マンチェスターシティに敗れリーグ優勝が難しくなったチェルシー。トゥヘル監督が負けた理由を話す
2022年1月15日に開催されたプレミアリーグ第22節、マンチェスターシティ対チェルシーは、1対0(マンチェスターシティ:デブライネ)でチェルシーが負け、シティとの勝ち点差が「13」まで開く結果となった。
チェルシーのスターティングメンバーは、ケパ、リュディガー、チアゴ・シウバ、サール、アスピリクエタ、カンテ、コバチッチ、アロンソ、ツィエク、プリシッチ、ルカクでフォーメーションは3-4-2-1。なお、チルウェル、ジェームズ、チャロバーは怪我のため欠場。また、クリステンセンは新型コロナウイルス陽性のため欠場となった。
試合は、マンチェスターシティが試合を支配し、チェルシーがカウンターを狙う展開となる。
前半39分には、グリーリッシュがケパと一対一となる好機を作られるが、このシュートはケパが左足に当て、ファインセーブ。マンチェスターシティの猛攻を耐え、前半を0対0で終えた。
そしてチェルシーは後半開始早々、この日最大のチャンスが生まれる。ハーフウェーライン付近でルーズボールを拾ったコバチッチが前方のルカクにスルーパスを通す。それをダイレクトでゴール左を狙ったが、エデルソンに阻まれ得点することが出来なかった。
その後は、マンチェスターシティがペースを握り、チェルシーのゴールマウスを脅かしていく。そして、後半25分にデブライネがカンテのスライディングをかわして、ペナルティエリア手前に侵入。一度フェイントを入れ、右足を振り抜き、ゴール右下に突き刺した。
チェルシーは、ヴェルナー、オドイ、マウントを投入するも決定機を作れず試合終了。チェルシーは、リーグ戦7試合ぶりの黒星となった。トゥヘル監督は、
「同じパフォーマンスで勝った試合もあるし、同じパフォーマンスで引き分けた試合もあった。デブライネという個人の素晴らしいプレーがあったから、負けたと分析している。ディフェンス面では、あまり大きなチャンスを許さなかったことに満足している。シティのビッグチャンスを最小限に抑え、本当に危険な場面を最小限に抑えた。ただ、攻撃面で苦しんだ。前半、相手陣内で8~9回攻守の切り替えの際にチャンスがあったが、そのうちボックス内で1回もタッチできなかった。判断やタイミングが悪く、このようなレベルの試合で必要なレベルに達していなかった」
と攻撃時のミスに対しては、厳しい口調で答えた。またチルウェルが怪我をしたことで、起用が増えているアロンソは、
「とても残念だね。タフな試合ではあったが、そうなることは分かっていたよ。よく守り、みんなで力を合わせた。0対1にするチャンスは何度かあったし、よく戦っていたので、もちろんがっかりしている。リーグで戦い続けるための最後のチャンスだったのかもしれない。最後まで努力し続けるつもりだが、今は難しくなっているね。まだ試合はたくさんあるし、回復して、次の試合の準備をすることだけに集中する。日程は厳しいけど、それが現実で言い訳はできないんだ」
とタイトルレースが厳しいものになったと話した。リーグではマンチェスターシティと勝ち点差13となり、優勝は困難なものになった。しかしチェルシーは、カラバオカップ(決勝進出)、クラブワールドカップ、チャンピオンズリーグ(ベスト16進出)、FAカップ(4回戦進出)とタイトルを獲得できる大会がまだまだ残っている。また、リーグでの4位争いも気の抜けない展開になっている。今は、1試合1試合集中し、勝利を目指していくしかない。
・チェルシーは前半シュート0本。これは、2018年5月ニューカッスルユナイテッド戦以来の出来事
・チェルシーは、今シーズンのマンチェスターシティ戦2敗
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