バディアシル獲得に向けてモナコと交渉【チェルシー1週間のニュース(2022年12月20日~12月26日)】

バディアシル獲得に向けてモナコと交渉【チェルシー1週間のニュース(2022年12月20日~12月26日)】

チェルシー1週間(2022年12月20日~12月26日)の主なニュースを紹介。ウェズレイ・フォファナが再び負傷、テクニカルディレクターが決定、カイ・ハヴァーツが闘病中の子供たちにエール、カンテの復帰時期についてポッター監督が言及、ブノワ・バディアシルの獲得に向けてモナコと交渉などの動きがあった。

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【12月21日】

 非公開の親善試合でフォファナが負傷

 チェルシーはブレントフォードと非公開の親善試合(45分ハーフ×3)を行い、カイ・ハヴァーツのハットトリックなどで、5対1で勝利。しかし、出場していたウェズレイ・フォファナが膝を負傷し、足を引きずりながら交代した。長期離脱も考えられたが、検査の結果は重傷ではなかったようで、3〜4週間で復帰する見込みとなっている。(Fabrizio Romano)

 テクニカルディレクターが決定

 チェルシーは、クリストファー・ヴィヴェル氏をテクニカルディレクターに任命したと発表した。ヴィヴェル氏は、母国ドイツのRBライプツィヒで、全年齢層のリクルートとスカウティングを担当し、レッドブル社のサッカー部門において、チーム作りと人材採用の全体的な戦略を調整。それ以前は、ライプツィヒの姉妹クラブであるオーストリアのRBザルツブルクで5年間スカウト部長を務めていた。チェルシーに加入することになったヴィヴェル氏は、

「チェルシーは世界のサッカー界で最もエキサイティングなプロジェクトを立ち上げており、このクラブに参加できることを大変誇りに思っている。クラブが成功し、発展し、成長し続けるためには、非常に多くの可能性がある。新オーナー、ポッター監督と幅広い年齢層の各チームのもと、パフォーマンス分析、データ、イノベーションに支えられた明確で持続可能な哲学があり、私はその一翼を担うことを楽しみにしている」

新オーナーに変わったチェルシーは、ローレンス・スチュワート氏をテクニカルディレクターに任命。また、ジョー・シールズ氏をリクルート&タレント共同ディレクターに、そしてポール・ウィンスタンリー氏をグローバル人材・移籍担当ディレクターとして招聘している。(ChelseaFC)

【関連記事:グレアム・ポッター監督が信頼を寄せる5人のコーチ陣もチェルシーに加入。その人物像は?

 【12月22日】

 メンディが新契約を拒否!?

 チェルシーは、エドゥアール・メンディに対して新たに6年契約を提案したが、これを拒否したとThe Sunが報じた。現在2025年夏までの契約となっているメンディは、新契約締結の条件として、ケパと同等の給与を希望。金額面で折り合いがつかない状況において、ミランやニースなどが彼の動向を注視しているようだ。ショットストッパーとしては超一流だが、足元に不安を抱えるメンディの立ち位置は、現時点で第2ゴールキーパーとなっており、チェルシーも大幅な昇給に躊躇している。

 【12月23日】

 冬の移籍市場で新ストライカー獲得に合意

 ノルウェーのモルデに所属するダヴィド・ダトロ・フォファナ(20・コートジボワール・FW)のチェルシー移籍が決まったようだ。移籍金は1200万ユーロ(約17億円)。ロンドンでメディカルチェックが行われ、問題がなければ来年1月に加入する。身長181センチ、足元の技術に自信を持ち、体幹とスピードを駆使して仕掛ける強引な突破が持ち味といわれており、昨シーズンは公式戦29試合に出場し17ゴールを記録するなど、今後の成長が楽しみな選手だ。(Fabrizio Romano)

