冬の移籍市場で補強が必須のウイングバック。チェルシーが獲得を目指す選手は?
2022年1月となり、冬の移籍市場がオープンした。しかしチェルシーは、近年冬の移籍について消極的。過去3シーズンを見ても即戦力として獲得したのは、19年に半年間のローンで、ユベントスからゴンサロ・イグアインを獲得したのみとなっている。(※クリスティアン・プリシッチは獲得したものの半年のローンでドルトムントへ残留。20-21シーズンから加入)
しかし、今冬は補強をせざるを得ない状況だ。ベン・チルウェルが十字靭帯の手術をし、今シーズンの復帰は絶望。リース・ジェームズはハムストリングを痛め、6~8週間離脱する予定。またトレヴォ・チャロバーも怪我で、2~3週間の離脱予定となっている。
トゥヘル監督は基本的に、3-4-3のフォーメーションで戦うことを考えており、現在ウイングバックを2名欠いた状況となっている。カラバオカップ準決勝ファーストレグのトッテナム戦のように、4-3-3で戦う可能性もあるが、いずれにしてもサイドで起用できる選手を獲得しなければ、アロンソ、アスピリクエタの負担が大きくなることは間違いない。今回は、サイドバック・ウイングバックで、チェルシー加入の噂が出ている選手をピックアップした。
エメルソン・パルミエリ(リヨン※シーズンローン)
チェルシーは、現在リヨンにシーズンローン中のエメルソンを呼び戻すことを第一優先として検討していると、Daily Mailが報じた。今シーズン公式戦19試合に出場し、1ゴール・1アシストを記録。当初リヨン側は、主力としてプレーをしているエメルソンの呼び戻しを拒否する姿勢を見せていたが、資金不足でシーズン終了後の買い取りオプション行使を躊躇している模様。チェルシーは、リヨンと補償の合意に達することを目指している。
セルジーノ・デスト(バルセロナ)
米国出身のデストは、2020年10月にアヤックスからバルセロナに加入。今シーズンも公式戦16試合に出場し3アシストを記録するなど、活躍を見せている。チェルシーは、両サイドをこなすことができるデストに関心示しているが、代理人を務めるICMステラスポーツのヨーロッパサッカー部長、ミハエル・レシュケ氏は「彼はクラブを変えるつもりはないんだ」と話しており、今冬に移籍する可能性は低いと見られている。
リュカ・ディニュ(エヴァートン)
2018年にバルセロナからエヴァートンに加入し、公式戦127試合に出場しているディニュ。ベニテス監督との確執が噂され、12月1日に行われたリヴァプール戦を最後に出場機会が得られておらず、今冬の移籍市場で退団が濃厚となっている。一時は、チェルシーが獲得を目指していたと報じられたが、エヴァートンが完全移籍を要求していたため、獲得を断念した模様。なお、Sky Sportsによると、アストンビラが獲得レースをリードしているようだ。
また、チャンピオンシップのコベントリーシティにシーズンローン中のイアン・マートセンの呼び戻しも考えていると報じられているチェルシー。いずれにしてもこのポジションの補強が必須となっており、1日でも早く解決したい問題となっている。(※情報は2022年1月11日時点)
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