オーバメヤンの得点などでアウェイのCLミラン戦に勝利したチェルシー。ジェームズの怪我についてポッター監督がコメント

オーバメヤンの得点などでアウェイのCLミラン戦に勝利したチェルシー。ジェームズの怪我についてポッター監督がコメント

2022年10月11日(日本時間12日)に、チャンピオンズリーグ2022-23グループステージ第4戦目が行われ、チェルシーはアウェイでミランと対戦。結果は0対2とチェルシーが勝利し、グループ首位に立った。

Embed from Getty Images

スターティングメンバーは、ケパ、チャロバー、シウバ、クリバリ、ジェームズ、ジョルジーニョ、コバチッチ、チルウェル、マウント、スターリング、オーバメヤンでフォーメーションは3-4-2-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、メンディ、アスピリクエタ、ククレジャ、ザカリア、ロフタスチーク、ギャラガー、チュクエメカ、プリシッチ、ハヴァーツ、ブロヤ。なおカンテ、フォファナ、ツィエクは怪我や病気のため、帯同メンバーから外れている。

【関連記事:ジェームズの活躍などでCLミラン戦に快勝したチェルシー。唯一の心配事…フォファナの怪我の具合は?

チャンピオンズリーググループEに入ったチェルシーは、ACミラン、ザルツブルク、ディナモザグレブと同組になり、3試合を終えて1勝1分1敗の2位。グループステージを突破するためにも勝利が必要な一戦となった。

試合は序盤からホームのミランが攻め込む展開となったが、チェルシーの選手たちはホームのミラン戦同様、守りをきちんと固めながらカウンターのチャンスを待ち、それが前半18分に訪れる。

右サイドにいたジェームズが、ボックス内に走り込んだマウントに絶妙なパスを供給。そのまま抜け出し、相手ゴールキーパーのチプリアン・タタルシャヌと1対1の場面を作るが、フィカヨ・トモリがそれを阻止するために後ろから手をかけて、これがPKの判定。さらに、主審はレッドカードを掲示し、古巣対決となったトモリは早々に退場となってしまう。

抗議が続き、数分PKを待たされ、観客からはレーザーポインターを当てられるなどアウェイの洗礼を浴びたジョルジーニョだったが、キッカーとして冷静に左隅に流し込み先制に成功した。

10人ながら、得点を奪うために前に出てくるミランに苦戦しながらも、数的有利を利用しながら攻撃を仕掛けていき、前半34分にペナルティアーク付近でコバチッチから足元にパスを受けたマウントがボックス右のスペースへボールを流すと、これにスターリングとオーバメヤンの2人が反応。内側のスターリングが譲るかたちとなり、オーバメヤンがゴール右隅にシュートを流し込み追加点。前半を2点のリードで終えた。

なお審判が試合をコントロールすることに苦労しており、前半だけで両チームにレッドカード1枚、イエローカード5枚が提示。倒れればすぐにファウル、カードが出されるなど、選手側からするとかなり神経質なプレーが要求される展開となっていた。

後半に入ると、イエローカードをもらっていたマウントに変えて、ギャラガーを投入。チェルシーの選手たちは不用意なカードをもらわないために、なるべくミランの選手と接触しないようなプレーを心掛けていた。

厳しくいかなくなったことで、ラファエル・レオン、セルジーノ・デストらにチャンスを作られる場面もあったが、最終局面でしっかりと守りながら、上手く時間を使い試合終了。敵地で貴重な勝点3を持ち帰ることに成功した。ポッター監督は、

「ここに来て勝つということは、試合のスタートからわかるように、簡単ではなかったんだ。観客も雰囲気も素晴らしかったけど、全体的に良いプレーができたと思う。レッドカードで試合が大きく変わった。ただ10人と対戦することも簡単なことではなかったが、かなり上手くいっていたと思う。11対11でも十分に戦えると感じていたが、審判が決定を下したから、それでプレーを続ける必要があったし、勝ち点3とクリーンシートに満足している。2ゴールを決められたことは良いことだったね。(グループ首位に立ったが)まだ十分な勝ち点を獲得できていないことはわかっているので、続ける必要がある。次の試合はアウェイのザルツブルク戦で、これもタフな試合になるだろうね」

とトモリの退場がなくてもチームは十分に戦えるクオリティがあったと話した。また、後半途中に怪我で交代したジェームズについても言及。

「無事を祈っているが、24~48時間経過しなければ何ともいえないんだ。今はそれ以上のことを言える状況ではない」

と現時点では軽傷か重傷かを判断することはできないと話した。ただ、試合後もピッチを歩いていたため、重傷ではなさそうだ。加えて前半だけの出場に止まったもののマン・オブ・ザ・マッチを獲得したマウントについてもコメント。

「彼は本当に重要な選手なんだ。イエローカードをもらっていたし、たくさんプレーしているから、ハーフタイムに一息つかせるのが賢明だと思った。彼は素晴らしい選手で、いいスペースに何度も入っていた。ゴール前に攻め込みPKを獲得してくれたし、常に脅威だった」

【関連記事:チェルシー移籍後わずか7日で恩師トゥヘル監督が解任。オーバメヤンが現在の心境を明かす

とチームに必要な存在だと明かした。最後に、出場した直近3試合で3ゴールを決めているオーバメヤンのパフォーマンスについても話をした。

「彼はフィットネスを構築しているんだ。困難(顎を骨折)な状況からチェルシーに来たけど、試合時間を増やせば増やすほど強くなっている。 私たちが彼を理解すればするほど、彼は私たちを理解してくれ、誰もが彼の資質を見ることができるようになっている。彼はサッカーを楽しんでいるし、ゴールを決めることは彼にとって重要なことなんだ」

ポッター監督は、チェルシーで公式戦5試合を戦い4勝1分、またクリーンシートも3試合連続と選手たちも自信を取り戻してきている。次戦はプレミアリーグのアストンビラ戦(2022年10月16日)。アウェイでの一戦だが上手くターンオーバーを行い、勝点を積み上げていくことが、チームの状態を上げていく一番の『特効薬』になる。

・チェルシーは公式戦4連勝

・チェルシーは、公式戦3試合連続クリーンシートで勝利。これは、2021年10月以来の出来事

・シウバはチャンピオンズリーグで100試合目の出場を達成(ミラン20、PSG60、チェルシー20)

・ジョルジーニョはチェルシー公式戦200試合目の出場を達成