを作られてしまう。しかし、サンチェスが何度も好セーブを見せ、クリーンシート。試合はスコアレスドローで、チェルシーは何とかアウェイで勝点1を獲得した。

試合後ポチェッティーノ監督は、

「チャンスをものにしなければならなかった。最初の20分、25分は良いチャンスがあったが…結局得点できなかった。そして、最後の15分か20分は勝つために攻撃的になってフルバックが高い位置にいたためにラインが乱れ始め、ボーンマスにカウンターアタックの可能性を与えてしまった。守備的な選手たちは、チャンスを作っているのに得点に結びつかないという感覚から、助けたいと思うこともある。それから、賢いプレーが求められるけど、多くの選手はまだチームプレーについて学んでいる最中。新しいチームを作るときには、改善しなければならない部分がたくさんあるんだ。

このような試合では、得点を狙ってプッシュをしても得点できないのはよくあること。だけど、勝てないのであれば、試合に負けるわけにはいかない。当然勝ちたかったから結果にはがっかりしているし、もっとうまくいってもおかしくなかった」

と再三のチャンスを逃したことで、守備のバランスも崩れてしまいそうになったという。試合後にはシウバと、そのことについて会話をしたようだ。

「試合の終わりにシウバと、『もっとリラックスしてプレーをしよう』と話していたんだ。ディフェンスの選手は、得点できない、チャンスを作っても得点できないという思いから、チームの得点を助けたいと思うことがある。彼には経験があるが、まだ試合について学んでいる選手が多くいる。唯一残念だったのは、守り手が攻めすぎて、攻め手を混乱させ、相手にチャンスを作る可能性を与えてしまったことだ」

また、今試合ではギルクリスト、マトス、スタッターという下部組織に所属する選手がサブメンバーに入っていた。その理由については、

「ククレジャは昨日発熱したため、トレーニングはせずに家で休んでいる。マドゥエケは代表から戻ってきた際に筋肉の問題を抱えていた。そしてカイセドは膝を痛めて戻ってきた。明日、彼らの診断結果が出ると思う。欠場していた他の10、11人の選手とともに、彼らが出られなかったのはそのためなんだ」

と新たに3選手が怪我や病気で欠場したと明かした。最後に、一部のサポーターからブーイングが起こっていたことについて聞かれた。

「メディアで語られるような金額を投資すれば、ファンに期待されるのも当然。もし勝てなければファンは満足しない。自分がファンに伝えられることは、自分たちではどうしようもない状況があるということだ。現実は変えられない。起用できない選手が多すぎる。普通に考えれば、チーム全員がフィットしていればどんなチームとでも戦える。でも、自分たちに何ができる?強い信念を持っているけど、運が悪かった。12人の負傷者がいて、ククレジャ、マドゥエケ、カイセドも加わった。だからベンチには若い選手とキーパーが2人いた。

泣いたり、文句を言いたいか?いや、この挑戦を受け入れ、ポジティブであり続けなければならない。どのチームも勝ちにくるし、難しいだろうけど、フェアであろうとフェアでなかろうと、今はそういう状況なんだ。自分たちはそれを受け入れ、前向きで忍耐強くある必要がある。やり方を変えるつもりはない。

すべての状況を考えると、非常に良い仕事ができていると思う。だけど、チェルシーが期待しているのは常に勝利。今は信じるべきものを作っている最中で、チェルシーの選手であることの意味、プレミアリーグでプレーすることの意味を感じなければならない若い選手たちがいるんだ。勝てなかったから文句を言うのは当然の感情だと思うが、ファンは間違いなく日曜日のアストンヴィラ戦でチームを助け、チームを後押してくれるだろう」

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と怪我人が続出している状況に頭を悩ませている。昨シーズンに続き、怪我人が多くベストメンバーが揃わないチェルシー。サッカーは対人競技なので、怪我をする可能性は高いが、ここまでの状態は想定外。メディカル部門に問題があるのか…それとも単純に運が悪いのか…。とにかく、1日でも早く選手たちが復帰することを願うしかない。