システム変更が功を奏しツィエクが覚醒。トッテナム戦は2対0でチェルシーが勝利

システム変更が功を奏しツィエクが覚醒。トッテナム戦は2対0でチェルシーが勝利

2022年1月23日(日本時間24日)に開催されたプレミアリーグ24試合目、チェルシー対トッテナムは、2対0(チェルシー:ツィエク、シウバ)でチェルシーがリーグ戦5試合ぶりに勝利した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、ケパ、アスピリクエタ、シウバ、リュディガー、サール、ジョルジーニョ(カンテ、後半28分~)、コバチッチ、ツィエク(サウール、後半45分~)、マウント、オドイ(オドイ、後半42分~)、ルカクでフォーメーションは4-1-4-1。なお、チルウェル、ジェームズは怪我のため欠場。また、クリステンセンは新型コロナウイルス陽性のため欠場となった。

「疲れ切っている」とブライトン戦後に話したトゥヘル監督は、選手たちに2日間の休暇を与えた。それが功を奏し、試合序盤からチェルシーペースで試合が進んでいく。

右サイドのツィエクとマウントが攻撃の軸となり、何度もチャンスを創出。前半12分には、右サイドからカットインしたツィエクが左足のシュートを枠に飛ばすもロリスがセーブ。その後もチェルシーが攻め、トッテナムがカウンターを狙うという展開になったが、両チームともに決定的チャンスは作れず、0対0で前半を終えた。

後半に入りさらにギアを上げたチェルシーは、開始2分で先制に成功する。オドイが左サイドからドリブルでペナルティエリア手前まで運び、右のツィエクに展開。得意の角度から左足を振ると、カーブのかかったシュートがゴール左隅へと吸い込まれ、1対0に。

これで、さらにチームに勢いがついたチェルシーは、後半10分に追加点。右サイドからのフリーキックをマウントが右足のインスイングでクロスをゴール前に入れると、それをシウバが頭で合わせ、ゴール右隅へ流し込んだ。

その後のチェルシーは、カンテやアロンソを投入し守備を固め、トッテナムの攻撃を阻止。クリーンシートで勝利を収めた。トゥヘル監督は、

「タフな試合だったけど、とても満足している。なぜなら努力が際立っていたし、勝利に値するものだったからね。トッテナムに対してチャンスを作るのはとても難しいが、良いチームワークで素晴らしい結果となった」

とチームの姿勢を評価した。また、2試合連続でゴールを決めたツィエクについては、

「おそらく彼のベストゲームだったんじゃないかな。4-1-4-1フォーメーションを試したけど、右ウイングのワイドなポジションは、彼にとってはベストなポジションなのかもしれない。今日は、非常に信頼できる存在であったし、リスクを冒すことが可能な場面では脅威を与えていたね。カウンタープレスやチームへの働きかけという点でも、常に頼ることができていた。これまでのゴールの中で、とても素晴らしいゴールの1つだったし、リードを奪うためにとても重要なゴールだったので、とても嬉しいよ」

とツィエクへ賛辞を送った。この後は代表ウィークに入るため、チェルシーの次の試合は2月5日に行われるFAカップ4回戦のプリマスアーガイル戦。“勝利でこの休憩に入ることが重要だった”とコメントを残したトゥヘル監督、代表に選出されていない選手たちには束の間の休息となる。しっかりと充電し、2月からの連戦に備えることができる。

・チェルシーは、今シーズントッテナムに対し公式戦4連勝。また全ての試合でクリーンシートを達成

・シウバは、今シーズンのトッテナムとのリーグ戦ホームとアウェイの両試合で得点。これはチェルシーのディフェンダーとして初の快挙

 ・マウントはチェルシーのトップチームに加入後、全てのコンペティションにおいて20アシスト目を記録