延長戦の末、クラブワールドカップの初タイトルを獲得したチェルシー。決勝点を決めたハヴァーツのコメントは?
『Won it all !! Congratulations, Chelsea FC』
2022年2月12日(※日本時間13日)に開催されたクラブワールドカップ決勝、チェルシー対パルメイラスは延長戦の末、2対1(チェルシー:ルカク、ハヴァーツ パルメイラス:ヴェイガ)でチェルシーが勝利し、クラブ史上初めて今大会のタイトルを獲得した。
チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、シウバ、クリステンセン(サール、延長前半開始~)、リュディガー、コバチッチ(ツィエク、延長前半開始~)、カンテ、アスピリクエタ、オドイ(サウール、後半32分~)、マウント(プリシッチ、前半31分~)、ハヴァーツ、ルカク(ヴェルナー、後半32分~)でフォーメーションは3-4-2-1。なお、チルウェル、ジェームズ、ロフタスチークは怪我のため欠場した。
前半は、チェルシーがボールを保持しながらゴールを狙い、シュート10本を放ったものの人数をかけたパルメイラスの守備を崩す事ができず、前半を0-0で終えた。
試合が動いたのが、後半10分。左サイドからオドイがクロスを上げると、ゴール前に上がっていたルカクが頭であわせてゴール。チェルシーが先制する。
しかし、後半17分にエリア内でシウバの腕にボールが当たったという判定により、パルメイラスにPKが与えられる。それをヴェイガに決められ同点に追いつかれてしまった。
その後、後半32分にヴェルナー、サウールを投入し、3-5-2のフォーメーションに変更し、中盤を制圧。チェルシーが一方的に攻める展開になったが、得点を奪うことができず後半終了。延長戦に突入した。
延長に入ってもチェルシーが攻め、パルメイラスがカウンターを狙うという展開が続き、このままPK戦かと思われた延長後半10分、ゴール前の混戦からアスピリクエタがシュートを打つと、ルアンの腕付近に直撃。VARの結果、このプレーがハンドと判断されPKを獲得。キッカーを務めたハヴァーツは、相手ゴールキーパーの動きを冷静に見て、左隅に蹴り込み勝ち越しに成功。その後も試合は動かず、チェルシーが2012年のリベンジを果たし、クラブワールドカップ初優勝を果たした。
新型コロナウイルス感染により、決勝から指揮を執ることになったトゥヘル監督は、
「パルメイラスは典型的な南米のチームで、個々の能力が非常に高かった。彼らが得意とするカウンターアタックのために、スペースを広げすぎないようにしなければならなかったから、前半は試合の流動性に少し苦労したんだ。そして後半はフォーメーションを変え、スペースをうまく見つけて素晴らしいゴールを決めた。
また延長戦では再び構造を変え、攻撃とカウンターアタックの守備のために異なるフォーメーションにした。試合を完全にコントロールすることができたし、ベンチからのメンバーも大きな影響を与えていた。もちろん、延長後半のPKもラッキーだったかも知れないけど、多くのチャンスを与えず、努力を怠らず、積極的に試合のために最大限の努力をしたのだから、私たちは勝利に値すると思う」
と相手の攻守にあわせて随時戦術を変えながら対処していたと話した。また、PKを決めたハヴァーツは、
「すごいことだね。ヨーロッパのチャンピオンになって、今度は世界のチャンピオンになったんだ。良い響きだよ。正直、(PKのキッカーを務めるのは)ナーバスだった。僕は3番手のPKキッカーなんだけど、ピッチにいたのは僕だけだった。チームメイトは信頼してくれたし、子供の頃からずっと夢見たことだから、最高の気分だよ」
と緊張の一瞬だったと明かした。チェルシーは、今シーズン、スーパーカップとクラブワールドカップを制し、早くも2つ目のタイトルを獲得。またアブラモビッチオーナー就任以来、チェルシーは獲得可能なタイトルを全て手にしたことになる。
マンチェスターシティとの勝ち点差が開いているため、プレミアリーグの優勝は厳しいが、まだFAカップ、リーグカップ、チャンピオンズリーグが残っており、タイトルを獲得できるチャンスは多くある。今後もチェルシーファンの楽しみは続きそうだ。
・チェルシーはクラブ史上初めてクラブワールドカップで優勝
・ハヴァーツはCL決勝&クラブワールドカップ決勝で決勝点を挙げた。これは、2011年メッシ以来の快挙
・トゥヘル監督はチェルシーの監督に就任後、3つのタイトルを獲得
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