CL準々決勝1stレグ・レアルマドリードに2失点で敗れたチェルシー。チルウェルの退場についてランパード暫定監督がコメント
- 2023.04.13
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- チェルシー, チャンピオンズリーグ, レアルマドリード, ベン・チルウェル, フランク・ランパード
2023年4月12日(日本時間13日)に2022-23シーズン チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグが行われ、チェルシーはアウェイでレアルマドリードと対戦。結果は、2対0でチェルシーが敗北した。
スターティングメンバーは、ケパ、ジェームズ、クリバリ、フォファナ、シウバ、チルウェル、フェルナンデス、コバチッチ、カンテ、フェリックス、スターリングでフォーメーションは、3-5-2。
サブメンバーは、メンディ、チャロバー、ロフタスチーク、プリシッチ、ムドリク、ザカリア、ツィエク、マウント、ククレジャ、ハヴァーツ、アスピリクエタ、ギャラガー。
ランパード氏が暫定監督に就任し、ウルブス戦を惜敗していたチェルシー。重要な今試合には、カンテ、シウバが復帰しアウェイでの勝利を目指した。
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チャンスは前半早々の2分にやってくる。カンテが中盤でパスカットに成功すると、そこからフェリックスにスルーパスを供給。フェリックスが抜け出すもミリトンに追いつかれ、右サイドに流れる形で、ボックス右からシュートを打つも相手ゴールキーパーのクルトワにセーブされてしまう。
チェルシーは8人で守り、前線のフェリックスとスターリングでカウンターチャンス狙うということを意識しながら戦うことを選択。
レアルマドリードに何度かチャンスを作られながらもなんとか守っていたが、前半21分にカルバハルの浮き球のクロスに反応したヴィニシウスが左足を懸命に伸ばしてダイレクトシュート。これにケパが反応するが、こぼれ球に詰めたベンゼマに決められて先制点を許してしまう。
それ以降も試合はレアルマドリードペースで進み、何度かチャンスを作られるシーンがあったが、ディフェンスラインが踏ん張り、前半を最少得点差で折り返す。
後半もチェルシーは守備に重きをおきながら試合を展開していくが、後半10分に右のハムストリングを痛めたクリバリがククレジャと交代。さらにその4分後には、ククレジャのところにスペースが空き、そこをロドリゴに走り込まれ、ディフェンスラインが完璧に背後を取られた中、チルウェルがボックス手前でたまらず手をかけて倒してしまい、レッドカードで退場と苦しい試合となっていく。
1人少なくなったチェルシーは、フォーメーションを4-4-1のような形にして守備に専念。後半20分には、スターリングとフェリックスの2トップを下げてチャロバー、ハヴァーツを投入する。
しかし、後半29分にチェルシーは追加点を許してしまう。左コーナーキックの場面で集中力を欠いていたチェルシーは、モドリッチの早いタイミングでのショートコーナーに対応できず、クロース、ヴィニシウスとボックス付近で繋がれ、ペナルティアーク左でマイナスのパスを受けた途中出場のアセンシオに左下隅に決められてしまい、2失点を喫してしまった。
その直後にシウバとカンテを下げ、ギャラガー、マウントを投入。試合終了間近には、左サイドからククレジャがあげたクロスが相手ディフェンスンダーに当たり、ペナルティエリア内に入り込んできたマウントの元へ。左足を振るもリュディガーに阻まれ試合終了。結果は2対0、チェルシーにとって厳しい1stレグとなった。試合後ランパード暫定監督は、
「大きな挑戦だった。11人の選手がいた期間には、いくつかのチャンスもあった。しかし、私たちの強みであるウィングバックのシステムをもっと活用できたと感じた。(チルウェル退場後)10人になった選手たちを誇りに思うが、セットプレーを与え、集中力を切ってしまったことはとても残念だった。
本当に良いチャンスが 3つあった。序盤のフェリックス、スターリングのシュート、最後にマウントのシュート。そのうちの1つでも入れば、状況は大きく変わっていた。しかし、結果が現実なんだ。スタンフォードブリッジではスペシャルなことが起こり得る。私たちはそれを信じないといけない。
ただ、レベルアップしなければならないことは間違いない。いくつかのディテールを理解しないといけないし、プレーに対してもっとポジティブにならないといけない。このチームにあるクオリティを発揮しなければならないし、(準決勝進出の)可能性は私たちの手にあるんだ」
と決して全ての面でレアルマドリードに劣っていたわけではなかったと前を向いた。今試合では3バック+ジェームズ&チルウェルの両ウイングが下がり、守備を強いられていた。
「ヴィニシウスへの対策もあったんだ。彼との1対1はどのチームにとっても問題。私たちは彼に対して2対1の局面を作りたかったが、フォファナが早い段階でイエローカードをもらってしまい難しくなってしまった。5バックはできるだけやりたくなく、3バックにして幅を活かしたかった。もっとうまく戦えたと思うし、今日は相手の脅威に対処しつつ、より試合の主導権を握るという明確なアイデアがあった。
だからこそ、スターリングとフェリックスにはタフな試合となった。彼らは多くの努力を払わなければならず、カウンター攻撃またはボールを奪いに行くことが主な仕事となった。難しい夜となったが、彼らは大きな才能を持っている。選手たちは練習に取り組み、個人でもチームでも自信を持たなければいけない。もし何かに取り組めば変えることができるので、それをやり続ける必要がある。選手は得点したがっているが、自信とサポートが必要な時もある」
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最後に、クリバリの負傷退場、チルウェルのレッドカードについて話をした。
「確かに、怪我でクリバリを失うのは厳しい。そしてチルウェルという大きなプレーヤーも失った。彼は我々にとって重要な選手であり、出場停止でなければセカンドレグにも出ていただろう。しかし、その代わりに入る選手たちもステップアップしなければならいんだ」
2点のビハインドで、ホームでの2ndレグを迎えるチェルシー。2点差を跳ね返せるメンバーは揃っているが、4月は未勝利・無得点と3月の良い状態が消えてしまっている。チルウェルの不在、クリバリが欠場濃厚、オーバメヤンやバディアシルが登録外と攻守で良い材料がない中、ランパード暫定監督がどこまでチームに自信をつけられるのか。勝利の鍵はそこにあるのかもしれない。
・チェルシーは公式戦4試合連続で無得点。これは1993年12月以来のこと
・チェルシーはレアルマドリードに10本の枠内シュート打たれる。1試合で10本以上の枠内シュートを許したのは、2019年8月(リヴァプール)以来
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