CLゼニト戦は後半ATに追いつかれて3対3の同点。グループステージ2位通過でレアルやバイエルンが対戦相手候補

CLゼニト戦は後半ATに追いつかれて3対3の同点。グループステージ2位通過でレアルやバイエルンが対戦相手候補

2021年12月8日(日本時間9日)に、チャンピオンズリーグ(CL) グループステージ・グループHの最終戦が行われ、チェルシーはアウェイ・ガスプロムアリーナでゼニトと対戦。結果は、3対3(チェルシー:ヴェルナー×2、ルカク ゼニト:クラウジーニョ、アズムン、オズドエフ)で引き分けて、グループステージ2位通過となった。

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チェルシーのスターティングメンバーは、ケパ、アスピリクエタ(c)、クリステンセン、サール、オドイ(プリシッチ、後半20分~)、ジェームズ、バークリー(ツィエク、後半20分~)、サウール(アロンソ、後半30分~):マウント、ルカク(ハヴァーツ、後半30分~)、ヴェルナーで、フォーメーションは3-4-2-1。なおチャロバー、チルウェル、ジョルジーニョ、カンテは怪我で欠場。練習に復帰していたコバチッチは新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、自主隔離となり5人がロシアに遠征することが出来なかった。

チェルシーは、本職の中盤選手が怪我ということもあり、バークリーとジェームズがそこの役割を担うことになった。また、サウールはチェルシーで初めて左ウイングバックを担当した。

試合は1分23秒でチェルシーが先制する。コーナーキックを獲得し、バークリーが入れたボールをニアのクリステンセンがバックヘッドでファーへ、そこにつめていたヴェルナーがボールを押し込み、0対1に。これで試合を優位に進められるはずだったチェルシーだが、不慣れな中盤のポジションを任されたジェームズ&バークリーのところが機能せず、スペースが大きく空くことがあり、そこからゼニトが攻撃を仕掛ける展開が多くなっていく。

前半38分には、ドウグラスのクロスにクラウジーニョが反応し、ダイビングヘッドで同点。その3分後には、ハーフウェイライン付近でバークリーが相手に囲まれ、ボールを奪われてカウンター。マウコムのパスに抜け出したアズムンがケパをかわし、無人のゴールへシュート。チェルシーは2対1と逆転され前半を終えた。

後半になり落ち着きを取り戻したチェルシーは、ボールを支配しながら徐々に試合をコントロール。後半17分に、ボックス手前のマウントとのワンツーにより、ヴェルナーが抜けだすとボックス右から丁寧に折り返し、ゴール前でフリーだったルカクが同点のゴールを決める。

後半20分にプリシッチ、ツィエク。その10分後にハヴァーツ、アロンソを入れ勝ち越しを目指すと、後半の40分にボックス内でヴェルナーがフェイントでディフェンダーを交わし、ケルジャコフに向かい低いシュートを放ち、3対2と逆転。

これでCLグループステージ首位通過が決定したと思われたが、後半アディショナルタイムに、こぼれ球に反応したオズドエフがボックス外からボレーシュートを打つと、これがゴール左上隅に決まり、同点で試合が終了。試合後トゥヘル監督は、

「最初の15分間は非常に良かったが、その後はそれができなくなってしまった。結果をコントロールし始め、スコアを気にして行動を変えると、罰を受けることになる。ウエストハムユナイテッド戦でもそうであり、今日もそうだった。ボールを後ろで回し始め、以前のようなアグレッシブな攻撃ができなくなった。その結果、2度も罰を受けた。CLはクオリティが高く、技術レベルも非常に高いから、自分の仕事を最高のレベルでこなす必要がある。それができれば、ここでの最初の15分のようなゲームができる。それをしないで、これでいいだろうという気持ちでいると、罰を受けることになる。そして、今回のような結果になってしまう」

とここ最近はスコアを気にして、パフォーマンスレベルが落ちていると話した。またジェームズについては、中盤に他の選手がいなく、今回起用せざるを得ない状況だったと説明。可能な限り右サイドに戻すつもりだと話した。

チェルシーは最終戦で勝ち点を落としたことで、ユベントスに抜かれ、2位でグループステージ グループHの戦いを終えた。決勝トーナメントベスト16では同リーグチームの対戦はないため、アヤックス、レアルマドリード、バイエルンミュンヘン、リールの4チームが対戦相手となる。組み合わせ抽選会は、2021年12月13日。どの相手も強豪だが、試合は来年の2月中旬からと、まだ時間はある。中盤の選手が怪我から戻ってくれば、必ず良い試合が期待できる。

チャンピオンズリーグ グループH 順位表

1位:ユベントス(5勝1敗、得失点+4、勝ち点15)

2位:チェルシー(4勝1分1敗、得失点+9、勝ち点13)

–決勝トーナメント進出–

3位:ゼニト(1勝2分3敗、得失点0、勝ち点5)

4位:マルメ(1分5敗、得失点-13、勝ち点1)

・ヴェルナーは試合開始1分23秒でゴール。これはチェルシーでのCLにおいて最速ゴール 

・チェルシーは公式戦2試合連続で3失点

・トゥヘル監督が2試合連続で3失点以上したのは、2019年4月以来(PSG時代)の出来事