ブライトンに4失点で大敗したチェルシー。初の黒星&ケパの負傷についてポッター監督が言及

ブライトンに4失点で大敗したチェルシー。初の黒星&ケパの負傷についてポッター監督が言及

2022年10月29日(日本時間30日)にプレミアリーグ2022-23シーズンの12試合目が行われ、チェルシーはアウェイでブライトンと対戦。結果は4対1で、チェルシーが大敗を喫した。

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スターティングメンバーは、ケパ、チャロバー、シウバ、ククレジャ、プリシッチ、ギャラガー、コバチッチ、ロフタスチーク、スターリング、マウント、ハヴァーツでフォーメーションは3-6-1。

サブメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、チルウェル、ジョルジーニョ、ザカリア、ハッチンソン、ツィエク、オーバメヤン、ブロヤ。なおクリバリ、フォファナ、ジェームズ、カンテは怪我のため欠場となった。

チェルシーの監督就任後、公式戦6勝3分と無敗をキープしているポッター氏。古巣となるブライトンとの一戦で、どのような戦いを見せるのかに注目が集まった。

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試合は、開始からわずか3分にチェルシーがピンチを迎える。ビルドアップのミスを突いて、レアンドロ・トロサールが無人のゴールへミドルループシュート、直後のセットプレーでもペルビス・エストゥピニャンが枠内シュートを放つが、両方ともシウバがカバーに入り事なきを得る。

しかし、その2分後、再び前から圧力をかけられ、バイタルエリアでボールを回収した三笘薫が、そのままボックス左に持ち込みトロサールへラストパス。ケパがかわされ、右のサイドネットに突き刺され失点。

ブライトンの攻勢を抑えられないチェルシーは、前半14分にブライトンの右コーナーキックからニアでギャラガーが触ったボールをゴール前で窮屈な体勢でクリアする形となったロフタスチークの膝に当たり、これがクロスバーの内側を叩きゴールイン。オウンゴールで早くも2失点と劣勢に立たされてしまう。

チェルシーも得点を奪うために、中盤で上手くプレスを剥がしながら攻撃を展開。ギャラガー、プリシッチらに決定的なチャンスがあったが、そこで得点を奪えず、逆に前半42分にはモイセス・カイセドのスルーパスからエストゥピニャンが左サイドを突破し折り返すと、これをクリアしようと滑り込んだチャロバーの足に当たり、3失点で前半を終えることになった。

またケパが筋肉系のトラブルにより、後半開始からはメンディがゴールマウスを守ることになった。そして、中盤のポジションにいたロフタスチークを右のサイドに変更し、サイドから崩しを狙ったフォーメーションに変更した。

それが後半48分に実り、チェルシーが1点を返すことに成功。ロフタスチークの仕掛けから相手を押し込んでマイナスのパスを受けたギャラガーがクロスを供給。これをゴール前のハヴァーツが頭で叩き込んだ。その後、追加点を狙うチェルシーは、オーバメヤン、ブロヤなど攻撃的な選手を投入するも相手を脅かすことはできず、試合終了間際にはパスミスからピンチを招き、最後はパスカル・グロスに決められ試合終了。4対1で完敗、ポッター監督はチェルシーで初の黒星となった。

「観客とスタジアムの雰囲気も含め、ブライトンはチェルシーにプレッシャーをかけてきたし、自分たちもいくつかのミスをした。彼らは自分たちのできることをやり尽くした。結果を見ると実際よりも酷かったように感じるかもしれないけど、チェルシーにも何度かチャンスがあったし、エリア内でのタッチ数も相手と同じぐらいあった。選手たちのことは責めたくないし、選手はできることをすべてやってくれた。監督として責任を取り、これからチームをもっとよくしていかなくてはならない。負けたときは反省し、ミスがあったのなら分析しなければならない。それが自分たちの仕事の一部であり、プロセスの一部。成長して良くなるためには、苦しみ、痛みを感じ、そこから学ばなければならない」

と選手のパフォーマンスに、点差以上の開きはなかったとポッター監督は話した。

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また、スターリングとプリシッチを直近の試合のようにサイドで起用したことについても言及した。

「相手のウイングバックに対するディフェンスは彼らの役割ではなかったが、何かをやって上手くいかないときは、いつでも少し頭が悪いように見えると理解している。その批判を受け入れて改善していくしかない。10月には多くの試合があり、ジェームズ、クリバリ、フォファナ、カンテといった主力選手を失ってしまった。だから、どのように試合を組み立てるかという点では、常にリスクを冒す必要がある」

と今試合でもリスク承知で、攻撃的な布陣を組んだことを明かした。最後に、ケパの負傷について話をした。

「彼は足の裏を痛めた。問題の全容を知るにはまだ早すぎる。ブライトン戦に集中するため、メンディが水曜日のチャンピオンズリーグ(ディナモザグレブ戦)に出場するかどうかは、まだ決めていなかったが、ケパが負傷した場合メンディにチャンスを与える」

ポッター監督はチェルシーの監督に就任後、初黒星。怪我人が多く、特にディフェンスラインの駒が足りない状態が続いており、ターンオーバーもできない中、シウバに疲労が溜まっているのは明らかだ。

消化試合のCLディナモザグレブ戦(11月2日)を終えると週末にはアーセナル戦(11月6日)が待っている。好調なアーセナルを相手にどのような戦いを見せることができるのか。“ポッターマジック”から現実に戻ったチェルシー。ここからが、ポッター監督の腕の見せどころだ。

 

・チャロバーは、チェルシーで出場したリーグ戦で初黒星(26試合16勝9分1敗)

・チェルシーが1試合4失点を喫したのは2022年4月のアーセナル戦以来

・チェルシーはリーグ戦において、ブライトンに初の黒星