ブライトン戦を1対1のドローで終えたチェルシー。リーグ戦直近4試合勝利なしでトゥヘル監督が決断したことは?
2022年1月18日(日本時間19日)に開催されたプレミアリーグ23試合目(※クラブワールドカップのため、2月に予定されていた今試合がここに組み込み込まれた)、ブライトン対チェルシーは、1対1(ブライトン:ウェブスター、チェルシー:ツィエク)の引き分けに終わった。
チェルシーのスターティングメンバーは、ケパ、アスピリクエタ、シウバ、リュディガー、オドイ(ヴェルナー、後半35分~)、カンテ、ジョルジーニョ(コバチッチ、後半35分~)、アロンソ、マウント、ツィエク、ルカク(ハヴァーツ、後半35分~)でフォーメーションは4-2-2-2。なお、チルウェル、ジェームズ、チャロバーは怪我のため欠場。また、クリステンセンは新型コロナウイルス陽性のため欠場となった。
チェルシーは、4バックで挑んだもののブライトンの縦に早い攻撃に対処することができず、ブライトンペースで試合が展開。苦戦を強いられていたチェルシーだったが、前半の28分にツィエクが距離のあるところから左足を振り抜くと、低い弾道のボールがニアサイドへ突き刺さり、先制に成功。しかし、ツィエクはゴールが決まったものの笑顔はなく、試合内容に不満を感じている様子だったが、前半はこの先制点を守り、0対1で終えることができた。
後半も形成が変わることはなく、ブライトンの攻撃がチェルシーのゴールマウスを何度か脅かすシーンがあり、後半15分にはコーナーキックからウェブスターがチェルシーの守備人をかわし、ドフリーでヘディングシュート。強烈なヘディングにケパも反応できず、試合が振り出しに戻った。
後半35分には、ヴェルナー、ハヴァーツ、コバチッチを投入し、得点を奪いにいく。疲れが見えてきたブライトンを相手に、徐々にゴールに迫るシーンを作ったが、決定的なチャンスは生まれず試合終了。チェルシーは、リーグ戦直近4試合勝利なし(3分1敗)という厳しい結果となった。試合後トゥヘル監督は、
「1対0で先制できたのは少しラッキーだったし、それを生かして2点目を取ることもできたが、私たちは疲れていた。精神的にも肉体的にも疲れていて、それはパフォーマンスにも表れている。すべてを出し尽くし、懸命に努力したが、疲労を感じることができたよ。我々は11月からプレーして、プレーして、プレーしているチーム。チームはバッテリーを再充電する必要があるし、切断する必要がある。これが私の気持ち。だから、選手たちに2日間の休みを与え、それからトッテナム戦に向けて2日間準備する」
と厳しいスケジュールの中で、一旦選手たちに休息を与えると話した。また現在アフリカネーションズカップに出場しているメンディに代わり、ゴールマウス守っているケパは、
「もちろん満足はしていない。勝ち点2を落としたし、いいプレーもできなかった。ホームでもここでも、2試合とも先制点を取り、試合をコントロールできる状態だったが、相手はピッチで1対1という非常にフィジカルなゲームを展開された。CL、リーグカップ決勝、クラブワールドカップと、すべてのコンペティションでいい位置につけているが、プレミアリーグではこの1カ月で勝ち点を落としている。他のチームも(順位が)近づいてきているから、勝利の道に戻らなければいけない。自分たちを見つめ直し、改善し、ステップアップしていく」
と悔しさをにじませた。次戦はトッテナムとのロンドンダービー。休暇が転機となることを願うしかない。
・チェルシーはリーグ戦直近4試合勝利なし(3分1敗)。トゥヘル監督は、2016年10月にドルトムントを指揮して以来の出来事
・チェルシーはブライトンに対しての無敗記録を「14」(10勝4分)に更新
・ジョルジーニョは、チェルシーにおいて150試合目の先発出場達成
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