ニューカッスルUに敗れリーグ3連敗となったチェルシー。ポッター監督はカタールW杯中断期間中にチームを再建できるのか?

ニューカッスルUに敗れリーグ3連敗となったチェルシー。ポッター監督はカタールW杯中断期間中にチームを再建できるのか?

2022年11月12日(日本時間13日)にプレミアリーグ2022-23シーズンの14試合目が行われ、チェルシーはアウェイでニューカッスルユナイテッドと対戦。結果は1対0で、チェルシーの敗北となった。

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スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、チャロバー、クリバリ、ロフタスチーク、コバチッチ、ジョルジーニョ、ホール、ギャラガー、マウント、ブロヤでフォーメーションは3-4-2-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、ククレジャ、シウバ、ザカリア、ハッチンソン、プリシッチ、ツィエク、オーバメヤン、ハヴァーツ。なお、フォファナ、ジェームズ、カンテ、ケパ、チルウェル、チュクエメカは怪我のため欠場となった。

ブライトン、アーセナルとリーグ戦2連敗中のチェルシー。一方、ニューカッスルユナイテッドはリーグ4連勝と好調を維持。チェルシーはW杯最後の試合で悪い流れを断ち切りたいところだが、スターリングは体調不良のため帯同メンバーから外れ、ククレジャも体調不良ということで、ホールが先発メンバーに選出された。

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メンバーが離脱していく厳しい状況の中、試合開始わずか5分で、ロフタスチークも筋肉系のトラブルにより、シウバと交代するアクシデントが発生。ポッター監督も頭を悩ませていた。

試合もニューカッスルユナイテッドが主導権を握り、チェルシーは防戦一方。前半を何とか無失点に抑えることに成功するが、攻撃面は機能せず、シュートはわずか1本。アーセナル戦同様、前線から積極的にプレスを行ってくる相手に対して、ビルドアップができず、得点の可能性が感じられない状態が続いている。

ポッター監督は、後半開始からアスピリクエタを下げ、プリシッチを投入。そしてギャラガーを右ウイングバックのポジションで起用するも、ペースは変わることなく、ニューカッスルユナイテッドが攻撃を展開。それでも後半20分に、カウンタープレスでボールを奪い返し、ペナルティアークにいたギャラガーが右隅を狙ったシュートを放つが、これはニック・ポープに阻まれてしまう。

一瞬だけペースを掴んだかに思われたが、その2分後に失点。ミゲル・アルミロンがボックス手前右から内側へカットイン。クリバリがマークに付くが、ボールを奪い返すことができず、ボールはジョー・ウィロックへ。それをダイレクトで叩かれ、リードを許してしまう。

チェルシーは得点を取るために、ハヴァーツ、ツィエク、ククレジャを投入するも、チームとしての連動はなく、個人技に頼るのみ。当然得点は奪えず、決定的なチャンスもギャラガーのシュートのみで敗戦。リーグ3連敗で、カタールW杯の中断期間に入ることになった。ポッター監督は、

「厳しい試合だった。ロフタスチークを早い段階で失い、アスピリクエタをハーフタイムで失ったことは、チームにとって簡単なことではなかった。アスピリクエタは、ふくらはぎの痛みを感じていた。それほどひどくはなかったと思うけど、試合を続けるには十分な状態ではなかったんだ。

ニューカッスルユナイテッドは1週間に1試合、チェルシーは6週間でたくさんの試合をこなしている。おそらく、それが影響した。選手たちはよくやってくれたが、ミスが多すぎてクオリティが足りなかった」

と厳しい状況について話した。またリーグ3連敗と結果がでていない状態についても言及した。

「結果が出ないのは良くないことだが、私たちが対処しなければならなかった状況を見ていく必要がある。 私たちは多くの試合をしてきたし、主力選手の怪我もあったことで、不安定な状態だった。信じられないほど挑戦的な期間だったし、 アーセナル、ニューカッスルユナイテッドなど調子の良いチームとの対戦になっていた。結果は受け入れられないが、対処し前に進まなければならないんだ」

最後に、カタールW杯の中断期間中にチームを向上させていきたいと話した。

「振り返る時間が必要なんだ。この時期に反省をして、集中力を高め、活力を取り戻し、できれば何人かの選手を復帰させたい。一方で、多くの選手が代表に選出されているから、怪我無く戻ってきてくれることを願うしかない。自分の仕事をして、元気を取り戻し、シーズンの後半に戻りたい」

9月上旬にチェルシーの監督に就任したポッター氏は、ここまで公式戦14試合で指揮を執り7勝3分4敗。10月は悪くない成績だったが、ジェームズ、チルウェルの両ウイングバックが離脱したことで、チームは一気に停滞してしまった。

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ただ怪我や病気、試合の多さを言い訳にはできないのが、チェルシーの監督ではないだろうか。解任されたトゥヘル監督もチルウェル、ジェームズなどがいない状況でも連敗をすることはなく、リーグ3位、2つのトロフィーを獲得した。

今のポッター監督は、経験の無さが露呈してしまっているように思える。チャンピオンズリーグの初挑戦やブライトンではなかった週2試合の過密日程。代表選手たちが多くいる環境など、彼にとって本当に大きな挑戦となっている。

またオーナーの変更により、チェルシーというクラブ自体が大きく変わっている状況なので、今は改革の時期と考えるしかないが、結果が出ない状態が続けば、選手たちから不満が出てくることも容易に考えられるし、信頼関係も失われていくかもしれない。

1月の移籍市場では人員整理をしっかりと行い、中盤や攻撃陣の改革を行わなければ、リーグでトップ10に入ることも厳しくなるのではないだろうか。チェルシーは優勝を目指さくてはいけないチームであり、勝てなければサポーターも納得はしない。

次戦は12月27日のボーンマス戦からリーグ戦が再開し、2023年1月にはマンチェスターシティ、リヴァプールと対戦する。もしここで敗戦が続けば、ポッター監督の立場もかなり危うくなりそうだ。そうならないためにも、この中断期間を有効に使い、立て直しを図ってもらいたい。

・チェルシーはリーグ3連敗。これは2015年11月以来の出来事

・チェルシーはリーグ戦5試合連続で勝利なし。これは2012年以来の出来事

・チェルシーは公式戦3試合連続無得点