CL決勝トーナメント準々決勝チェルシーはレアルマドリードに1対3で敗戦。「ホームの前半戦の中でも最悪の出来だった」とトゥヘル監督がコメント

CL決勝トーナメント準々決勝チェルシーはレアルマドリードに1対3で敗戦。「ホームの前半戦の中でも最悪の出来だった」とトゥヘル監督がコメント

2022年4月6日(日本時間7日)に、チャンピオンズリーグ(CL) 決勝トーナメント準々決勝のファーストレグが行われ、チェルシーはホームでレアルマドリードと対戦。結果は1対3(チェルシー:ハヴァーツ レアルマドリード:ベンゼマ×3)で、チェルシーが敗北。2点のビハインドで、セカンドレグに向かうことになった。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン(コバチッチ、後半開始~)、シウバ、リュディガー、ジェームズ、カンテ(ツィエク、後半開始~)、ジョルジーニョ(ルカク、後半19分~)、アスピリクエタ、マウント、プリシッチ(ロフタスチーク、後半19分~)、ハヴァーツで、フォーメーションは3-4-3。なお、オドイ、チルウェルは怪我のため欠場となった。

前半開始からボールを奪うため、前線からプレッシングを掛けに行くチェルシーだったが、レアルマドリードは長短織り交ぜたパス回しでプレスを上手くかわし、カウンター気味で攻撃を仕掛けられる場面が増えていった。

すると前半21分に、ヴィニシウスがボックス左から中央にいたベンゼマにピンポイントのクロスを供給。それをベンゼマが頭で合わせてゴールイン。さらに、その3分後にもベンゼマのヘディングシュートが決まり、0対2とチェルシーにとって厳しい展開となってしまう。

決定的なチャンスを掴めなかったチェルシーだったが、前半40分にジョルジーニョがボックス中央にいたハヴァーツへ浮き球のパスを送ると、それを頭で押し込みゴール。1点差で前半を終えることができた。

トゥヘル監督は、守備と攻撃を改善するべく4バックに変更し、ツィエクとコバチッチを投入。「さあ、試合はここから!」と意気込んで後半に入った。しかし後半1分に、何でもないクリアボールを前に出て処理したメンディのキックミスにより、そのボールがベンゼマへ。誰もいない無人のゴールにシュートを流し込まれ、1対3。出鼻をくじかれた形となった。

その後、アスピリクエタやジェームズのミドルシュート、ルカクのヘディングシュートなどでレアルマドリードのゴールを脅かすシーンもあったが、クルトワにセーブされ、このまま試合終了。ホームで行われたファーストレグだったが、1対3という厳しい結果となった。トゥヘル監督は、

「大敗だった。スタンフォードブリッジの前半戦の中でも最悪の出来だった。負けても文句を言えない。自分たちがいつもやっていることができなかったし、基準から大きく外れていた。後半は3対2にするチャンスもあったが、今日はそうはならなかった。前半はブレントフォード戦の後半と同じことの繰り返しで、レアルマドリードのようなチームとの準々決勝で、このようなパフォーマンスでは結果を期待することはできない」

と厳しい表情で話した。またメンディの大きなミスについては、

「後半は新しいフォーメーションでプレーしようとしたが、後半開始に大きなミスで試合をつぶしてしまった。戦術的な変更であり、1人や2人の選手の責任ではなく、我々全員の責任であり、私ももちろんその中に含まれている」

と彼だけの責任ではないことを強調した。そしてトゥヘル監督は、レアルマドリードとのセカンドレグ前のサウサンプトン戦についても言及した。

「レアルマドリード戦よりもサウサンプトン戦を心配している。私はそこに集中したい。土曜日にサウサンプトンと対戦するので、チャンピオンズリーグのことは考えず、土曜日に向けて準備をしなければならない。そして、このようなプレーを続けていれば勝ち点を取ることはできないだろう」

代表ウィーク明けの2戦で7失点と守備が崩壊したチェルシー。その前までが好調だっただけに、‟何を変えるべきなのか?”トゥヘル監督も困惑しながら話していた。サウサンプトン戦では、キーパーをケパに変更するなど、思い切ったメンバー起用も視野に入れた方が良いのかもしれない。

・チェルシーはCLにおいて、始めてハットトリック(ベンゼマ)を許す

・チェルシーは公式戦2連敗。これは昨年9月以来の出来事(マンチェスターC、CL・ユベントス)

・チェルシーは初めてCLでレアルマドリードに敗北

・マウントはチェルシーで150試合の出場を達成