大きな怪我から復帰したベン・チルウェル。出術を決断した理由について明かす

大きな怪我から復帰したベン・チルウェル。出術を決断した理由について明かす

2021年11月のチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節のユベントス戦において、アドリアン・ラビオと衝突した際に、ひざの前十字じん帯を損傷したベン・チルウェル。

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当初、チェルシーのメディカル部門は専門医と相談し、保存療法を選択。リハビリメニューをこなしつつ復帰に向けて歩みを進めていたが、改善されず12月に手術を実施。昨シーズンの復帰は絶望と言われていたが、順調に回復し、5月に行われたプレミアリーグ最終節のワトフォード戦で、1分間だけ出場することができた。チルウェルは、インタビューで当時のことを振り返った。

「スタンフォードブリッジに戻り、観客のエネルギーを感じられたんだ。試合前にはホテルにいて、チームミーティングに参加し、前夜に選手たちと食事をした。そういう些細なことが、当たり前のように感じられたね。そして、試合に参加できたことも精神的に良かったよ」

試合に復帰し、ファンの前で元気な姿を見せられたことを喜んだ。また、出術を決断した理由についても明らかにした。

「予定では、2021年12月27日にプレーをしなかった選手たちと共に練習することになっていた。でも、クリスマスの日にピッチでメニューを消化していたら、痛みが出てきてしまったんだ。芝生の上でのリハビリだったんだけど、また膝が曲がってしまった。痛みはそこまでなかったけど、ユベントス戦と同様の感じだった。僕の中では、1月に復帰する準備は100パーセントできていたんだけどね…。手術を終えてからは、リハビリを続けて、以前の自分ならやらなかったかもしれない小さなことをやり、自分を追い込んだよ」

と1月の復帰に向かっていた矢先、再度膝を痛めてしまったことで、出術を行う決断を下したと話した。チルウェルはこれまでのプロサッカー人生において、膝や足首を痛めて欠場していたこともあったが、半年以上プレーをしなかったことは初めてのこと。そんな辛い時期を過ごした中でもレスターシティ時代の経験が、“前を向き続けてこられた要因”だったという。

「レスターシティでは、奨学金を得るため、他の選手よりずっと努力をする必要があった。あの頃は、父と一緒に公園を走り回っていたよ。でも、その次のシーズンには半年でユースチームのキャプテンとなり、トップチームで一緒に練習をするようになった。逆境に立たされても、一生懸命やればそこにたどり着けると教えてもらえたんだ」

逆境からの復活を遂げるために、休暇を前倒しして、コブハムでトレーニングを再開していたチルウェル。現在は、米国で行われるプレシーズンの遠征メンバーに選出され、試合勘を取り戻していく予定となっている。

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「怪我は、サッカーにつきものだよ。昨シーズンは、私以外にも怪我や新型コロナウイルスの陽性者が出ていた中で、2つの大きなカップ戦の決勝に進出できたことは、とても印象的だった。今シーズンは、今のところ万全の体制で臨むことができ、大きな自信になっているよ」

と話した。昨シーズン、怪我をする前まではリーグで3試合連続ゴールを挙げるなど、チームの勝利に大きく貢献していたチルウェル。全快し、チームを勝利に導くプレーを見せる日もそう遠くはないはずだ。