チェルシーが土壇場でリーズを下し公式戦3試合ぶりに勝利。トゥヘル監督はジョルジーニョのパフォーマンスに賛辞を送る

チェルシーが土壇場でリーズを下し公式戦3試合ぶりに勝利。トゥヘル監督はジョルジーニョのパフォーマンスに賛辞を送る

2021年12月11日(日本時間12日)に開催されたプレミアリーグ第16節、チェルシー対リーズユナイテッド(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、3対2(チェルシー:マウント、ジョルジーニョ×2、リーズ:ハフィーニャ、ゲルハルト)でチェルシーが公式戦3試合ぶりに勝利した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)(クリステンセン、後半29分〜)、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、ジョルジーニョ、ロフタスチーク、アロンソ(ルカク、後半42分〜)、ヴェルナー(オドイ、後半29分〜)、ハヴァーツ、マウントで、フォーメーションは3-4-3。なおカンテ、チルウェル、チャロバーは怪我で欠場。また練習に復帰していたコバチッチは、新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、自主隔離となり欠場となった。

試合は、チェルシーがペースを握っていたが、決定的なチャンスは作れず試合はこう着状態が続いていた。その中で先制したのはリーズだった。

前半26分、ダニエル・ジェームズがアロンソに倒されてPKの判定。これをハフィーニャが決められてしまう。チェルシーは得点を奪いに行くが、チャンスらしい場面は作れず、このまま前半を終えると思われた前半42分に、アロンソが高い位置でボール奪い、左のコーナー付近からグラウンダーで折り返す。そこに、ニアに飛び込んでいたマウントがダイレクトで合わせゴール。試合を振り出しに戻し前半を終えた。

後半はチェルシーが攻め、リーズがカウンターを狙うという展開に。後半10分には、積極的に攻撃参加していたリュディガーが、ハフィーニャからタックルを受けて倒されると、VARとオンフィールドレビューの結果、PKに。これをジョルジーニョが決めて、チェルシーが2対1と逆転する。

しかし、このまま勝ち切れないのが、今のチェルシー。ここからリーズの前線からの厳しいプレスにより、チェルシーはボールを上手く保持できない時間が続く。そして、後半38分に中盤でボールを奪われ、ロバーツが抜け出し中央のゲルハルトに供給。これを押し込まれて、同点に追いつかれてしまう。

公式戦3試合連続で試合終盤に失点し、勝点を落としてるチェルシー陣内には嫌な記憶が蘇るような展開に。しかし後半アディショナルタイムに、攻撃に参加していたリュディガーが、ペナルティエリア内でクリヒに後ろから蹴られ、2本目のPKを獲得。再びキッカーを務めたジョルジーニョは右に流し込み3対2と、チェルシーが土壇場で勝利を手にした。試合後トゥヘル監督は、

「非常に激しい試合だったが、自分たちのクオリティと努力に満足している。アディショナルタイムにゴールを決められたのは、少しラッキーだったね。前半は非常に好調で、同点に追いついた後も良い反応を見せていたから、あと1回くらいはチャンスがきて、状況を好転させられると確信していた。その間、私たちは失うものがあるのではないかという恐怖心を持ってプレーしていたようだった。雰囲気を良くするためにも、どうしてもこの勝利が必要だった。この勝利と自分たちのプレーにとても満足している。これから2日間のオフがある、選手たちにとっては良い気分だろうね。タフな試合だったが、精神的にも肉体的にも素晴らしい力を発揮した選手たちにはとても満足している」

またPKを2度成功したジョルジーニョについては、

「とても重要な人物なんだ。コバチッチ とカンテがいないという状況を理解しており、自分を犠牲にして、毎日ベストを尽くしている。彼はトレーナーやメディカル部門と何時間も過ごし、自分の体を最高の状態に整えている。だから、今日は彼にとって大きなボーナスとなった。1試合で2本のPKを決めるのは簡単なことではないからね」

と中盤の2人が不在の中、ジョルジーニョがベストを尽くしていることに賛辞を送った。

公式戦3試合連続で複数失点を喫したが、前の2試合と違い勝利を手にできたことは、監督と選手にとって自信を取り戻すきっかけとなったはず。次は、12月16日(日本時間17日)に開催されるエヴァートン戦。カンテやコバチッチの復帰の可能性もあり、ここから連勝の波に乗っていきたい。

・チェルシーは公式戦3試合ぶりに勝利

・リュディガーはリーグで1試合2回のPKを獲得。これは、2010年3月アストンビラ戦のジルコフ以来

・チェルシーは公式戦5試合連続で失点