ブラジル人MFの獲得に合意

ヴァスコ・ダ・ガマに所属するアンドレイ・サントス(18・ブラジル・MF)の獲得に合意した。移籍金は2000万ユーロ(約28億円)で、サントスとの個人合意にも至り、あとは正式な発表を待つだけとなっている。マンチェスターシティやニューカッスルユナイテッドもオファーを出していたが、選手はチェルシーを選択。まずはロンドンでの生活に慣れるためにユースチームに所属する予定だ。(Lucas Pedrosa)

ハヴァーツが闘病中の子供たちにエール

カタールW杯を終え、ロンドンに戻ったハヴァーツ。パディントンのセントメリーズ病院に入院している子供たちを訪問し、チェルシーのサイン入りユニフォームやおもちゃなど、クリスマスプレゼントを配り、闘病中の子供たちにエールを送った。

セントメリーズ病院のティナ・ハルトン氏は、

「何週間も入院している子どもたちが、サッカーのヒーローに会えるなんて、本当に素晴らしいこと。クリスマスに入院したい子どもはいませんし、重い病気や継続的なケアを必要とする子どもや若者にとって特に厳しい時期です。ですから、彼らにとってのヒーローに会う機会を得たことは、クリスマス気分を盛り上げるのに本当に役に立ったんです」

とサポートに感謝した。セントメリーズでは、毎年、英国全土から何千人もの重病の子どもたちが治療を受けており、国内で最も充実した一般小児科サービスを提供している。(ChelseaFC)

 【12月24日】

 カンテの復帰時期をポッター監督が言及

 10月にハムストリングの出術を受けたエンゴロ・カンテ。グラハム・ポッター監督が復帰時期に言及した。

「彼の復帰は2月末か3月頭になるだろう。手術したのだから、最低でも4ヶ月はかかる。監督としては、彼ができるだけ早くコンディションを取り戻し、適切な状態でピッチに復帰できるように努めている」

とコメント。またフォファナは、ブレントフォードとの非公開の親善試合で再び負傷。ブロヤも怪我で長期離脱とW杯中断明けもベストメンバーが揃わないチェルシー。1月移籍市場で補強を行う可能性が高くなっている。(ChelseaFC)

【関連記事:ブロヤの離脱によりストライカーの補強が必要になったチェルシー。2023年1月に獲得が噂されている選手は?

 【12月25日】

バディアシルの獲得に向けてモナコと交渉

 モナコに所属するブノワ・バディアシル(21・フランス・CB)の獲得に向けて動いており、移籍金3500万ユーロ(約49億円)でモナコと交渉している。バディアシルは、今シーズン公式戦16試合に出場。チェルシーは、左利きのCBを補強したいと考えており、RBライプツィヒのヨシュコ・グヴァルディオルの獲得にも動いているが、カタールでの活躍を受けて移籍金が上昇。半額以下で獲得が可能なバディアシルを優先するようだ。(The Athletic)

 【12月26日】

冬期休暇中に妻と2人で旅行したポッター監督

カタールW杯の実施期間中に冬期休暇を取得したポッター監督。家族とリラックスする時間を確保できたと明かした。

「アブダビで1週間の休暇を取り、家族と過ごすことができた。カリフォルニアに行ったのも良かった。妻と一緒にロスからサンフランシスコまで行ったんだが、子供抜きは初めてだったんだ。カリフォルニアに行ったときには、(共同オーナーの)エグバリ氏と会い、素晴らしいサポートも受けることができた。3カ月前に話したときよりも、今はもっと自信を持っているし、サポートがあることもわかっている。これは、彼らのサポートやコミュニケーションの賜物だと思う。

もちろん、このサッカークラブのプレッシャー、要求はもちろんわかっているが、それを前向きにとらえることができる人、状況を把握できる人が十分にいることも理解している。選手たちとは、本当にポジティブな2、3週間を過ごすことができた。この間は選手たちとの交流も盛んで、良いスピリット、良いコネクションを感じることができた。その点ではすべてがうまくいっている。しかし、論より証拠が必要なんだ」

とコメント。リーグはボーンマス戦(12月27日)から再開。リーグ戦3連敗を脱するパフォーマンスを期待したい。(ChelseaFC)