シュート21本を放つもマンチェスターUと1対1のドローに終わったチェルシー。最近得点ができていないハヴァーツについてトゥヘル監督が言及

シュート21本を放つもマンチェスターUと1対1のドローに終わったチェルシー。最近得点ができていないハヴァーツについてトゥヘル監督が言及

2022年4月28日(日本時間29日)にプレミアリーグが行われ、チェルシーはアウェイでマンチェスターユナイテッドと対戦。結果は1対1(『チェルシー:アロンソ』、『マンチェスターユナイテッド:ロナウド』)で、引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、リュディガー、シウバ、アロンソ、カンテ(ロフタスチーク、後半37分~)、ジョルジーニョ、ジェームズ、マウント、ヴェルナー(プリシッチ、後半26分~)、ハヴァーツ(ルカク、後半25分~)でフォーメーションは3-4-1-2。なお、チルウェル、オドイ、コバチッチ、クリステンセン、バークリーは怪我や病気のため欠場となった。

チェルシーがペースを握りながら、試合を優位に進めていた前半戦。特に右サイドのジェームズがフリーになるチャンスを多く作り、そこから攻撃を展開していた。ハヴァーツ、カンテなどがフリーでシュートを打つシーンがあったものの得点には至らず、スコアレスで前半が終了した。

後半に入ってもチェルシーが、60パーセント以上の支配率を保持し、マンチェスターユナイテッドのゴールに迫る。その攻撃が実ったのが、後半15分。右サイドからジェームズがクロスを上げると、ハヴァーツが頭でファーサイドへ。そこに入り込んでいたアロンソが左足をダイレクトで振り抜き、ゴールイン。チェルシーが先制する。

しかし、その直後にマティッチの浮き球のパスに抜け出したロナウドがワントラップから右足を振り抜き失点。チェルシーはすぐに追いつかれてしまう。得点を奪うため、後半25分過ぎからルカクとプリシッチを投入。後半35分には、ペナルティーエリアに侵入したマウントの落としから、ジェームズが左足でダイレクトシュートを打つが、ポストを直撃し勝ち越すことができず、1対1の引き分けで試合が終了した。トゥヘル監督は、

「作ったチャンスを考えれば、勝利に値するチームは1つしかなかったが、私たちはそれをものにすることができなかった。だから、少しだけフラストレーションがあるよ。多くのボールを奪取し、多くのボールを供給した。そして、多くのハーフチャンスがあったが、残念ながらボックス内での精度と決定力に欠けていた。(リードを)奪ってから1分後に手放してしまったので、また同じことの繰り返しだったが、リアクションは良かったんだ。パフォーマンスにはとても満足しているよ。大きな舞台で、大きなスタジアムで、勝つために必要なものを示せたと思っている。時にはこういう日もあるが、そこから学ぶのも私たちの役目だ」

と敵地で素晴らしいパフォーマンスを見せたが、勝利できなかった事だけに不満が残ったと話した。そして、最近得点を挙げられていないハヴァーツについては、

「彼は、自分本来の姿に戻るために戦う必要がある。前線の選手たちはまだ若い。最近、彼らはとても落ち着いていて、効率的だった。サウサンプトン戦も、ベルナベウでの勝利も、我々は非常にうまくチャンスを掴んでいた。データを見ると、カイやティモのスプリントやインテンシティが非常に高い。彼らはまだフレッシュな状態ではないので、常に守っていくつもりだよ」

ボールのないところでも多くを要求する中で、前線の選手の疲労が蓄積されていることを明らかにした。しかし、ハヴァーツに頼らなければいけないのが現在のチーム状況であり、ベストな選択肢だとトゥヘル監督は考えているようだ。またマンチェスターシティ、リヴァプールから離されて、3位にいる現状についてもコメントした。

「大きな違いは、シティとリヴァプールはフルメンバーが揃っていること。そして我々はシーズン中、新型コロナウイルスによる選手不足や長期離脱者がいたんだ。ジェームズの今日のプレーを見ると、彼を12週間も欠いたのに、まだ3位以内にいて、CLの準決勝進出もあと少しのところまでいった。カップ戦の決勝にも進出している。今日はコバチッチが欠場し、チルウェルも同じだった。これが今シーズンのストーリーだ」

とチーム状況が万全ではない中、ここまで戦っている選手たちのパフォーマンスには満足していると話した。それに加えて、現在はクラブの資産が凍結され、買収問題もある中、監督と選手たちは本当に安定した戦いを見せている。次戦は、ランパード監督が率いるエヴァートン。どのような戦いになるのか、非常に楽しみだ。

・アスピリクエタは、チェルシーのキャプテンとして200試合の出場を達成

・マンチェスターU対チェルシーのリーグ戦は、4試合連続で引き分け

・チェルシーはオールドトラッフォードで21本のシュートを放つ。2016-17シーズン以降のオールドトラッフォードのリーグ戦で、20本以上シュートを打ったのは3チームのみ(2020年トッテナム22本、2022年チェルシー21本、2019年ワトフォード20本)