クラブ史上最高額の移籍金で7年ぶりにチェルシーに復帰したルカク。最初に目指すのはチェルシーでの初ゴール

クラブ史上最高額の移籍金で7年ぶりにチェルシーに復帰したルカク。最初に目指すのはチェルシーでの初ゴール

ロメル・ルカクが7年の時を経て、ロンドンの青いユニフォームに再び袖を通すことになった。

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チェルシーは、2021年8月13日オフィシャルサイトにてルカクの入団を正式に発表。契約は5年となった。ルカクは、

「この素晴らしいクラブに戻ることができて幸せだし、恵まれていると思う。長い旅路だったね。子供のころに来たときは学ぶことがたくさんあったけど、今は多くの経験を積んでより成熟し戻ってきた。知っていると思うが、このクラブとの関係は私にとって非常に大きな意味を持っているんだ。子供の頃からチェルシーを応援してきて、今、再びここに戻りチームがより多くのタイトルを獲得するために貢献できるのは本当に素晴らしいこと。

クラブの進む道は、28歳でセリエAを制覇したばかりの私の野望と合致した。適切なタイミングで復帰することができたと思うし、一緒に多くの成功を収めたい。チェルシーを離れてからは、浮き沈みの激しい長い旅だったけど、これまでの経験が自分を強くしてくれたし、これからはチェルシーがさらにタイトルを獲得するために助けたい。すぐにピッチに立って、クラブのさらなる成功に貢献したい」

とチェルシーとの深い関わりとより多くのタイトル獲得を目指したいと話した。

イタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏などの報道によると、インテルに支払う移籍金は1億1500万ユーロ(約149億円)と、昨シーズンのカイ・ハヴァーツ(※8000万ユーロ)を超え、クラブ史上最高額の移籍金となった。

ルカクは、アンデルレヒトの下部組織からサッカーキャリアをスタート。2009年にトップチームに昇格し、約3年間で98試合に出場し41ゴール、18アシストという記録をあげ、欧州の主要クラブから注目を浴びることになる。

ルカクは、幼いころからディディエ・ドログバに憧れていたこともあり、チェルシー加入を希望。その想いが現実となり、2011年夏に18歳でチェルシーに加入した。

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しかし、憧れのクラブで中々出場のチャンスをもらえず、ウエストブロムとエヴァートンにシーズンローン。そして、2014年にはエヴァートンに完全移籍し、3年間で133試合に出場し71ゴール、21アシストを記録するなど、順調な成長を見せた。

その活躍ぶりに目をつけたのがチェルシーとマンチェスターユナイテッド。2017年、チェルシーの監督を務めていたアントニオ・コンテ氏は、ルカクの獲得を希望しており、当時は毎日コンタクトを取っていたと『テレグラフ』のインタビューで話していたほど、彼の獲得を熱望していた。獲得まであと1歩のところまで来ていたもののルカクはポグバなどの説得を受け、マンチェスターユナイテッドへ移籍。そのことで、チェルシーはレアルマドリードに所属するアルバロ・モラタを獲得。ルカクのチェルシー復帰は幻となった。

マンチェスターユナイテッドでは、2シーズンで42ゴール、13アシストと結果を残していたものの起用方法に不満を感じ、2019年夏にコンテ監督率いるイタリアのインテルに完全移籍。昨シーズンは、公式戦44試合で30ゴール10アシストを記録し、2009-10シーズン以来となる19回目のセリエA優勝に貢献し、リーグの最優秀選手を獲得した。

チームは素晴らしい結果を残したもののオーナーである中国の『蘇寧グループ』が深刻な財政難に直面し、主力選手を売却せざるおえない状況に。アフラク・ハキミをPSGに移籍させたことで7100万ユーロ(約92億円)を得たジュゼッペ・マロッタCEOは「ハキミ売却は大きな痛手だが、これで一息つける。他の主力は残留させたい」とコメント。ルカク自身もインテル残留を希望するコメントを残していたが、チェルシーは獲得を希望。再三オファーを出し、最終的には約150億円で決着。

10年前チェルシーに加入したときは、わずか15試合の出場、そして1得点も決めることができずチームを去ったルカク。多くの経験を積み、トップストライカーとして成長した彼のチェルシー初ゴールはすぐにやってくるはずだ。