プリシッチの劇的なゴールでウエストハムに辛勝したチェルシー。ジョルジーニョのPK失敗についてトゥヘル監督がコメント

プリシッチの劇的なゴールでウエストハムに辛勝したチェルシー。ジョルジーニョのPK失敗についてトゥヘル監督がコメント

2022年4月24日にプレミアリーグが行われ、チェルシーはホームでウエストハムユナイテッドと対戦。結果は1対0(『チェルシー:プリシッチ』)で、チェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、シウバ、チャロバー、ロフタスチーク(プリシッチ、後半31分〜)、カンテ、ジョルジーニョ、アロンソ、マウント、ハヴァーツ(ルカク、後半31分〜)、ヴェルナー(ツィエク、後半31分〜)でフォーメーションは3-4-1-2。なお、チルウェル、オドイ、コバチッチ、リュディガー、ジェームズは怪我のため欠場。そして、試合当日に体調不良になり、クリステンセンが急遽欠場となった。

前半のチェルシーは、ほぼ全員で守るウエストハムユナイテッドの守備を崩すことができず、枠内シュート0本。スコアレスで折り返すことになる。

後半に入っても決定的なチャンスを作れずにいたチェルシーは、後半31分にプリシッチ、ルカク、ツィエクを一気に投入したことが転機となり、後半39分にメンディのロングボールをシウバがヘディングで繋ぎ、ルカクへ。そのルカクがゴールに向かって走り込むと、ドーソンがユニフォームを引っ張って止めたと判定が下され、PKを獲得。加えて主審は、決定機を止めたとして、最初のイエローカードをレッドカードに変更した。

PKキッカーは、‟失敗しない男”ジョルジーニョ。しかし、いつも通りのステップでPKに臨んだが、相手ゴールキーパーのファビアンスキはボールを打つまで動こうとせず、軽く右側に飛び込み、勢いのなかったシュートを難なくキャッチ。

意気消沈気味だったが、それでも試合を諦めなかったチェルシーの選手たち。後半45分に左サイドからアロンソがグラウンダーのクロスを通し、それをボックス中央のプリシッチが左足でゴール右隅に流し込み、1対0でチェルシーが辛勝した。試合後トゥヘル監督は、

「全体的に派手な試合は期待していなかったんだ。前半は少し行き詰まったけど、最近調子の悪かったホーム戦で、困難を克服することできた。チームが規律や忍耐を失うことはなかったし、スピードアップするときの状況を理解し、勇気を持って多くの選手が攻撃に参加した。プリシッチは代表戦を終えて戻ってきてから、対応するのに苦労していたんだ。ベンチから彼を完全な形で復帰させようと試みていた。今日のプレーには満足しているし、ツィエクとルカクが良いかたちで途中からプレーに参加したことについても非常に満足している」

と難しい試合内容の中で、交代メンバーがしっかりとしたパフォーマンスを見せてくれたことについて言及した。また、ジョルジーニョのPK失敗については、

「終盤のPKで、自分たちには完璧なペナルティーキッカーのジョルジーニョがいる。だからみんなゴールを決められると信じていた。彼はある種のシュートスタイルを持っている。ゴールを決めれば、彼のやっていることは信じられないほどクールで、落ち着いているように見える。逆に失敗すると、もっと上手くやれたのではないかと思われる。だけど、それが彼のスタイルであり、それを貫くのは正しいことなんだ。彼は自分に腹を立てているだろうけど、プリシッチが状況を好転させたことをとても喜んでいる」

加えて、リュディガーの今夏退団の噂についてもトゥヘル監督がコメントした。

「彼がクラブを去るという状況になっている。数日前、プライベートな会話で退団について私に伝えてきた。自分もクラブも、何カ月もかけて全てを出し切ったという思いはある。しかし残念ながら、制裁のためにこれ以上戦えない状況になり、彼はクラブを去ると言ってきた。制裁がなければ、少なくとも彼の残留のために戦い続けるチャンスはあったはずだが、もう何週間も、私たちの手は縛られている。そうでなければ結果がどうなっていたかは分からないが、これはもう彼の決断。チームにとって良いことではないが、決めたことに対して何か言える事ではない。自分がどれだけ彼を好きで、彼がどれだけチームで大きな役割を果たしたとしても、リュディガーのいないチェルシーは存在する。クラブは解決策を見つけ出すだろう」

と移籍することが確実になったことを明らかにした。ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、リュディガーの移籍先はスペインのレアルマドリードになる可能性が高いと報じられている。

移籍金0円で、クリステンセン、リュディガーの両センターバックがいなくなる可能性が高くなってきたチェルシー。新オーナーが決まり、どのような補強を行うことになるのか。シーズン中だが、来シーズンが不安になる状況となっている。

・チェルシーは、ホームでの公式戦の連敗を3でストップ。

・ジョルジーニョは今シーズン、チェルシーで初めてPKを失敗。

・チェルシーは、ウエストハムU戦で26本のシュートを打ちました。これは、今シーズンのチェルシーのリーグ戦で最多。