シュート25本を放つも1得点でバーンリーと引き分けたチェルシー。トゥヘル監督がバークリーの先発起用についてコメント

シュート25本を放つも1得点でバーンリーと引き分けたチェルシー。トゥヘル監督がバークリーの先発起用についてコメント

2021年11月6日(日本時間7日)に開催されたプレミアリーグ第11節、チェルシー対バーンリー(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、1対1(チェルシー:ハヴァーツ、バーンリー:ヴィドラ)の引き分けに終わった。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン、チアゴ・シウバ、リュディガー、ジェームズ、カンテ(マウント、後半40分~)、ジョルジーニョ(c)、チルウェル、バークリー(ロフタスチーク、後半27分~)、オドイ(プリシッチ、後半40分~)、ハヴァーツでフォーメーションは3-4-2-1。なお、ルカク、ヴェルナー、コバチッチ、アロンソは怪我のため欠場となった。

前半は支配率73%という数字通り、チェルシーが試合の主導権を握り、攻撃を積極的に仕掛けていく展開となった。前半4分には、バークリーのパスからオドイがシュートを放つが、相手ゴールキーパーのニック・ポープに阻まれる。そして、前半7分にはショートコーナーの流れから、オドイがクロスを出し、クリステンセンが頭で合わせるが、惜しくも枠の左に外れてしまうなど、多くのシュートを放つが、得点ができないまま時間が流れていった。

均衡を破ったのは、前半34分。ジェームズが右サイドからピンポイントのクロスをハヴァーツに供給。これを頭で合わせてゴール。欲しかった先制点を奪い、前半をリードして終えることができた。

後半に入ってもチェルシーは追加点を狙い、猛攻を仕掛けていく。後半5分にはジェームズからのクロスにシウバが頭で合わせるが、これは右ポストに直撃。ハヴァーツ、オドイ、バークリーらがシュートを放つもポープの好セーブに阻まれるなど、決定機を外していた。

悪い流れの中、得点のチャンスはバーンリーに訪れる。後半34分にウェストウッドが浮き球をゴール前に放り込むと、抜け出したロドリゲスが頭で折り返す。これに反応したヴィドラが右足で押し込み同点に追いつかれてしまう。

トゥヘル監督は、後半40分にマウントとプリシッチを投入し得点を狙うが、バーンリーの中央を固めた厚い守りに攻めあぐね、このまま試合終了。チェルシーは試合を通じて、シュート25本を放つもののわずか1得点と、寂しい結果に終わってしまった。試合後トゥヘル監督は、

「CL・マルメ戦のアウェイゲームから戻ってきて、バーンリーのように常にロングボールをボックスに入れてくるチームと対戦したが、ファーストボールもセカンドボールも回収できていた。すべてのデータから、素晴らしい試合をしたという証拠はあるし、素晴らしい努力と素晴らしいパフォーマンスができていたことに、私はとても満足している。ただフットボールでは、今日のように不幸にも相手がポイントを奪ってしまうことがある。(我々も)ブレントフォード戦を完封で逃げられたのはとてもラッキーだった。今試合、バーンリーが結果を出せたのは非常にラッキーだったが、そういうこともある。だからこそ、誰もがこのスポーツを愛しているんだろう」

と試合内容に満足しながらも、“相手に運があった”と話した。また今シーズンリーグ戦で初先発したバークリーについても言及した。

「トレーニングを見ていれば、先発にふさわしいことがわかる。彼は長い間待っていてくれたし、試合に大きな影響を与えてくれたんだ。良いプレーをしたと思う。勝ち点3は(交代前の)彼の左足にかかっていたかもしれないが、その前にはオドイ、シウバが大きなチャンスを逃した。もし2点目を取ったら、3点目、4点目を取る大きなチャンスがあった。そうなれば、バーンリーに逆転する力はなかっただろう」

と今後も彼の起用を示唆するコメントを残した。インターナショナルブレイクに入る最後の試合としては、“モヤモヤ”が残る結果となった。しかし、ヴェルナー&ルカクというストライカーを欠いたあと、この過密日程を4勝1分で終えたことは評価できる。

次節は、11月20日にアウェイでレスターシティと対戦する。その時には両ストライカー&コバチッチ、アロンソも復帰する予定。あとは、代表戦で怪我人が出ないことを祈るばかりだ。

 

・チェルシーの公式戦連勝は「7」でストップ

・ジェームズはリーグ戦のゴール関与数を7(ゴール4、アシスト3)に伸ばす。これは、モハメド・サラー(16)、マイケル・アントニオ(9)、ジェイミー・ヴァーディ(8)に次ぐ成績

・チェルシーは、ホームゲームで25本以上のシュートを打って勝てなかったのが、2015年8月のクリスタルパレス戦以来(シュート26本、1-2で敗戦)