「ベストな選択をしなかった私に責任があるのかもしれない」トゥヘル監督が話したマンチェスターシティ戦の敗北

「ベストな選択をしなかった私に責任があるのかもしれない」トゥヘル監督が話したマンチェスターシティ戦の敗北

2021年9月25日に行われたプレミアリーグ第6節、チェルシー対マンチェスターシティ(ホーム・スタンフォードブリッジ)の大一番は、チェルシーが0対1で敗北した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ(c)、クリステンセン、リュディガー、リース・ジェームズ(チアゴ・シウバ、前半29分~)、カンテ(ハヴァーツ、後半15分~)、ジョルジーニョ(ロフタス・チーク、後半31分~)、コバチッチ、アロンソ、ルカク、ヴェルナーで、フォーメーションは3-5-2。なお、プリシッチ、マウントは怪我により欠場となった。

試合は、序盤からマンチェスターシティがボールを保持し、チェルシー陣営に押し込む展開が続いた。中盤3枚(カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ)+最終ライン5枚(アロンソ、アスピリクエタ、リース・ジェームズ、リュディガー、クリステンセン)の8人で守りを固め、ヴェルナー、ルカクの2人でカウンターのチャンスを作るような展開となったが攻撃面は上手く機能せず、シュートわずか1本という結果で、前半を終えた。

後半もマンチェスターシティが主導権を握るような形で、後半8分にガブリエウ・ジェズスがゴール前でボールをキープし、振り向きざまにシュートを放った。クリステンセン、リュディガー、ジョルジーニョが詰めていたが、そのシュートが守備陣の足に当たってしまい、コースが少し変化し、ゴール左下に決められた。

失点したチェルシーは、後半15分にハヴァーツを投入。3-4-3気味のフォーメーションで、攻撃の姿勢を見せる。後半18分には、ハヴァーツが抜け出しゴール前までボールを運び、中央で待っていたルカクに折り返したが、この飛び出しはオフサイドとなった。

その後、チェルシーは得点を取るために前に出ようとするが、前線からのプレスなどもあり主導権はマンチェスターシティが持つ展開に。危険な場面を何度か作られたが、それをメンディがセーブし2失点目は許さなかった。しかし、チェルシーは最後まで決定的な場面を作り出すことができず、無得点のまま試合終了。結果、0対1でチェルシーは敗北し、今季初黒星となった。

試合後トゥヘル監督は、

「シティの方が勝利に値していた。失点するまでの60分間、最後の(守備)20メートルのところで非常に強かったが、残念ながらそれだけだった。残りのピッチ80メートルでの我々は十分な動きができていなかった。1本のヘディングシュートで逆転できたかもしれないが、我々のベストゲームではなかったことを受け入れなければならない」

とチームが最高のレベルでパフォーマンスができていなかったことに言及した。またその要因として、3選手がベストなコンディションではなかったことも明らかにした。

「カンテは数日前から体調を崩していたが、彼を先発させることにした。またジョルジーニョも問題を抱えていたし、シウバも先発できなかった。そういう意味では、ベストな選択をしなかった私に責任があるのかもしれない。3-5-2に決めたが、マンチェスターシティに対する構造の問題ではなく、判断と相手のスペースへの適応の問題だった」

と問題を抱えていた選手を起用せざるを得なかったことをトゥヘル監督も少し後悔していた。また、キャプテンのアスピリクエタは、

「この結果に満足はしていない。ベストなパフォーマンスではなかったからね。特に60分間はチャンスも作れず、ボールも簡単に失うこともあり、厳しかった。失点後には良いリアクションを見せていたが、それは十分なものではなかった」

とトゥヘル監督同様、思うように試合が展開できていなかったと話した。

しかし、マンチェスターシティを相手に‟失点1”で終えられたことは評価できる。今季はリヴァプール戦で失点したが、それはPK。流れの中から失点したのは、今シーズンのリーグ戦で初めての事。メンディの好セーブも何度かあったが、集中して守る意識は高く、それが最少失点で抑えられたという結果を生んだと感じている。

次戦はチャンピオンズリーグ・グループステージのユベントス戦(9月29日・日本時間30日)、そして週末のリーグ戦は、サウサンプトン(10月2日)となっている。

 

・トゥヘル氏はチェルシーの監督就任後、初めて枠内シュート0本で試合を終えた

・チェルシーは今シーズン初の黒星&無得点

・チェルシーはホーム・スタンフォードブリッジで行われたリーグのマンチェスターシティ戦で2連敗