オドイとツィエクのポジション変更が功を奏し0対1でマルメ戦に勝利したチェルシー。トゥヘル監督がその理由を明かす

オドイとツィエクのポジション変更が功を奏し0対1でマルメ戦に勝利したチェルシー。トゥヘル監督がその理由を明かす

2021年11月2日(日本時間3日)に、チャンピオンズリーグ(CL) グループステージ・グループHの第4戦目が行われ、チェルシーはアウェイ・マルメニュースタジアムでマルメと対戦。結果は、0対1(ツィエク)でチェルシーが勝利。敵地で貴重な勝点3を獲得した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン、チアゴ・シウバ、リュディガー、アスピリクエタ(c)、ロフタスチーク、ジョルジーニョ、アロンソ、ツィエク(バークリー、後半29分〜)、オドイ(プリシッチ、後半29分〜)、ハヴァーツで、フォーメーションは3-4-3。なお、ルカク、コバチッチ 、ヴェルナーは怪我のため欠場。また、病気によりニューカッスルユナイテッド戦を急遽欠場したメイソン・マウントもまだ体調が回復していないため、帯同メンバーから外れた。加えて、怪我はしていないものカンテもリガバリーが必要という判断により、欠場することになった。

5人の主力選手を欠いたが、試合はチェルシーペースで進んだ。前半29分には、決定的なチャンスが訪れる。ロフタスチークのパスを受けたハヴァーツがペナルティエリア内に進入。左足でシュートをしたが、相手ゴールキーパーのダーリンに阻まれ、得点ならず。チェルシーは、シュート14本を放ったものの5バックで守るマルメの守備陣を崩すことができず、スコアレスドローで前半を終えた。

勝利を目指すトゥヘル監督は、後半からオドイとツィエクの位置を変更し、利き足で持ってプレーできるようにした。その采配が功を奏したのが、後半11分。ハヴァーツが相手ディフェンダーをかわし、右サイドのオドイへパスを供給。オドイは、相手ゴールキーパーとディフェンダーの間に絶妙なグランダーのクロスを送り、最後はファーサイドのツィエクが左足で押し込んだ。

後半29分には、その2人を休ませるためバークリーとプリシッチを投入。プリシッチは約3カ月ぶりにチェルシーで試合に出場した。

攻撃の手を緩めないチェルシーは、後半33分にロフタスチークが浮き球でハヴァーツにスルーパスを供給し相手ゴールキーパーと1対1のチャンスを作ったが、シュートは阻まれ追加点を挙げられず、0対1で試合終了。

試合後トゥヘル監督は、後半にツィエクとオドイのポジションを変更した理由を話した。

「すべてはアシスタントのアルノ・ミチェルズのおかげなんだ。ハーフタイムに彼がアイデアを出した。ツィエクが左足でボールを、そしてオドイが右足でボールを戻していたら、5バックの後ろのスペースに入るとき、重要な数秒を失ってしまうのではないかと感じていた。1秒でも10分の1秒でも短縮できるかもしれないと思っていたら、ハーフポジションで突破口を開くことができた。オドイは正確に届けることができたし、いいボールが入ってきたから、満足しているよ」

とアシスタントコーチの的確なアドバイスにより、曲面を打開し得点に繋げた。また、スーパーカップ以来のゴールとなったツィエクについて、

「常に彼のカウンタープレスにおける強度、意識の高さを頼りにしている。ただボールを持ったときに、彼はまだもっと積極的にやれるし、我々のリズムにもっと溶け込むことができる。肩の負傷は、早期に復帰しようと努力したにもかかわらず、多くの犠牲を払った。まだ100%の状態ではないが、このようなゴールは彼にとって助けになる。決定的な仕事だったね」

と肩の怪我により、全快ではないものの少しずつチームのリズムに慣れてきていることを明かした。チェルシーはこの勝利で勝ち点を9に伸ばし、CLグループステージの突破に大きく前進した。

 

チャンピオンズリーグ グループH 順位表

1位:ユベントス(4勝、得失点+7、勝ち点12)

2位:チェルシー(3勝1敗、得失点+5、勝ち点9)

3位:ゼニト(1勝3敗、得失点0、勝ち点3)

4位:マルメ(4敗、得失点-12、勝ち点0)

 

・チェルシーは公式戦7連勝を達成

・ツィエクはCLにおいて通算8得点目。これはモロッコ人選手として、シャマフに並び最多得点者に

・メンディは公式戦5試合連続でクリーンシートを達成

・チェルシーは欧州のコンペティションにおいて通算500ゴールを記録