E・フェルナンデス先発出場もフルハム戦をスコアレスドローで終えたチェルシー。メンバー外となったオーバメヤンの状況は?

E・フェルナンデス先発出場もフルハム戦をスコアレスドローで終えたチェルシー。メンバー外となったオーバメヤンの状況は?

2023年2月3日(日本時間4日)にプレミアリーグ2022-23シーズンの21試合目が行われ、チェルシーはホームでフルハムと対戦。結果は、0対0の引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、ケパ、ジェームズ、シウバ、バディアシル、ククレジャ、フェルナンデス、マウント、ギャラガー、ツィエク、ムドリク、ハヴァーツでフォーメーションは4-3-3。

サブメンバーは、ベッティネッリ、アスピリクエタ、チルウェル、チャロバー、クリバリ、チュクエメカ、マドゥエケ、スターリング、D・フォファナ。

前節引き分けたリヴァプール戦から約2週間試合がなかったチェルシー。その間に、冬の移籍市場でベンフィカからエンソ・フェルナンデスを獲得。早速この試合で先発し、プレミアリーグデビューを果たした。

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前半序盤から激しい中盤でのボールの奪い合いが続き、両チーム共に決定的なチャンスを作れずにいた。チェルシーは、前半ロスタイムにツィエクの浮き球のスルーパスに抜け出したハヴァーツが、飛び出してきた相手ゴールキーパーのレノを見てループシュート。しかし、これがポストに当たり、前半を0対0で終えた。

後半開始と同時に、ムドリクに代えてマドゥエケを投入したチェルシー。後半32分にはフェルナンデスがペナルティエリア外からミドルシュートを放つが惜しくも枠の外へ。さらに、途中出場のD・フォファナが後半38分に浮き球パスに抜け出し、飛び出してきたレノをかわして枠内にシュート。しかし、懸命にゴール前へ戻ったリームの好ブロックに阻まれ、ノーゴールで試合終了。チェルシーは、2戦連続のスコアレスドローとなった。試合後ポッター監督は、

「確かに試合開始からポジティブで良い雰囲気が漂っていたと思うし、観客もそれを後押ししてくれた。フルハムはディフェンスもよく、組織化されたチームだけど、その中でちょっとしたつながりや流動性、お互いの理解などが少し足りなかったかもしれない。怪我から復帰した選手や新しい選手がチームにいることを考えれば仕方がないことなのかもしれないけど、それが今の自分たちの状態だ。

プレミアリーグでは、ミトロヴィッチやウィリアンのような攻撃力のある選手がいて、よく組織されたディフェンスと戦うことになるから常に気を抜けない。もちろんポジティブなこともあった。努力はしていたし、ピッチ上でよく戦っていた。でも、攻撃的なチームとして、もっとやりたいことがある。チームのポテンシャルには自信があるし、グループの能力もそう。今必要なのは、チーム力を高めること。それが課題であり、やらなければならないことなんだ」

と今後の課題を明かした。また、2日前にロンドンに到着したばかりにもかかわらず、プレミアリーグ先発デビューを果たしたフェルナンデスのパフォーマンスについては、

「彼は素晴らしいプレーをした。厳しい試合だったけど能力が見えたし、彼がチームに何をもたらすかも分かっただろう。一緒にプレーしたことがなかったから簡単ではなかったと思うけど、彼がどれだけいい選手なのか、どれだけチームに影響を与えられるのかが分かったと思う」

と初のプレミアリーグでの試合で、素晴らしいプレーを見せたことを喜んだ。また、前半で交代したムドリクについては、

「ずっと重い風邪をひいていたので、60分が限界だろうと思っていたけど…ハーフタイムに足が重く感じたようだ。シーズン中断の時期に加入したから、まだ出場時間に関しては調整中で、45分が彼にとって妥当だと考えた」

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最後に、チャンピオンズリーグのメンバー外となり、今試合もメンバー外となったピエール=エメリク・オーバメヤンの状況について重い口を開いた。

「チャンピオンズリーグでは3人が入ってきて、2人がメンバー外にならなければならない。厳しい決断だったし、彼が失望するのは理解している。彼は何も悪いことはしていないんだ。そして、今日はフォファナに少し時間を与えて、彼の状態を確認したかった。オーバメヤンは残りのシーズン、ポジションを争うことになるだろう。ただ彼は素晴らしいトレーニングを積んでいるし、我々にとって最高の選手なんだ」

と昨夏バルセロナから加入し、エースになる予定だったオーバメヤンだが、チーム事情が大きく変わり、出場時間を減らす状況になった。昨夏、今冬の移籍市場で多くの選手が加入したチェルシー。しかし退団した選手は少なく、これから激しいポジション争いが始まるのは間違いない。

また2023年に入り、公式戦7試合でわずか3得点と得点力不足のポッター監督。攻撃をどのように組み立てていくのか。最大の課題を解決していく必要が早急にある。

・チェルシーはリーグ戦3試合連続でクリーンシートを達成。これは2022年10月以来の出来事

・チェルシーは公式戦2試合連続でスコアレスドロー。これは2020年10月以来の出来事