ハヴァーツの貴重なゴールで好調ニューカッスルUを下したチェルシー。苦しみながらもリーグ5連勝を達成

ハヴァーツの貴重なゴールで好調ニューカッスルUを下したチェルシー。苦しみながらもリーグ5連勝を達成

2022年3月13日にプレミアリーグが行われ、チェルシーはニューカッスルユナイテッドと対戦(ホーム:スタンフォードブリッジ)。結果は1対0(チェルシー:ハヴァーツ)で、チェルシーが辛勝した。

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スターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、クリステンセン、リュディガー、サール(プリシッチ、後半33分~)、カンテ、ジョルジーニョ、ツィエク、マウント(コバチッチ、後半18分~)、ヴェルナー(ルカク、後半18分~)、ハヴァーツでフォーメーションは4‐3‐3。チルウェル、ジェームズ、オドイは怪我のため欠場。加えて、アロンソ、アスピリクエタも体調不良により欠場となった。

なお、『3』、『ヒュンダイ』のスポンサー2社が契約停止を決断し、ロゴの削除を要請したが、チェルシーにロゴのないユニフォームがなく、制裁の影響で新たなユニフォームを発注できない事情から、現行ユニフォームをそのまま着用することになった。

ウイングバックの選手たちが離脱する中で、フォーメーションを4-3-3に変更して臨んだチェルシー。しかし、ニューカッスルユナイテッドの中央を固める守備を崩すことができず、チェルシーは枠内シュート0本で前半を終える。

後半に入り、フォーメーションを3-4-3のような形にして、サールを左のウイングバックのポジションに置き攻撃を仕掛けるが、攻めあぐねる時間が続き、後半18分にルカク、コバチッチ、その15分後にはプリシッチを投入し、フォーメーションを3-5-2の形にして、状況の打開を狙った。

それが実を結んだのが後半43分。相手陣内中央のジョルジーニョからゴール前のスペースへ浮き球のパスが出ると、ペナルティーエリア内に走り込んだハヴァーツが左足甲でボールを収め、左足でゴール左隅にシュート。これが決まり土壇場で先制し、このまま試合が終了。チェルシーは、リーグ5連勝で3位をキープした。試合後トゥヘル監督は、

「タフな試合だった。ニューカッスルユナイテッドはとても組織的で、フィジカルに強く、セットプレーにも強かった。最後の30メートルで少し判断に苦しみ、チャンスを作るのが難しかったんだ。ハヴァーツのゴールは、並外れたもので、ジョルジーニョからのパスも素晴らしかった。ニューカッスルを崩すには、あのようなクオリティが必要だった」

と好調なチーム相手に最後まで苦戦したが、ハヴァーツのクオリティが、チームを勝利に導いたと話した。また、ロマン・アブラモビッチ氏の資産が凍結されたことにより、クレジットカードの凍結など、実害が出る状況となっている中、トゥヘル監督が自身の去就について話した。

「私がシーズン終了までここに残ることは間違いない。すべてが変わる可能性があるが、一日一日を過ごすしかない。状況は明らかで、クラブは売りに出されており、うまくいけば、それを整理することができるだろう。それ以上の情報はないんだ。チェルシーのファーストチーム、つまり私と選手たちに焦点が当たっているが、チェルシーは我々だけでなく、それ以上の存在だ。長い伝統のある大きなクラブであり、ここには何百人もの人々がいる。彼らのために、我々はチェルシーの精神、そして我々が何であるかを示すことが重要なんだ」

次戦は、3月16日(日本時間17日)に開催が予定されているチャンピオンズリーグ ラウンド16のリール戦(セカンドレグ)。ファーストレグを2対0で勝利しているチェルシー。報道によれば、試合遠征費用は1試合当たり2万ポンド(約300万円)までと制限があり、フランス遠征をきちんと行うことができるのか?と疑問があったが、これに対してもトゥヘル監督が丁寧に答えている。

「私が知りえる情報では、飛行機があるので、飛行機で行き、飛行機で帰ることができるということ。そうでなければ電車で、バスで、それでもだめなら7人乗りの自動車を私が運転する。どうなろうとも、我々はフランスで試合をするんだ。チェルシーには、旅行を手配する優秀な人材がいるし、どの部署にも献身的な人々がいて、そのおかげで物事がごく普通に感じられる。だから影響はないんだ」

・ハヴァーツはリーグ戦3試合連続でゴールを記録

・ハヴァーツはチェルシーで公式戦20ゴールを達成

・チェルシーは今シーズン初のリーグ5連勝