攻め続けるもレスターシティと引き分けに終わったチェルシー。今シーズン出場機会が少なかったカンテについてトゥヘル監督が言及
2022年5月19日(日本時間20日)にプレミアリーグが行われ、チェルシーはホームでレスターシティと対戦。結果は1対1(『チェルシー:アロンソ』『レスターシティ:マディソン』)で引き分けに終わった。
スターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、シウバ、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ、カンテ(ロフタスチーク:後半27分~)、アロンソ、ツィエク、プリシッチ(アスピリクエタ:後半27分~)、ルカク(ハヴァーツ:後半33分~)でフォーメーションは3-4-2-1。なお、コバチッチ、チルウェル、オドイは怪我のため欠場となった。
先制点を奪ったのは、レスターシティ。前半開始7分に、相手ゴールキーパーのシュマイケルが、右サイドの高い位置にいたカスターニュへロングパスを供給。カスターニュが出したパスが、リュディガーに当たりコースが変わったところを、マディソンが拾い右足を振り抜き、失点を許してしまう。
ゴールを狙うチェルシーは、ボールを70パーセント以上保持しながら、徐々にレスターシティのゴールマウスを脅かしていき、前半35分にジェームズのパスをアロンソがダイレクトでシュートし、ゴールイン。同点で前半を終える。
後半に入ってもチェルシーが攻め、レスターシティがカウンターを狙うという時間が続いた。後半27分には、ロフタスチーク、アスピリクエタを投入し、中盤を厚くするフォーメーションに変更。中央から何度かチャンスは作ったもののゴールは生まれず、1対1の同点で試合を終えた。トゥヘル監督は、
「チェルシーの方がいいプレーを見せていたし、勝利すべきだったと思う。必要なことを行い、勝ち点1を手に入れた。レスターシティは何もできなかったし、チャンスもなかったけど、エリア外からのシュートで罰を受けてしまった。勝つために十分なチャンスを作り、相手に素早い攻守の切り替えやチャンスを与えなかったのだから、チームのパフォーマンス自体には全く問題がなかった」
とシュート20本を打った攻撃陣と被シュート本数を2に抑えた守備陣の両方を評価した。また、勝ち点を71に伸ばしたことで、リーグ3位が決定的になったことについては、
「(今日の試合は)今シーズンのストーリーを表していると思う。ウイングバックのアシストとウイングバックのゴールが必要なんだ。チェルシーと上位2チームの攻撃的な選手の数字を見れば違いがわかるだろう。克服すべき事やクラブを取り巻く状況もあり、簡単ではなかったが、それでも今日は3位を確保できた。シーズンを通して3位以内をキープしてきたし、自分たちがどういう状況にあるかも理解している。今後は、一貫したパフォーマンスを維持することが大きなステップとなる。チェルシーには改善すべき点があるし、それを最初に認めるのは自分たち自身だ」
と様々な困難だった今シーズンを振り返ったトゥヘル監督。マンチェスターシティ、リヴァプールの2強に入るための改善策も既に見つけているようだ。最後に、今シーズン怪我や新型コロナウイルス陽性反応の影響により、試合に出場する機会が少なかったカンテについて、こう答えた。
「我々のキープレイヤー。キープレイヤーはピッチに立つ必要があるけど、彼は試合の40パーセントしかプレーできていない。だから、3位になれたのは奇跡かもしれないね。カンテが中盤でリズムを作ることが重要だから、彼なしでは難しいんだ。責めるつもりはないが、懸念材料ではあるね。彼は世界のサッカー界で唯一無二の存在で、みんなを元気づけ、違いを生み出す能力を持っているからね」
重要な選手であることは明白だが、欠場が増えることでチーム全体が機能しなくなっていたと話した。今シーズンも残り1試合(ワトフォード)。様々な事があり、通常よりも長く感じたシーズン。最後はホームのサポーターの前で、勝利を見せてほしい。
・シウバ&プリシッチは、チェルシーでリーグ戦50試合目の先発出場を果たす
・ジェームズは、今シーズンのリーグ戦で、13(ゴール5、アシスト8)の得点に関与。リーグのディフェンダーでは、アレクサンダー・アーノルド(14)に次ぐ記録
- 前の記事
2024-25シーズンからCLのフォーマットが変更し試合数が増加。チェルシーは最大で70試合を戦うことに!? 2022.05.19
- 次の記事
最終戦を勝利で飾りプレミアリーグ3位となったチェルシー。トゥヘル監督がリュディガーなどの退団によりシステム変更の可能性を示唆 2022.05.23