ロフタスチークの今シーズン初ゴールなどでチェルシーがFAカップ決勝へ。途中交代したコバチッチの怪我の状態は?

ロフタスチークの今シーズン初ゴールなどでチェルシーがFAカップ決勝へ。途中交代したコバチッチの怪我の状態は?

2022年4月17日(日本時間18日)に、FAカップ準決勝が行われ、チェルシーはウェンブリースタジアムでクリスタルパレスと対戦。結果は2対0(チェルシー:ロフタスチーク、マウント)で、チェルシーが勝利。3シーズン連続でFAカップ決勝に進出した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、クリステンセン(シウバ、後半37分~)、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ(カンテ、後半32分~)、コバチッチ(ロフタスチーク、前半26分~)、アロンソ、マウント(ツィエク、後半32分~)、ハヴァーツ(ルカク、後半32分~)、ヴェルナーでフォーメーションは4-3-1-2。なお、怪我によりオドイ、チルウェルがメンバーから外れた。

5日前に、チャンピオンズリーグ準々決勝レアルマドリード戦で120分間の死闘を戦い抜いたチェルシー。前半は、精神的にも肉体的にも疲労を感じさせるような内容となった。

支配率こそ65パーセントを保持していたが、中盤でボールを取られ、クリスタルパレスにカウンターを狙われるシーンがあり、トゥヘル監督が激昂する場面も見られた。また、攻撃でもチャンスを作れず、枠内シュートは1本のみ。前半を0対0で終えた。

しかし後半に入り、チェルシーの攻撃陣が鋭さを見せ始めた。後半20分に、右サイドを突破したハヴァーツが中央へとパスを入れると、これが相手ディフェンダーに当たり、ロフタスチークの元へ。それをダイレクトで打ち、相手ディフェンダーに当たりゴールイン。ロフタスチークの今シーズン初ゴールが、貴重な先制点となった。

勢いを取り戻したチェルシーは後半31分に、左サイドでボールを受けたヴェルナーから中央でパスを受けたマウントが相手ディフェンダーをかわし、ゴール右隅へ流し込み、リードを2点に広げた。

その後は、ツィエク、ルカクなどを投入してさらに得点を奪いにいくが、ルカクのシュートがポストに当たるなど追加点は取れなかったが、2対0でチェルシーが勝利。FAカップ決勝に駒を進めた。試合後トゥヘル監督は、

「クリスタルパレスは、フォーメーションを変えてきた。そのため、考えていたようなスペースはなかった。チェルシーは、ボール運びという点で非常に規律正しくプレーし、相手もオフザボール時はそうだったので、見ていて特に楽しめる試合ではなかったかもしれない。レアルマドリードとの試合をこなしたチームにとって、厳しいスケジュールの中、集中力と規律を保つのは大変なことだった。しかし、集中を切らさなかったことを誇りに思うし、また1つ決勝の舞台を踏めることも誇りに思うよ」

話した。またトゥヘル監督は、前半終了後に、選手たちがピッチ中央の密集地帯を避けるために様々なスペースを見つけ、より簡単にボールをクリスタルパレスのエリア内へ運ぶことを目指したと説明。作戦変更により、後半からより積極的に攻撃を展開することができ、勝利に繋がった。また、前半途中で負傷交代したコバチッチについては、

「退場するときに、彼が痛みを抱えていることが分かった。足首が大きく腫れあがっていたんだ。あまり良い状態ではないようだが、検査を待つしかない」

と軽傷ではないことを明らかにした。3年連続のFAカップ決勝に進出したチェルシー。対戦相手は、今シーズンのカラバオカップ決勝で負けたリヴァプールと再戦する。

「彼らとの(カラバオカップ)決勝戦は、もちろんすべてを出し切り、最後のPK戦までいったところで負けた。リヴァプールは世界で最も強いチームのひとつであり、傑出した状態を誇るチームと対戦するのだから、十分な準備が必要となるだろう。厳しい試合になるだろうが、相手にとって難しい試合になるように努力したい」

とリベンジを誓ったトゥヘル監督。決勝は、5月14日に予定されている。

・チェルシーは3シーズン連続でFAカップ決勝に進出。これは、2000‐01~02‐03のアーセナル以来の快挙

・チェルシーはリーグカップ決勝に続き、FAカップ決勝でもリヴァプールと対戦。両大会の決勝戦を同じ2チームが戦うのは、1993年以来の出来事

・ロフタスチークは今シーズン初ゴールを記録