3部チーム相手に大苦戦したFAカップ4回戦はケパのPK阻止でベストに16進出も…120分の戦いで3選手が怪我を負う
2022年2月5日に開催されたFAカップ4回戦、チェルシー対プリマスアーガイル(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、延長戦までもつれる展開になったが、2対1(チェルシー:アスピリクエタ、アロンソ プリマス:ジレスフィー)で、チェルシーが辛勝。ベスト16に進出した。
チェルシーのスターティングメンバーは、ケパ、クリステンセン(アロンソ、後半開始〜)、リュディガー、サール、アスピリクエタ(チャロバー、後半延長7分〜)、ジョルジーニョ、コバチッチ、オドイ(ハヴァーツ、後半19分〜)、マウント、ツィエク、ルカクでフォーメーションは4-1-4-1。なお、チルウェル、ジェームズ、ロフタスチークは怪我のため欠場。そしてシウバ、プリシッチは代表戦があったため欠場となった。
また、トゥヘル監督が試合当日に新型コロナウイルス陽性が確認されたため、アルノ・ミチェルズコーチがこの試合の指揮を執った。
先制点を挙げたのはプリマスアーガイル。前半8分に左サイド深くでフリーキックを獲得すると、ゴール前に送り込まれたボールをジレスフィーが頭で合わせゴール。チェルシーは、試合開始早々に先制点を許した。
その後はチェルシーの猛攻が続いた。失点直後にコバチッチが右足でゴールを狙うも、シュートはバーに弾かれる。そして、前半30分にはツィエクのクロスにオドイが頭で合わせるも、ボールはバーに直撃。その7分後に、コバチッチがミドルシュートを打つが、またもポストに当たり無得点が続いた。再三の攻撃が実ったのが前半41分。マウントがグラウンダーのクロスをあげると、前線にいたアスピリクエタが絶妙なヒールで合わせ同点。前半を1対1で終えた。
後半も支配率70パーセント以上を保持しながら、得点のチャンスを何度も創出していたチェルシーだったが、プリマスアーガイルの組織化された守備に悩まされ、同点で後半が終了。延長戦に突入することになった。
試合が動いたのが延長前半の終了間際。左サイドで起点となったハヴァーツがヴェルナーとのワンツーで抜け出すと、エリア内に入り込んだアロンソへラストパス。これをアロンソがゴール右下隅に右足で流し込み、2対1と逆転した。
延長後半に入り、試合をコントロールしていたチェルシーだったが、延長後半10分にサールの出したパスをバーディにインターセプトされ、ボックス内に侵入される。それに追いついたサールだったが、後ろから倒してしまい不用意なミスでPKを献上してしまった。しかしこの場面で、守護神のケパが、ハーディのPKを完璧に読んで見事にキャッチ。このまま試合が終了し、2対1でチェルシーがFAカップベスト16に進出した。
トゥヘル監督の代役を務めたミチェルズコーチは、
「私たちは、トゥヘルの横にいることに慣れているので、確かに少し緊張気味だったが、チームはとてもやりやすく、私たちの仕事を助けてくれた。クロスバーとポストに嫌われる不運があり、ミスも多かれ少なかれあり、私たちに困難をもたらした。最後にPKでピンチに陥ったが、ケパが救ってくれたことを嬉しく思っている。FAカップで最も重要なのは通過することだと誰もが言うだろうし、そうできてよかったよ」
と大役を無事に終えられたことに安堵した。また、想定外に120分を戦うことになった選手たちの中で3人が怪我をしたことが明らかになった。
「マウントは、延長戦でシュートを打った時に違和感があった。試合中は深刻な問題ではなく、彼は痛みを感じたことにすぐに気づいたから休ませ、さらに検査をすることになった。あまりひどい状態でなければいいが、今のところ、どのような状況なのかはわからない。ツィエクは少し問題があり、アスピリクエタはハムストリングに問題があった。怪我とまではいわないが、筋肉系の問題がいくつかある。明日か月曜日にはトレーニングに戻れるよう祈っている」
とミチェルズコーチが明かした。クラブワールドカップの準決勝の試合は2月10日に予定されており、3選手の怪我の具合が心配される。また、トゥヘル監督も自己隔離中で、クラブワールドカップに間に合うかどうか心配される。
・チェルシーは7シーズン連続でFAカップベスト16入り
・アスピリクエタはチェルシーで7シーズン連続でゴールを記録
・チェルシーはホーム・スタンフォードブリッジで、直近の公式戦15試合無敗中
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