スターリングが2ゴールも…ノッティンガムFに引き分けたチェルシー。メンディの先発起用&カンテ欠場の理由は?

スターリングが2ゴールも…ノッティンガムFに引き分けたチェルシー。メンディの先発起用&カンテ欠場の理由は?

2023年5月13日にプレミアリーグ35試合目が行われ、チェルシーはホームでノッティンガムフォレストと対戦。結果は、2対2の引き分けに終わった。

Embed from Getty Images

スターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、シウバ、バディアシル、ホール、ギャラガー、フェルナンデス、コバチッチ、マドゥエケ、スターリング、フェリックス。フォーメーションは4-3-3。

サブメンバーは、ケパ、アスピリクエタ、W・フォファナ、ロフタスチーク、ムドリク、プリシッチ、ツィエク、D・フォファナ、ハヴァーツ。

ランパード暫定監督就任後、7試合目で初勝利を挙げたチェルシー。今試合では、メンディとホールを先発出場させて、3月以来のリーグ戦2連勝を狙った。

【関連記事:バディアシルの初ゴールなどでボーンマスに快勝したチェルシー。白星がチームに与える影響&チルウェルの怪我の状態は?

しかし、先に失点したのはチェルシー。前半13分に左サイドでボールを持ったロディのアーリークロスに対して、メンディが前に出てパンチングを試みたが、触ることができず、ボックス中央のアウォニイに頭で合わせられ、無人のゴールにボールが吸い込まれる。

得点を奪いたいチェルシーだが、決定機を作り出せず、シュート2本という寂しい結果で前半終了。加えて、前半のアディショナルタイムにコバチッチが負傷し、ロフタスチークが投入されるというアクシデントにも見舞われた。

苦しい展開の中、後半を迎えたチェルシーだったが、後半6分に、ボックス右の深い位置に侵入したチャロバーが低いクロスを供給。それをゴール正面にいたスターリングが右足でシュートを放つと、相手ディフェンダーに当たりゴールイン。さらに、その7分後には、中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、最後はボックス左に侵入したスターリングが冷静に相手ディフェンダーをかわして、ゴール右のサイドネットにボールを突き刺して逆転に成功する。

流れはチェルシーに傾くかと思われたが、後半17分に、アウォニイにヘディングでゴールを決められてしまい、すぐさま同点に追いつかれてしまう。その後、ハヴァーツとツィエクを投入して逆転を狙うが、ゴールを決めることができず、2対2で試合が終了した。試合後ランパード暫定監督は、

「相手陣内で長くボールを持つことは分かっていたから、相手の5バックを揺さぶるために本当にダイナミックでなければならなかった。それはできていたけど…前半は相手のディフェンスを破るために必要となる速い攻撃ができなかったのが残念だった。

45分間、自分たちがコントロールしていたのに、試合前に言っていたことができなかった。ファイナルサードで60~70パーセントでプレーするのは良くない。100パーセントで何度も反復する必要がある。後半は、それが少しできるようになり見違えるようになった。ずっと見ていたくなるようなゲームになった。だから、ファイナルサードではスピードがないと駄目なんだ」

と攻撃時の課題を明かした。しかし、スターリングとチャロバーのパフォーマンスについては、『とても良かった』とコメント。

「小さな成果や前進が大事だ。スターリングは、プレミアリーグや代表でもよくゴールを決めていて、信用度の高い選手。1点目はクロスに反応し、2点目は個人技を発揮してくれた。だから、とてもうれしいし、ピッチのトップエンド全体で(スターリングのようなパフォーマンスが)必要なんだ。彼それをやってくれた。また、チャロバーも素晴らしいプレーをしてくれた。彼は何かを要求したときに、それを忠実に実行してくれる。緊張感を持ってよく守ってくれたし、フィジカル面も素晴らしかったね」

と2人のプレーが勝点獲得に繋がったと話した。最後に、メンディを先発させた理由とカンテが欠場したことについて話をした。

「2人の素晴らしいゴールキーパーがいるが、メンディはトレーニングで良かったし、彼が今日試合に出ることは問題ないと思った。今回のチャンスには、彼が相応しいと考えたんだ。ケパに問題があるというわけではないよ。またカンテは、昨日のトレーニングで鼠径部を痛めたんだ。2〜3週間の怪我になると思う。加えてコバチッチは、試合に向けて少し問題を抱えていたようで、それは昨日のトレーニングでも明らかだった。彼が大丈夫であることを願っているが、中盤の人数が減ってきているのが現実だ」

【関連記事:ベーリー共同オーナーがチームの立て直しについて言及

シーズン終盤に向けて怪我人が続出しているチェルシーだが、次戦はアウェイでマンチェスターシティと戦う予定となっている(5月21日)。首位を走るチームにどのような試合を展開することができるのか。失うもの(降格)がなくなったチェルシーには、意地を見せてもらいたい。

・チェルシーは、今シーズン昇格したチーム対して2勝3分1敗。昇格チームに対して2勝しか出来なかったシーズンは初めてのこと

・ランパード氏暫定監督就任後、公式戦で初めて引き分け