『ジョルジーニョで始まり・ジョルジーニョで終わる』チェルシー対マンチェスターユナイテッドは1対1のドロー

『ジョルジーニョで始まり・ジョルジーニョで終わる』チェルシー対マンチェスターユナイテッドは1対1のドロー

2021年11月28日(日本時間29日)に開催されたプレミアリーグ第13節、チェルシー対マンチェスターユナイテッド(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、1対1(チェルシー:ジョルジーニョ、マンチェスターユナイテッド:サンチョ)の引き分けに終わった。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、ロフタスチーク、ジョルジーニョ(c)、アロンソ(プリシッチ、後半33分~)、ツィエク、オドイ(マウント、後半33分~)、ヴェルナー(ルカク、後半37分~)で、フォーメーションは3-4-3。なおコバチッチ、チルウェル(※前十字靭帯の怪我により、現在のところ6週間離脱予定)は怪我のため欠場となった。

チェルシーは、前半から支配率68パーセントと試合のペースをにぎりながら、マンチェスターユナイテッドのゴールマウスを脅かす攻撃を仕掛ける。

前半4分には、ロングボールからオドイが左サイドで相手ディフェンダーと入れ替わり、ボックス内に侵入。オドイは右足でゴール右隅を狙うが、デヘアがこれをセーブ。また前半31分には、リュディガーがペナルティエリア手前で右足を振り抜き、鋭いシュートを放ったものの、クロスバーに直撃。チェルシーは前半だけでシュート10本を打ったが、得点はできず、前半を0対0で終えた。

後半もチェルシーはゴールを奪うため、攻撃を仕掛けていくが、後半5分にマンチェスターユナイテッドに先制を許してしまう。チェルシーは右サイドでフリーキックを獲得し、ジェームズがクロスを入れるが、最終的にブルーノ・フェルナンデスが前方へと大きくクリア。ハーフェイライン付近で1人残っていたジョルジーニョが、トラップを試みたがコントロールに失敗。スプリントで圧力をかけていたサンチョがボールを奪い、そのままゴール前へ。チェルシーはディフェンダーたちが戻り切れず、サンチョがメンディとの1対1を制し失点。

ただ、チェルシーは試合のスタートからやることは変わらず、“得点を取る”ために多くのチャンスを創出した。それが実ったのが後半22分。コーナーキックの競り合いの中でボールがこぼれると、それをシウバが奪にいくが、ワンビサカに後ろか足を蹴られ、これがPKの判定に。キッカーを務めたジョルジーニョは、デヘアの逆を突いてゴール左下に流し込み、これで同点に追いつく。

チェルシーは、追加点を取るためマウント、プリシッチ、ルカクを投入。しかし最後まで2点目は奪えず、試合はスコアレスドロー。チェルシーはシュート24本、コーナーキック15本と数多くのチャンスを作ったが、PKの1得点のみと寂しい結果となった。試合後トゥヘル監督は、

「失望しているが、後悔はしていない。選手には、パフォーマンスやプレーの仕方に満足していると伝えた。ユベントス戦でも、セットプレーから先制点を決められなかったり、モラタのチャンスをシウバがライン上でセーブできなかったりしていたら、引き分けになる可能性もあった。サッカーではこういうことが起こりうるものなんだ。チャンスを作り、良いパスを送り、多くのシュートを打った。もう少しチャンスを作り、そこから優位に立てたのではないか? その通りだと思う。でも、私たちは努力をしたし、観客もそれを感じていると思う。ただ結果は結果。今日は運が無かったことを受け入れるしかない」

また、失点につながるミスをしたジョルジーニョについては、

「このようなミスで失点をしてしまうのは、チームにとっても、ジョルジーニョにとっても、非常に珍しいこと。彼は状況を見誤り、照明の影響でボールを見られなかったのだと思う。しかし、ミスに影響を受けず、大事な場面でPK蹴るには、かなりの勇気が必要。彼がやり遂げてくれたことをとても嬉しく思っている」

良くも悪くもジョルジーニョがフォーカスされた今試合。勝ち点3が取れた試合内容だっただけに、チェルシーとしては不満が残る結果になってしまった。次戦は12月1日(日本時間2日)、アウェイでのワトフォード戦。しっかりと勝ち点3を獲得し、首位をキープしたいところだ。

・チェルシーはマンチェスターユナイテッド相手にリーグ戦8試合未勝利

・チェルシーはホームで行われたリーグ戦直近2試合(バーンリー、マンチェスターユナイテッド)で、49本のシュートを打ち、わずか2得点

・チェルシーがリーグのマンチェスターユナイテッド戦でゴールを挙げたのは、2019年4月のアロンソ以来