200名程度が入札に関心。チェルシー購入に興味を示している主な人物&グループは?
3月10日、イギリス政府がチェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏に制裁を科したと発表。これにより、資産を凍結され、新規チケット販売の禁止、イギリスの個人・企業との取引禁止や渡航禁止などの措置が取られることになった。
そのような中でも、クラブに関しては、アブラモビッチ氏やロシアに利益をもたらさないことを条件に、売却自体は許可されている。現在、200名程度が入札に関心を持っており、BBCによると実際に信頼できる入札者は20名ほどで、月末までに売却が行われる可能性があると示唆した。
現在、誰がチェルシー購入に興味を示しているのか?それをまとめた。
・モハメド・アルヘレイジ氏(サウジアラビア)
米CBSスポーツのベン・ジェイコブ氏が、「サウジアラビアのメディアグループがチェルシーを購入するために、27億ポンド(約4166億円)のオファーをしたことを確認した」と報じた。サウジメディアグループを運営しているアルヘレイジ氏は、ロンドンのビジネススクールで学んでいた経歴があり、チェルシーのファンであることが明らかになっている。
・ニック・キャンディ氏(イギリス)
4歳からチェルシーのサポーターだったと話すキャンディ氏は、ロンドンを拠点とする高級不動産開発会社を経営しており、最大25億ポンド(約3850億円)を提示する予定。ファンの代表を取締役会に迎えたいと考えており、短期的な資金調達のニーズを満たすために、できるだけ早くクラブに資金を投入する用意があるようだ。またGoalの記者を務めるニザール・キンセラ氏によると、ニューカッスルユナイテッド戦が行われた日に、マリナ・グラノフスカイア氏、ブルース・バック氏と共にミーティングを行ったようだ。
・トッド・ベーリー氏(アメリカ)&ハンユルグ・ウィス氏(スイス)&ジョナサン・ゴールドスタイン(イギリス)
アメリカ人実業家ベーリー氏とスイスのビジネスマンであるウィス氏、そしてロンドンを拠点とする不動産投資家のゴールドスタイン氏が共同事業体として、購入を検討しているとDaily Mailが報じた。ベーリー氏は、3年前にゴールドスタイン氏と22億ポンドの取引でチェルシーを買収しようとした経験があり、今回も入札に向けて準備しているようだ。
・マーティン・ブロートン氏(イギリス)
ブリティッシュエアウェイズの元会長で、プレミアリーグのリヴァプールでも会長を務めた経験のある実業家のブロートン氏。子供のころからチェルシーのサポーターで、現在クラブを購入するためのコンソーシアムを結成することについて話し合っているという。
Sky Sportsによれば、その他にもNBAヒューストンロケッツを所有しているティルマン・フェルティッタ氏、MLBシカゴ・カブスの会長を務めるトーマス・リケッツ氏、NFLニューヨークジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソン氏など、多くのビリオネアの名前が挙がっている。
売却を担当するアメリカの銀行レイングループは、入札期限を3月18日までとしている。残り少ない日数で何名が正式に入札し、どのようなプロセスでチェルシーのオーナーが決まるのか。今後の展開がより一層注目される。
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